ADIとはどんな資格?資格内容と獲得までの4ステップを紹介
ジムには色々なレッスンがありますが、中でもエアロビックダンスは人気があるものの一つです。インストラクターとして働く際にもさまざまな場所で活躍できます。資格も種類が多いため、今回はその中でもオススメのADIについて紹介します。
1)エアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI)とは
ジムのスタジオなどでエアロビックダンスの指導を行うインストラクターです。エアロビックダンスは年齢を問わず人気のプログラムなので、活躍できる場所もジムだけではなく公共施設や教育現場などさまざまです。
エアロビックダンスの特徴とは?
(1)音楽にあわせて運動する
インストラクターの動きを真似しながら、音楽に合わせて運動をするために飽きずに続けることができます。また、曲の速さにより強度を調整できます。
(2)簡単なステップの繰り返しで構成される
ダンスのように技術は必要なく、シンプルなステップの繰り返しで運動を行います。
(3)限られたスペースで行うことができる
一人当たりの移動する範囲が狭いため、大人数であっても同時に参加することができます。
(4)さまざまな年代の人が一緒に運動できる
跳躍を伴わないローインパクト、跳躍を伴うハイインパクトなどステップにも種類があります。それぞれの特性を理解し、プログラムを構成することでさまざまな年代の方に応じた運動を行うことができます。
エアロビックダンスインストラクターに必要な能力
その1:プログラムを作成する力
参加者によって運動強度や難易度を調整する必要があるので、レッスンによって柔軟にプログラムを構成する力が必要です。
その2:動きを教える力
構成したプログラムをわかりやすく伝える能力が必要です。基本的には動きで示しながら言葉で指示を出しますが、時にはアイコンタクトを用いることがあります。
その3:見本を示す力
動きを正確にわかりやすく示す能力です。不必要な動きや癖がなく、参加者がマネしやすいように動作を行います。
エアロビックダンスインストラクターに資格は必要?
資格が無くても実力があれば、インストラクターとして働くことは可能です。しかし、資格を持っていることで自信もつきますし、信頼も得られやすいでしょう。また、現在インストラクターとして働いている方も、自身の指導を見直すいい機会となります。
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2)ADIとはなに?
エアロビックダンスインストラクターの資格にはいろいろとありますが、どれを選べばいいか悩んでしまいますよね。ADIはその中でも人気が高い資格です。
グループエクササイズフィットネスインストラクター(GFI)とは?
GFIは日本フィットネス協会(JAFA)が発行する資格です。「心肺系持久力」「筋力・持久力」「柔軟性」に対応したフィットネス指導ができるように6種目の資格を設けています。
グループエクササイズの特長を最大限に活かすことを重視しており、効果的で安全、楽しいレッスンができる力が身に付きます。中級・上級と2段階に分かれているため、自分のレベルに合わせて資格を取得できます。
エアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI)について
GFIの中で、音楽を使った有酸素運動の指導者資格です。ADIは集団を動かす指導力と実演能力が必要となるため、さまざまなグループエクササイズに対応できる応用力が身に付きます。
中級であるエアロビックダンスエクササイズベーシックインストラクター(ADBI)は、指導理論・実演能力・指導能力が求められます。上級資格のエアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI)は、さらにプログラミング能力が必要となります。
3)ADI資格取得までの4ステップを解説
ADIは基礎から学ぶことができるので、どんな人にもオススメです。ここでは、実際に資格を摂る際の流れについて説明します。
ステップ1:ADI資格の学習
ADI資格の学習の仕方は2つあります。自分に合ったものを選択しましょう。
(1)養成校
大学・短大・専門学校・ジム等が主催する養成コースなどを受講する方法です。時間や費用がかかりますが、基礎から学ぶことができ、他の資格も取得出来るところがほとんどです。学校であれば就職支援を行っている為、ジムなどで働きたい場合は有利となります。指導経験が無い方にオススメです。
(2)一般
e-ラーニングと講習会に参加する方法です。自分の都合に合わせて学習できます。時間が無い方やインストラクターとして働いていて資格を取ろうとしている方にオススメです。
ステップ2:認定テスト
筆記テストと実技テストの両方に合格する必要があります。合格率は約84%です。
(1)筆記テスト
フィットネス基礎理論、グループエクササイズ指導理論、種目別の指導理論の3科目です。マークシート形式で、それぞれで正答率約60%を得る必要があります。
(2)実技テスト
規定動作を含む実演や指示・指導を行います。評価項目で、基準以上の「〇」評価を得る必要があります。
ステップ3:合格・登録
試験に合格したら、認定登録料を振り込み、JAFAに登録します。上級資格は、JAFA正会員に入会する必要があります。
ステップ4:資格の称号を取得
登録が完了すると、資格カードが届きます。
4)ADI資格の更新方法とは?
資格取得後は、認定を維持するために更新が必要です。2年ごとの9月に手続きを行います。更新の流れを説明します。
更新案内
有効期限の約4か月前に、JAFAから更新書類が届きます。
更新手数料の振り込み
更新手数料を振り込みます。
取得単位の申請
更新のためには、2年間で15単位を取得する必要があります。単位を取得する方法は、4つあります。
(1)機関誌の購読
JAFA会員の特典で、2年間で6単位取得できます。
(2)誌面テストの提出
JAFA会員の特典で、2年間で最大28単位取得できます。
(3)JAFA教育単位研修会を受講
研修会ごとに取得単位は異なります。
(4)指導実績の提出
ジムでの指導や公共機関からの委託での指導業務でも単位が取得できます。時間に応じて異なり、最大で5単位取得できます。必要単位が取得出来たら、取得単位申請フォームもしくは「教育単位取得一覧表」で届け出ます。
更新手続き完了
更新手数料の確認と取得単位が認められると、翌月に新しい資格カードが届きます。
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5)ADIに関するその他のQ&A
エアロビックダンスインストラクターを目指す際に、気になる質問について回答します。ADI取得の際の参考にしてみてください。
【Q1】他にはどんな資格がある?
さまざまな団体での資格がありますが、主要なもの3つを紹介します。
(1)AFAAフィットネスダンスエクササイズ認定
世界最大のフィットネスインストラクター教育団体です。エアロビックダンスだけではなく、他にもさまざまなプログラム資格の認定を行っています。
(2)JAF認定指導者資格
日本エアロビック連盟の認定資格です。こどもを対象にしたものや指導者育成の資格もあります。
(3)公認エアロビック指導員
日本スポーツ協会が認定している資格です。民間の資格が多い中で、唯一の公的な資格です。
【Q2】エアロビックダンスインストラクターの就職は?
社員やアルバイトとしてジムに所属するか、フリーのインストラクターとして働く方法があります。フリーであれば、インストラクターの仕事に専念できますが、オーディションで合格するには指導実績がないと難しいので、ほとんどがジムでの勤務から始めることが多いようです。
【Q3】エアロビックダンスインストラクターの収入は?
フリーで働く場合は、1レッスン3,000~5,000円が相場となっています。複数のジムで指導していることが多いため、どれだけのレッスンができるかで総収入は変わります。
・エアロビックダンスはさまざまな人が参加できるプログラム
・インストラクターには、プログラミング能力・指導能力・実演能力が必要
・資格の取得は、信頼を得やすくなり、さらに自信につながる
・ADIは、グループエクササイズの指導を基礎から学ぶことができる