『ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)』の発行団体、試験内容を解説!
最近重視されている考え方の「予防医学」。
怪我や病気を治療して回復させる考え方とは異なり、そもそも怪我や病気にならないようにする身体を作ることに焦点を当てていることが、予防医学の根本な考えです。
そのような考え方の予防医学ですが、具体的にどんな勉強をすれば良いかと言うと、今回紹介する『ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)』の資格を通じて学ぶことが可能。
今回は、こちらの資格について紹介します。
ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)の発行団体について
ACSMとは、『American College of Sports Medicine』(アメリカスポーツ医学会 )の団体の頭文字をとった呼び名です。
そしてEP-Cとは、『Certified Exercise Physiologist』の略で、昔は『HFS=Health Fitness Specialist』という呼称でした。
つまりこの資格は、ACSMという団体が発行している認定運動生理学者資格を意味します。
ざっくり言ってしまうと、運動も含めた予防医学に強いトレーナーに与えられる資格です。
このACSM EP-Cの資格の特徴の1つは、『日本語で唯一受験可能なACSMの資格である』ということです。
・資格取得によりパーソナルトレーナー活動が認められているジムがあるので、仕事をするうえで有利になる
・公認資格の取得やそれに伴う知識の習得により、自信を持った指導ができるようになる
こうした専門学的な知識やノウハウを身に付けられるのが、ACSMの資格の持つメリットと言えます。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)の受験条件と試験内容
ここでは実際に、ACSMのサイトでも記載されているよくある疑問も踏まえて試験の詳細を確認してみましょう。
受験資格
受験するためには、以下を満たしていることが条件となります。
●認定大学(単科大学、総合大学)における運動科学専攻の学士号以上の学位、あるいはそれと同等のもの(上記の大学の該当する課程の最終学期に在籍する学生は受験可能)
●成人CPR(心肺蘇生法)・AED(自動対外式除細動器)の資格(スキル実習が含まれるもの)
4年制大学を卒業した方は特に問題ありませんが、そうでない方はすぐにはこの資格取得ができないということになりますね。
ACSMに限らず、4年制大学を卒業していることを受験条件に数えている資格は少なくありません。
資格取得はトレーナー活動で必須ではありませんが、もしも資格も視野に進路を選択したい場合は、大学進学を選んだ方がいいでしょう。
試験内容、スケジュール、会場など
実際の試験詳細は、次のようになっています。
●日程
●会場
ピアソンビュー社公認テストセンターにて、インターネット上で受験するCBT(コンピューター・ベース・テスト)方式となります。以下に、受験の流れを紹介しておきます。
- jafastaff@jafa-net.or.jp 宛てに、以下の内容を送信してください。
件名:ACSM受験バウチャー申し込み
本文欄:
1. お名前
2. 郵便番号・住所
3. 電話番号(平日昼間に連絡がつきやすい番号)
4. 振込予定日
5. 運動指導に関する保有資格
6. 学士号以上の学位を取得した学校名と学部(コース) - CBTバウチャー料金を振り込む
JAFAより「受験バウチャー」が届いたら(メールで受信)、ピアソンビュー社のウェブサイトでアカウントを作成し(入力フォームは英文)、希望のテストセンターで試験番号「020-222J」受験予約をする
※お振込後、バウチャー発行までに1週間~10日程度かかります。ピアソンビュー社ホームページ受験者登録
ピアソンビュー社 ACSM情報ページ - テストセンターで受験する。
●試験内容
出題:10領域におよぶKSAに基づき、選択式問題がおよそ125~150問
<10領域の例>
・運動処方(トレーニング)とプログラミング 31%・運動生理学と関連運動科学 23%・健康評価と体力運動負荷試験 12%・栄養と体重管理 8%・プログラム管理、品質保証、結果評価 8%・安全性、傷害予防、緊急時の対応 7%・病態生理学と危険因子 5%・ヒトの行動 4%・心電図と診断技法 1%・医学および外科的管理 1% 等
時間:3時間30分
合否結果は、テスト終了後に画面に表示されます。
合格率:43%(2015年のEP-C 受験者)
また、不合格となってしまった場合、再受験が可能です。
再受験が必要な方は、試験結果通知書に再受験バウチャー番号が表示されます。再受験者は、最初の試験から15日以降に受験が可能です(再受験費用)
ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)はテキスト・問題集をどんどん勉強しよう!
ACSM 問題集とテキストがありますので問題集を中心に解き、不明点をテキストを見ながら理解していく。これを合格基準に達するまで繰り返す。
これが最も効率がよく覚えやすいでしょう。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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ACSM EP-C(旧ACSM-HFS)についてのまとめ
そもそも、パーソナルトレーナーになるためには資格そのもの自体は必要ありません。
一方で、現場に立って長年トレーナーとして活躍している方の多くが、自分の強みをハッキリと伝えられる資格を持っています。
パーソナルトレーナーにとって、資格は自分自身のスキルを高めるものでもあり、自分のお客様との信頼構築のためのツールというわけですね。
これからパーソナルトレーナーとして本格的に活動したい方で、先ほどの条件を満たす方はぜひACSM EP-Cの資格にチャレンジしてみてください。
逆に、
「医療系の知識もいいけど、まずはパーソナルトレーナーとしての基礎を学びたいな…」
「資格の知識・ノウハウを学ぶものもいいけど、もっと実践的な勉強ができるところはないかな…」
こうした悩みや希望を抱いている方は、トレーナーエージェンシーオススメのトレーナースクールをチェックしてみてください!
大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。