APFとは?NPCJやFWJとの違い、発足までの歴史や参加方法まで詳しく解説
2021年にAPFは誕生しました。
APFについては、発足して間もないということもあり、まとまった情報がないのも事実です。
APFはNPCJが名称を変えた大会ですが、従来のNPCJと比べると入門的なカテゴリーが多いのも特徴です。そのため、ただ名称を変えただけでNPCJと全く同じということもないというのが分かります。
それでは、APFはNPCJと比べて何が変わったのでしょうか?ここでは、APFとはそもそもどういう大会なのか、NPCJやFWJとの違いは何なのかということについて、APFが発足した経緯やそれぞれのカテゴリー、そして、各種大会の概要について紹介していきます。
APF とは
ここではAPFの歴史や理念を紹介していきます。
APFは、NPCJが改称して誕生したコンテストです。しかし、APFはNPCJとは異なる団体となっており、NPCJとはコンテストの内容も異なっています。
APFが誕生する経緯を紹介すると共に、APFの理念がコンテストにどう反映されているのか、そしてその理念を反映して、FWJなどの他のコンテストとはどのように違っているのかを紹介します。
APFの歴史・旧NPCJからの団体名変更の理由
2021年6月26日にAPFがスタートしました。
APFは、当初はNPCJとしてボディビル大会を開催していましたが、今回APFへと名称を変更することになりました。そのきっかけは、IFBBからの通達でした。
2019年に、長い歴史を持つ世界最大規模のボディビル団体IFBB(国際ボディビルダーズ連盟)プロリーグがその下部アマチュア団体(NPC WORLD WIDE)を創設しました。その際、団体の名称でIFBB、NPCを使っていた場合、NPCの新団体との混同を避けるために使用を避けてほしいとの通達がありました。
そのため、NPCJコンテストは、Asia Physique Federation (APF)という名称に変更されたのです。
APFの理念・フィットネスを通じて一人ひとりの生活をより豊かにすることを目指す団体
APFは、パーソナル&コミュニティとして、国籍・所属・偏見をなくし、コンテストを通じて、一人ひとりの生活をより豊かにする選手支援企業となるとあげています。
APFの理念を反映しているのが、コンテストです。コンテストでは、フィットネスを通じて、人種差別をなくし、国際的な親善をおこなっていき、子女と家族のチャレンジによって、こどもの成長を図るという目的があげられています。
APFはコンテストを通じて、国籍や所属などの違いを乗り越え、偏見をなくしていこうという団体です。
APF大会の特徴・初心者や入門者にも参加しやすいカテゴリー設定
APFの理念を反映するのが、コンテストです。そこでは、選手目線に立ったコンテストを運営することがうたわれており、
①フィットネス競技を通じて、国籍や偏見などの人種差別をなくし、国民の健康促進、社会・文化の発展並びに国際親善に寄与する
②ステージに立つことを1つの目標として、ご子息・ご息女やご家族一緒にチャレンジすることで、ご家庭内やお子様の成長・自立心を育てていくきっかけを創造する
と2つをあげています。
この理念を反映しているのが、競技カテゴリーです。FWJと比べて、APFは入門向けの内容となっており、初心者から参加できるスポーツモデル・ビキニモデル・モノキニクラス・ランウェイモデルなどの入門者向けカテゴリーがあります。
そこでは、自然体が重視されており、ファミリーフィジークなどのファミリーで参加できるカテゴリーもあるのが特徴です。
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大会カテゴリー
次に紹介するのが、大会カテゴリーです。APFはフィットネスを通じて社会の発展を図り、家族や子どもを成長させるということを理念としてあげており、大会カテゴリーにもこの理念が反映されています。
APFは多くの入門的なカテゴリーを設けており、子どもや家族のためのカテゴリーも設けています。ボディビル熟練者だけでなく、初心者・子どもにも門戸を開き、家族全体としてボディビルを楽しんでもらうようにカテゴリー設定をしています。
男性向け4カテゴリー
男性向けのカテゴリーは4種類あります。
・初心者から参加できるスポーツモデル
・コンテスト初参加の方にも参加しやすいカテゴリーのメンズフィットネスモデル
・フィジークへの入門的な部門のメンズアスリートモデル
・過度ではない程度の筋量が望ましいとされているフィジークモデル
この4種類に分かれています。
フィジークモデル以外のカテゴリーでは、自然体の筋肉の美しさを重視しています。フィジークモデルも過度ではない程度の筋量が望ましいとされています。APFは入門的な位置づけとされていますが、男性のカテゴリーにおいても、初心者向けのカテゴリーや自然体の美を強調したカテゴリーを多く設けているのが特徴と言えるでしょう。
女性向け5カテゴリー
女性向けのカテゴリーは5種類。
・ウィメンズフィットネスモデルは、フィットネスウェア・シューズを着用して競う初心者向けカテゴリー
・ウィメンズアスリートモデルは、ビキニに今後挑戦したい人と初心者向けで、フィットネスウェア・ヒールを着用
・ビキニモデルは、ビーチでの健康美を競うクラス
・モノキニクラスは、ステージ衣装やアクセサリーを含めたトータルの美を重視
・ランウェイモデルは、40歳以上の部門があるのが特徴
ビキニモデル・モノキニクラス・ランウェイモデルは⼥性らしい美しさやスタイルを競う部⾨で、週1~2回しかトレーニング出来ない人や初心者向けとなっています。
子ども・家族向けカテゴリー
子ども・家族向けカテゴリーはそれぞれ1種類ずつあります。
子ども向けのカテゴリーは、キッズフィジークと言われており、筋肉作りではなく、普段の運動やスポーツで自然につちかった身体づくりを披露する部門です。
家族向けのカテゴリーが、ファミリーフィジーク。ここでは、成長している子どもの姿を家族と一緒に披露する部門となっています。
APFの大会の審査基準とは?
次に紹介するのは、APFの審査基準です。APFは理念として、フィットネスを通じた国際親善や成長をあげています。審査基準にも、これが反映されています。
どのカテゴリーにおいても、筋肉作りを評価するのではなく、自然体や普段の生活からの肉体作りを評価しています。初心者向けの審査基準が多いのも特徴と言えます。
男性向けカテゴリー審査基準
男性向けカテゴリーの審査基準は、入門カテゴリーとその他で異なっています。
入門的な扱いとなっているメンズフィットネスモデル・メンズアスリートモデルでは、フィットネスやスポーツで養われた自然体のたくましさが審査の基準となっています。どちらのカテゴリーでも過度な発達は要求されないと念が押されています。
一方フィジークモデルでは、ポージングは身体全体の形やバランス・適度な筋量をアピールし、個々の魅力を最大限に引出すポーズ(片手は腰に当てたポーズで静止)が審査の基準になっています。
女性向けカテゴリー審査基準
女性向けカテゴリーの審査基準は、ウィメンズアスリートモデル・ウィメンズフィットネスモデル・モノキニクラス・ビキニクラス・ランウェイモデルで異なっています。
ウィメンズアスリートモデル・ウィメンズフィットネスモデルでは、フィットネスやスポーツで養われた自然体の逞しさが審査基準となっており、メイクなどの衣装については重視されていません。特にウィメンズフィットネスモデルでは、過度なメイクは要求されないと言われているほどです。
他方、モノキニクラス・ビキニクラス・ランウェイモデルは、身体の美しさだけでなく、アクセサリーやメイクなどの身体を引立てるものを含めて審査しています。
子ども・家族向けカテゴリー審査基準
最後に子ども・家族向けカテゴリーの審査基準を紹介します。
とはいえ、このカテゴリーには審査基準はありません。どちらのカテゴリーでも規定ポーズは定められていますが、審査基準は設けていません。これはこれらのカテゴリーが審査ではなく、家族で楽しむように設けられたカテゴリーだからということでしょう。
キッズフィジークでは子供が自分の成長を披露、ファミリーフィジークでは子どもと家族が一緒になって披露し、それによって家族全体で楽しむ。つまり、ここでは審査ではなく、家族が一緒に楽しむことが目的になっているのです。
大会スケジュール・参加方法
ここでは、大会スケジュールや参加方法について紹介していきます。
APFはその理念にもあげているように、ボディビルから社会や個人の成長や親善を促進していくのが目的になっています。これまでカテゴリーで見てきたように、大会の参加方法もAPF以外のボディビル大会と違って、多くの人に開かれているようです。
それでは、大会スケジュールや参加方法を紹介していきましょう。
2021年上半期スケジュール
APFはARESGRANDPRIX SERIESと名づけた大会を開催しています。上半期は3回開催されました。
大阪・東京・名古屋で各1回ずつです。2021年2月21日に開催された「APF FIRSTIMPACT」は大阪市中央公会堂での開催でした。5月3日には「APF GOUKETSU」がベルサール高田馬場で、6月26日には「APF BREAK AROAD」が名古屋文理大学で開催されています。コロナ禍ということで、これらの大会は、無観客での開催となりました。
しかし、いずれの大会も同じカテゴリーが開催されており、大会毎の違いは開催場所くらいなものです。
2021年下半期スケジュール
下半期は3回の開催を予定しています。これらの大会は上半期と違い、首都圏と地方での開催となっています。
それぞれ、長野・東京、そして千葉県での開催です。2021年8月8日に「APF ALPS CHANPIONSHIPS」が長野県飯山市にある飯山市文化交流館なちゅらで開催されました。同じ月には、ベルサール渋谷ガーデンで「APF TOKYO SUPER SHOW」が8月28日に開催されます。
そして、11月28日には「APF JAPAN CLASSIC」が千葉市の青葉の森芸術文化ホールにて開催されます。東京・名古屋・大阪と主要都市を回っていた上半期とは違い、下半期は東京近辺と地方での開催になっているのが特徴です。
参加方法
APFコンテストへの参加方法ですが、社会に広くボディビルを広めていくという目的もあり、参加方法もシンプルです。
参加に際して必要なのは、出場カード登録が基本です。出場カードの登録が済むと、出場するコンテストのカテゴリーに登録します。そして、出場カードとコンテストカテゴリーに必要な費用の支払いが済めばコンテストに参加することが出来ます。
書類審査などもなく、ただ登録するだけで参加できるカテゴリーがほとんどですが、カテゴリーによっては出場条件を設けていることもありますので、各コンテストとカテゴリールールの確認が必要です。
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まとめ
APFは2021年に発足した新しい団体です。
ボディビルの大会というよりも、広く一般の人達にボディビルを楽しんでもらうようなコンテストを開いているという点が特徴的でしょう。APFが設けているカテゴリーもステージ映えするアクセサリーやポージングといった演出なども評価の対象となっており、単に筋肉を鍛えるというだけではなく、鍛えた筋肉をどう表現するかということに重点が置かれています。
また、初心者や子供や家族向けのカテゴリーも設けているので、初心者にも参加しやすい大会になっています。鍛え始めたけど、いきなりボディビル大会に出るのは怖いと思っている初心者にオススメできる大会と言えます。
某情報誌とサイトの編集者として15年以上勤務し、自身も編集者時代からダイエットとリバウンドを繰り返した経験を持つエディター兼ライター。現在はダイエット関連の記事を400本以上担当しつつ、3児の母として日々育児に奮闘している。