IFBBとはどんな団体?プロとアマチュアの違いや有名日本人選手を紹介!

プロのボディビルダーやジムトレーナーを目指す人なら「IFBB(国際ボディビルダーズ連盟)」の団体名を耳にした事があるのではないでしょうか。

「ボディビルの大会を開催しているのは知っているが、詳しい事はよくわからない」「IFBBのプロになる方法が知りたい」という人のために、この記事ではIFBBの概要やIFBBプロになる方法を紹介します。

あわせて、IFBBプロになるメリットやプロ取得後のキャリアパス、収入などもわかりやすく解説します。IFBBプロに興味のある人は、ぜひ参考にしてください。

IFBBとは?

まずは、IFBBの概要や日本国内にある下部組織、IFBBの活動規模などを解説します。

IFBBの概要

IFBBとは「国際ボディビルダーズ連盟」と呼ばれるボディビル団体で、国際的な規模を誇る世界で最も古い団体です。

IFBBは、アメリカのペンシルバニア州カーネギーに本部があり、世界最大規模にして最高峰のボディビル大会「ミスターオリンピア」や「ミズオリンピア」を運営しています。

日本国内にあるIFBBの下部組織

日本国内には、FWJ(Fitness World Japan)と呼ばれるIFBBの下部組織が存在します。

FWJは2015年にNPCJの名称で設立され、2017年にIFBBと単独契約を締結しました。そのため、日本国内でおこなわれるIFBB主催の大会へ出場できるほか、日本国籍でもIFBBプロの資格を得る事が可能です。

IFBBは世界最大のボディビル団体

先ほども触れたとおり、IFBBは世界で最も長い歴史を持つ、世界最大規模のボディビル団体です。

1967年にIFBB主催で初となるボディビルの世界大会がおこなわれ、4年後の1971年にはオリンピック承認団体のGAISF(国際スポーツ団体連合)にも加盟しています。

日本ではボディビルを仕事とする事は難しいとされていますが、IFBBの下部組織の大会に出場すれば、日本人でもIFBBプロ取得への道が開かれています。IFBBプロを取得すると、海外大会への出場も比較的容易になるでしょう。

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IFBBプロになる方法とは?

現在、IFBBプロは海外の選手でも目指せる資格となっています。IFBBプロになるための方法をわかりやすく解説します。

国内の大会にエントリー

IFBBプロになるには、次項で説明するIFBB主催の大会に出場する必要があります。そのIFBBの大会に出場するためには、国内で開かれるボディビル大会(リージョナルコンテスト)で優れた成果を上げる事が条件です。

ファーストステップとして、国内のリージョナルコンテストへのエントリーからスタートしましょう。

指定の国際大会で好成績を収める

国内のリージョナルコンテストで優秀な成績を残したら、次に指定の国際大会でも好成績を収める必要があります。

日本国籍選手の場合は、プロクオリファイのオーバーオールで優勝、またはオリンピアアマチュアで3位以上に入賞すればプロ資格を得られます。

日本以外にも、韓国・イタリア・ブラジル・イギリス・カナダなどの14か国の選手も同様に、IFBBプロを取得するにはその国のリージョナルコンテストへの出場が必要です。出場後には、対象国のプロモーターに発行してもらった出場証明書をもって、プロクオリファイやオリンピアアマチュアへ出場できます。

なお、プロクオリファイやオリンピアアマチュアに出場できるのは、リージョナルコンテストの出場月から翌年の前月末までとなります。

大会には、ボディビルスーツを着用して筋量や魅力を競う「ボディビル部門」や、サーフパンツで筋肉のバランスやパーソナリティの魅力などを競う「フィジーク部門」などがあります。

成績を収めれば即日でプロになれる

指定の国際大会で規定の結果を収めたあとは、登録料(250USドル)を支払えば即日でプロカードが発行され、IFBBプロになれます。

現在、IFBBプロとして活躍している日本人選手には、次のような人がいます。

  • 児玉晋一郎選手:ボディビル部門でプロカードを手にし、ハワイでトレーナーとしても活躍
  • 小池友仁選手:2019年大会のオーバーオールで優勝し、現在は「JIN」の愛称で知られる人気YouTuberとして活躍
  • 田口純平選手:トレーニングを開始して6年の短期間でオーバーオール3位入賞を果たし、現在は会員制の高級ジムトレーナーとして働いている

IFBBプロになるメリットとは?

IFBBが認定するIFBBプロになると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。おもなポイントを3つ紹介します。

スポンサーが集まりやすくなる

IFBBプロは、日本に数名しか取得者が存在しない難関の資格です。そのため、IFBBプロ選手である事自体が大きなPRになり、スポンサーがつきやすくなります。

スポンサーがつくと契約料が支払われたり、大会に出場する際にサポートが受けられたりします。そのほかには、スポンサー企業で自身のオリジナルブランド設立の展開も期待できるでしょう。

IFBBプロの資格を持っていると、トレーナーやジムオーナーとして仕事をする際、集客効果が高いというメリットもあります。

IFBB主催の国際大会にエントリーできる

IFBBが主催する国際大会には、IFBBのプロカードを持つ人のみがエントリーできる大会があります。

通常開催される国内の大会では、優勝しても大きな賞金を獲得できない事が多いものですが、IFBBプロの国際大会で優勝すれば、数千万円の賞金を手にできます。例えば、IFBB主催の最高峰コンテスト「ミスターオリンピア」の優勝賞金は、日本円でおよそ4,800万円です。

メディア露出の機会が増える

IFBBプロは日本国内での取得者が少ないため、雑誌やテレビのインタビューなど各種メディアへの露出も期待できます。

メディア露出が増えれば、名前が売れて知名度が高くなる、スポンサーがつきやすくなるなどの好循環が生まれるでしょう。

IFBBプロを取得したあとの収入とキャリアパスは?

最後に、IFBBプロを取得した場合の収入や給料、キャリアパスを解説します。

スポンサー収入が数億円になる事も

IFBBプロの資格は、日本で数人しか保有していない稀有な資格です。そのため、IFBBプロを保有すれば、トレーナーやオーナーとしての箔がつきます。

ボディビルダーは、日本では一定の収入を確保するのが難しい職業です。しかしIFBBプロとして知名度を上げてスポンサーを獲得できれば、数億円単位の広告収入を得る事も夢ではありません。

一般のボディビルダーは「プロ」として働くよりも、ボディビルの経歴を活かして、理学療法士やトレーナーとして働く人が多いようです。

理学療法士やトレーナーとして働く際にも、会員制の高級ジムのトレーナーとして迎えられたり、理学療法士としての集客力も高まったりします。IFBBプロを取得すれば、本業・副業を問わず、将来の可能性が広がって行くでしょう。

取得したあとは融通が利く

IFBBプロカードは、フィジーク部門で取得したものでも、あとからカテゴリ変更ができます。このように融通が利くため、選手としての選択肢が大きく広がるでしょう。

なお、IFBBプロの取得者と日本のボディビルダーとして数々の大会で優勝している山本義徳先生の対談がありますので、ぜひこちらも視聴してみてください。

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まとめ

IFBBは、世界的に権威と歴史のあるボディビルの団体です。日本人であっても、国内大会から指定の国際大会へ出場して優勝や上位入賞するなど、既定の条件をクリアすれば、IFBBプロになれます。

IFBBプロカードは日本国内での取得者が少なく希少なため、ひとたび取得できればスポンサー収入やメディア露出が多くなるなど、仕事の幅が広がる可能性があります。もちろん、プロのボディビルダーとして世界で活躍する事も可能です。

まずは、プロを目指して国内大会のエントリーから始めてみてはどうでしょうか。

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