柔道整復師の給料・平均年収はどれくらい?給料を上げる方法も解説!
柔道整復師は、人気のある国家資格の1つで、令和元年度の試験でも5,000人以上が受験しています。これから柔道整復師を目指そうと考えている人にとっても、柔道整復師の給料や平均年収がどのくらいなのかは、興味のあるところでしょう。
今回の記事では、柔道整復師の収入や平均収入を解説するとともに、収入を増やす5つの方法も紹介します。
柔道整復師の給料はどれくらい?
まずは求人情報から、柔道整復師の給料をチェックしてみましょう。募集ポジション別に見ると、次のようになります。
正社員の初任給は24万円程度
パート・アルバイトの時給は1,000~1,300円程度
派遣社員の時給は、1,200~1,700円程度(交通費の支給がない・雇用期間が決まっているなど・派遣社員としての制約があります)
正社員の場合、初任給の「24万円程度」からスタートし、成果や仕事内容によっては給料を増やしていけるでしょう。上記は平均的な相場であり、求められる能力などによってはさらに好条件の求人案件もあります。
採用後は試用期間が設けられている事があり、その間の給料は別途規定されているケースがあります。試用期間は一般的に3~6か月間程度です。社会保険の加入や、残業代の支払いなどの給料以外の条件は、本採用後と変わりません。
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柔道整復師の平均年収は低い?高い?
柔道整復師の収入は、相対的に高いのか低いのか、気になる人も多いかもしれません。
大学や専門学校を卒業して正社員として働くとき、ほとんどの場合どの職業に就いても初任給は大きく違わないものですが、仕事を数年間継続していくうちに大きく差が開くケースはよくあります。
柔道整復師の場合、働き方や身につけるスキルによっては、一般的な会社員の平均年収よりも高い収入を得られるチャンスがあります。
本章では柔道整復師の平均年収を、就職した場合と独立開業した場合のそれぞれのケースに分けて紹介します。
ただし、同じ柔道整復師でもスキルや職場の労働条件により、大きく異なる事もあるため、あくまで参考として確認してください。
就職した場合
柔道整復師として、整骨院や接骨院に勤務する場合の平均年収は、300~400万円程度です。ただし、勤続年数や保有する資格・顧客数などが年収に大きく影響します。長く勤務し、順調にキャリアを積み重ねると、600~700万円への到達も夢ではありません。
整骨院や接骨院勤務とひと口にいっても、年収は300万台~700万円以上と、とても幅が広いのが特徴です。
独立開業した場合
独立開業の場合、スキルや集客力・開業する地域によって大きな差が生じ、年収300〜800万円とさまざまです。なかには年収1,000万円以上を稼げるケースもあれば、300万円以下になってしまったり、競合院に負けて倒産してしまったりするケースもあります。
開業すれば必ず収入が増えるわけではなく、必ずリスクがある事を理解したうえで、独立を検討しましょう。
柔道整復師の給料を上げる有効な方法5選
前章で紹介したように、柔道整復師は給料・収入の幅がとても大きい職種です。せっかくなら、スキルアップや職場の環境の変更などにより、できるだけ多くの収入を得られるよう目指すのも良いでしょう。
では、収入アップを目指すには、具体的にどのような方法があるでしょうか。本章では、5つの方法を紹介します。
資格を取得する
柔道整復師の給料アップの1つ目の方法は、資格を複数取得し、より専門性を高めるというものです。柔道整復師と親和性の高い資格としてオススメしたいのは、以下の資格です。
鍼灸師
鍼灸師は、一般的にはり師ときゅう師の両方を取得している人を指します。はり師・きゅう師は、柔道整復師と同じく国家資格で、鍼(はり)や灸(きゅう)によって主に患者の慢性的な身体の痛みを治療する職業です。東洋医学に基づいた治療として、柔道整復師と親和性の高い資格です。
鍼灸師の国家試験の受験資格を得るためには、最低3年間の養成校に通う必要があります。養成校によっては3年間通う事で柔道整復師と鍼灸師のすべての試験の受験資格を満たせる学校もあります。
アスレティックトレーナー関連資格
柔道整復師の資格を活かして、アスリートのケガの治療やリハビリ、ケガ予防などの仕事をする人も増えています。アスレティックトレーナーは国家資格ではありませんが、柔道整復師とアスレティックトレーナー認定資格の両方を取得する事で、スポーツに特化した技術・知識の高さを示す事ができます。
心理カウンセラーなどのメンタルケアをおこなう資格
柔道整復師は、患者の心のケアをする場面も増えるため、心理カウンセラーなどのメンタルケアをおこなう資格も役立ちます。特に治療が長期にわたる場合や、痛みが長く続く場合、患者の精神面にも寄り添う姿勢が重要なので、メンタルケアの知識は重宝するでしょう。
職場を変える
給料アップのためには、職場を変える事もオススメです。まず整骨院から整骨院へ転職する場合、店長やエリアマネージャーなどの管理職へのキャリアアップを目指せる転職が効果的です。もちろん技術や経歴は必要ですが、ポジションに空きがある場合などの求人情報に見つけられれば大きなチャンスになるでしょう。
あるいは、介護の分野に転職する方法もあります。柔道整復師は、リハビリのプロとして介護業界からも注目されており、基本給が比較的高く設定されています。また、利用者の身体機能の回復をサポートする機能訓練指導員として採用される場合、さらに給料はアップします。
歩合制で報酬を得る
整骨院・接骨院によっては固定給ではなく歩合制の給与体系を採用している会社もあります。また、柔道整復師の活躍の場の1つであるパーソナルトレーニングジムでも、歩合制が採用されている場合があります。
自分が獲得した顧客の数が給料に反映されるため、接客や技術をしっかりと磨いて顧客をたくさん獲得できれば、高収入が期待できます。職場によって、基本給が保証されている一部歩合制と、業務委託での完全歩合制があります。
専科教員免許を取得する
専科教員免許を取得すれば、養成学校で専門基礎分野・専門分野の教員として働けるようになります。
専科教員免許を取得するためには、柔道整復師の免許取得後、3年以上の実務を経験したのちに、柔道整復師専科教員認定講習会の受講試験に合格し、指定の講習会を受講する必要があります。
柔道整復師の専科教員の平均給与は、400~480万円とされており、相整骨院に勤務した場合の平均よりはやや高い金額です。
開業する
前章で紹介したように、開業にはリスクがあります。しかし、集客に成功した場合のリターンが大きい事も事実です。
また、開業とは異なりますが、フリーランスのスポーツトレーナーとして独立する働き方もあります。
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まとめ
柔道整復師の平均給料は300~400万円です。一方、柔道整復師はとても収入の幅が広い職種でもあり、努力次第で収入を大きく増やしていく事も可能です。具体的には、W資格の取得・転職・歩合制での従事・専科教員免許の取得・独立などの方法があります。
整骨院で働く以外にも、柔道整復師の資格を活かしてスポーツトレーナーとして収入アップを目指すのもオススメです。