スポーツ栄養学とは?資格概要や知識を活かせる仕事をご紹介!

運動指導や栄養学に興味がある人は、スポーツ栄養学という言葉を1度は聞いた事があるでしょう。まだまだ発展途上ですが、スポーツによる健康増進の重要性が高まっている現代において、スポーツ栄養学は注目度の高い分野です。

そこで今回の記事では、スポーツ栄養学の概要や学び方をはじめ、スポーツ栄養学の分野で取得できる資格や、活かせる職業をご紹介します。

スポーツ栄養学とは?

スポーツ栄養学とはどのような学問なのでしょうか。まず最初の項では、

・スポーツ栄養学とはどのような学問?
・スポーツ栄養学の必要性とは?

の2つについて解説します。

スポーツ栄養学とはどのような学問?

スポーツ栄養学とは、運動やスポーツによる身体活動量が多い人に対して、必要な栄養学的理論・知識・スキルを体系化した学問の事をいいます。運動で消費したエネルギーに対して、栄養素の必要量はどれくらいなのかをはじめ、食事内容や摂取タイミング・消化吸収に関する知識などを学びます。

スポーツ栄養学の必要性とは?

スポーツ栄養学は、アスリートにとって必要不可欠なものです。

食べるものが身体作りに大きな影響を与えることは常識ですが、アスリートの身体に与える食生活の影響は計り知れないほど大きいです。アスリートは身体が資本のため、栄養のバランスが崩れただけでエネルギー補給や体重管理などがうまくいかなくなり、パフォーマンスに支障が出てしまうからです。

アスリートは、栄養学的に必要なものを最適なタイミングで日々摂取し、最高のパフォーマンスができる身体を作っていかなければいけません。また、食事制限する際にも過剰に制限しないように栄養学的に考えることが大切です。

アスリートの身体を強くするための三大要素は、運動・食事・休養です。その中の1つである食事を適切に管理するスポーツ栄養学は、アスリートにとって運動のトレーニングや休養と同じくらい重要なものなのです。

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スポーツ栄養学で学べる知識とは?

スポーツ栄養学で学べる知識について、

・栄養学の知識とスポーツとの関連性
・運動を前提とした栄養の摂取方法
・エビデンスに基づいた栄養マネジメント

の3つを詳しく説明していきます。

栄養学の知識とスポーツとの関連性

スポーツ栄養学では、栄養学の知識とスポーツの関連性を学ぶことができます。

栄養素の種類や特徴、働き、消化・吸収・代謝・排泄の知識、身体への影響、食生活への最適化など栄養学の基礎的な知識を学びながら、スポーツと栄養素の関連性についても学習します。

運動を前提とした栄養の摂取方法

アスリートをサポートするため、運動によって身体がどのように変化するかや必要な栄養素の種類、摂取する方法などを学びます。

運動をすればエネルギーは消費されます。消費したエネルギーをどのような栄養素で補うべきかを把握し、年齢や身体の変化などを総合的に考えた栄養指導ができるようになることを目指して勉強していきます。

エビデンスに基づいた栄養マネジメント

スポーツ栄養学を活用し、食に関わるすべてをマネジメントする事を「スポーツ栄養マネジメント」と呼びます。

スポーツ栄養学では、エビデンスにもとづいた栄養マネジメントとして、年齢や体質、トレーニング内容に合わせた必要な栄養素の摂取量や効果的な栄養摂取のタイミングなどを学びます。

スポーツ栄養マネジメントの目的は「リスク改善」「健康維持」「健康増進」「体力・競技力の向上」があります。実際に著名なスポーツ選手も、スポーツ栄養マネジメントを受ける事で競技力が向上し、成果を発揮しています。

スポーツ栄養学を学べる場所

スポーツ栄養学は独学でも学ぶことができますが、より専門的な知識や実技を学ぶなら大学や専門のスクールに通うのがベストです。

そこで本項では、スポーツ栄養学を学べる場所として、

・大学
・専門学校・専門スクール

について詳しくご紹介します。

大学

スポーツ栄養学を学んで、その後のキャリアの選択肢を増やしたいなら、4年制大学に入学するのがオススメです。4年間という時間をかけてしっかりスポーツ栄養学を学べるほか、大卒になるため就職先の幅も広がります。すべての4年制大学で学べるわけではないので、栄養学やスポーツ学を学べる大学を選びましょう。スポーツ栄養学以外にも、身体の仕組みやケア方法などを幅広く学ぶ事ができます。

専門学校・専門スクール

短期間で実用的な知識を学んでいきたいなら、スポーツ栄養学を学べる専門学校や専門スクールに通うのも1つの選択肢です。4年制大学ではスポーツ栄養学以外にも、一般教養など幅広い学問の講義を受ける事になりますが、専門学校や専門スクールならスポーツや栄養学に特化した知識を効率的に学ぶ事ができます。

スポーツ栄養学のほかにも、ケガの予防方法や運動指導、モチベーションマネジメントなど、スポーツに関する専門的な知識を学ぶ事ができます。専門学校や専門スクールは4年制大学に比べて短期で履修できるため、より早くスポーツ栄養学を身につけたい人にオススメです。

スポーツ栄養学を活かした公認スポーツ栄養士

スポーツ栄養学を学んで取得できる資格として、公認スポーツ栄養士があります。公認スポーツ栄養士とはどのような資格なのか

・公認スポーツ栄養士とは?
・公認スポーツ栄養士になるまでの流れ
・公認スポーツ栄養士の講習・試験内容

について詳しく見ていきましょう。

公認スポーツ栄養士とは?

公認スポーツ栄養士は、日本栄養士会と日本スポーツ協会の共同認定による資格です。競技者への食事や栄養に関する自己管理能力を高めるための、栄養教育や食環境の整備などの栄養サポートをおこないます。スポーツをしている人の食事・栄養サポートをおこなえる人材の需要は高まっており、資格を取得する事でスポーツ栄養学の知識を仕事に活かしていけるでしょう。

参考:NPO法人日本スポーツ栄養学会

公認スポーツ栄養士になるまでの流れ

公認スポーツ栄養士を目指すには、いくつかの条件およびステップがあります。

・取得条件
1.管理栄養士である事
2.受講開始年度の4月1日時点で満22歳以上である事
3.スポーツ栄養指導の経験または予定がある事

・公認スポーツ栄養士になるまでの流れ
公認スポーツ栄養士の資格を取得するには、以下の流れで資格取得に向けた試験受験・書類を提出することが必要です。

1.日本スポーツ協会が開催する「公認スポーツ栄養士養成講習会」を受講するための書類選考を通過
2.日本スポーツ栄養学会が開催する「スポーツ栄養ベーシックコース講習会」の受講・修了
3.必要書類を提出
4.公認スポーツ栄養士養成講習会を受講するための書類選考を受験
5.書類選考を合格後、公認スポーツ栄養士養成講習会を受講
6.共通科目の検定試験を受験・合格
7.専門科目の講習会を受講・合格
8.公認スポーツ栄養士として認定 ※認定登録料が発生

資格には認定日から4年の有効期間が設けられており、期限が切れる6か月前までに研修会に参加し、更新申請をする必要があります。

公認スポーツ栄養士の講習・試験内容

公認スポーツ栄養士の試験は、「スポーツ指導者共通科目検定試験」(筆記)と「スポーツ栄養専門科目検定試験」(口頭試問およびプレゼンテーション)の2段階に分かれています。

スポーツ指導者共通科目検定試験を受ける前にはスポーツ指導者共通科目152.5時間の講習会を、スポーツ栄養専門科目検定試験を受ける前にはスポーツ栄養専門科目116.5時間以上の講習を受ける必要があります。スポーツ栄養専門科目の講習には40時間以上のインターンシップも含まれており、より実践的で専門性の高い内容を学ぶ事ができるでしょう。

公認スポーツ栄養士を取得するメリットとは?

公認スポーツ栄養士を取得するメリットとして、

・スポーツに関連する仕事の幅が広がる
・指導者としてのスキルアップ
・資格を持つことによる信頼感のアップ
・人脈の増加

の4つのメリットが挙げられますので、以下にて順々に解説していきます。

スポーツに関連する仕事の幅が広がる

公認スポーツ栄養士の資格取得をしたことで、スポーツ関連の仕事の幅が広がったという声がとても多いです。

資格を取得し、専門的な知識を得ることで提供できるサービスが増えることもメリットといえます。

指導者としてのスキルアップ

公認スポーツ栄養士として学問的な視点からアドバイスができるようになることが、指導者としてのスキルアップにつながります。

知識が増えることで、選手やスタッフとのコミュニケーションも取りやすくなり、より快適な職場環境を作ることも期待できるでしょう。

資格を持つことによる信頼感のアップ

公認スポーツ栄養士の資格を取得していることで、スポーツ栄養学に関する専門的な知識があるという証明になります。

そのため、選手やスタッフからの信頼感をアップさせることができます。

人脈の増加

公認スポーツ栄養士として活躍することで、アスリートはもちろんのこと監督や他の専門家、スタッフなど人脈を増やせることもメリットの1つです。

公認スポーツ栄養士が活躍できる仕事

公認スポーツ栄養士の資格を得ると、

・研究教育機関
・フリーランス
・トレーナー

のような仕事に就く事ができます。以下にて、上記3つの仕事について解説します。

研究教育機関

大学や短大・専門学校などの研究教育機関で、教育や研究に従事する仕事です。スポーツ栄養学のプロフェッショナルとして研究を進め、学生にレクチャーします。実際にスポーツ選手などに指導をするほか、将来のトレーナーや運動指導者の育成にも携わる、非常にやりがいのある仕事だといえるでしょう。

フリーランス

スポーツ栄養学の知識を活かしてフリーランスとして働く選択肢もあります。スポーツチームやスポーツ選手の専属栄養士として直接契約したり、講習会やセミナーを開催したりと、比較的自由なキャリアステップを踏む事ができます。

トレーナー

スポーツ選手や運動をする人のサポートをする仕事です。現代のトレーナーには、スポーツや運動の指導だけでなく、身体活動の効果を最大限に得るための栄養学の知識も求められます。公認スポーツ栄養士の資格を取得する事で、栄養のアドバイスもできるトレーナーとして活躍していけるでしょう。

また、ダイエットを行なっている人へ指導する際、食事指導は欠かせないものになります。効果的な食事指導を行なう上でもスポーツ栄養学の資格は重要になってきます。

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まとめ

スポーツ栄養学の概要や学べる場所、公認スポーツ栄養士の資格や活躍できる仕事を解説しました。スポーツ栄養学は奥の深い分野であり、特に公認スポーツ栄養士になるには条件や試験内容も厳しく、簡単ではありません。

しかし、スポーツ栄養学の知識を習得する事で、身体活動だけではなく、食事・栄養の観点でも適切なアドバイスをできるトレーナーや運動指導者を目指す事ができます。また、ダイエット指導に欠かすことのできない適切な食事指導をするために栄養学の知識を学ぶことをおすすめします

トレーナーとしてステップアップしたいと考えている人は、ぜひスポーツ栄養学を学んでみてください。

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