トレーナーの年収/報酬

アスレティックトレーナーの年収とは?仕事内容や年収の上げ方も解説!

「スポーツに関わる仕事をしたい」

と考える人も多いですが、スポーツに関わる仕事はアスリートとして競技を行う人だけではありません。

当然ですが、アスリートがいればそのアスリートを支えるサポート役もいます。

そこで今回の記事では、アスリートを支えるアスレティックトレーナーの仕事内容や年収事情についてご紹介します。

アスレティックトレーナーとは?

そもそもアスレティックトレーナーとはどのような職業なのでしょうか。

本項では、アスレティックトレーナーとはどんな仕事なのかについてご紹介します。

アスレティックトレーナーの役割は?

アスレティックトレーナーとは、医学的診断と治療を担うスポーツドクターと技術面・戦術面の指導を担うコーチとの間を取り持つパイプ役になります。

緊密な協力のもとに、スポーツ選手のスポーツ外傷・障害の予防や救急処置、リハビリテーション、体力トレーニング指導、コンディショニングなどの幅広い健康管理を担当します。

必要な知識は?

アスレティックトレーナーの資格を説明する際にも後述しますが、アスレティックトレーナーに必要とされている知識は以下の通りです。

・スポーツ科学
・運動器の解剖と機能
・スポーツ外傷・障害についての基礎知識
・健康管理とスポーツ医学
・検査・測定と評価
・予防とコンディショニング
・アスレティックリハビリテーション
・救急処置
・スポーツと栄養
など

アスリートが自分の力を存分に発揮し、結果を出せるようにサポートする重要な役割を担うアスレティックトレーナー

スポーツについての幅広い知識を持っていることが必要不可欠ですので、当然求められる知識も幅広くなります。

トレーナーエージェンシーでは、

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アスレティックトレーナーの年収は?

ノート

アスレティックトレーナーを目指す際に気になるのは、アスレティックトレーナーの年収でしょう。

本項では、アスレティックトレーナーのリアルな年収事情についてご紹介します。

平均年収

アスレティックトレーナーの平均年収は、職場や経験、スキルによって大きく異なりますが、一般的には300万円から500万円程度が相場とされています。

プロのスポーツチームに所属するトレーナーの場合、より高い年収を得ることができますが、その分厳しい競争や高いスキルが求められます。プロスポーツチームやオリンピックレベルの選手を担当するアスレティックトレーナーになると、年収は700万円以上に達することも珍しくありません。

一方で、フィットネスクラブや高校・大学のスポーツ部門で働くトレーナーの年収は比較的低めで、300万円前後にとどまることもあります。特に、新卒や経験が浅い段階では年収が低く設定されているケースも多いです。しかし、キャリアを積むことで年収アップの機会が広がります。

また、フリーランスとして独立した場合、顧客の数や契約内容によって年収に大きな差が生まれることもあります。

初任給

アスレティックトレーナーの初任給は、勤務先や雇用形態によって異なりますが、一般的には月収18万円から25万円程度が相場になっています。

スポーツ関連の業界は全体的に初任給が低めに設定されていることが多いです。特に、高校や大学のスポーツ部門で働く場合やフィットネスクラブのスタッフとして勤務する場合、初任給は比較的控えめな傾向があります。

一方で、プロスポーツチームや大手フィットネスクラブなど、より規模の大きい組織で働く場合は、初任給もそれに応じて高くなることがあります。プロのスポーツチームに所属できた場合、月収は25万円以上になることもあり、特に能力が評価されると、さらに高いスタート給与を得ることも可能です。

アスレティックトレーナーの年収を上げる方法とは?

続いて、アスレティックトレーナーとして年収を上げる方法として、

1.トップアスリートと専属契約する
2.プロのスポーツチームと契約する
3.資格を取得する

以上の3つがあります。以下で3つについて詳しく解説します。

トップアスリートと専属契約する

アスレティックトレーナーの活躍できる場所はいくつかありますが、どこで働いているかで年収は大きく変わります。トップアスリートと専属契約することで、年収アップを見込めます。

トップアスリートも数多くいるわけではありませんので、トップアスリートとの専属契約は狭き門でもあるといえますが、その分年収も高く、平均して約500~1,000万円だと言われています。

プロのスポーツチームと契約する

トップアスリートとの専属契約以外にも、プロのスポーツチームとの契約でも高年収を狙えます。

ただ、プロスポーツチームに関しても数が限られていますので狭き門ですが、トップアスリートと専属契約をするのと同じくらいの年収、つまり平均して約500~1,000万円程度を稼げるでしょう

資格を取得する

アスレティックトレーナーとして年収を上げるためには資格の取得も有効です。特に、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)とNSCA認定資格は、業界内で高い評価を受けており、取得することで専門性をアピールできるため、収入アップに直結する可能性が高まります。

資格取得の過程で得られる最新のトレーニングやリハビリに関する知識や技術は、日々の業務においても活用でき、クライアントやチームからの信頼を得ることができます。

長期的に見ても、資格を取得しておくことで、キャリアの幅が広がり、結果的にアスレティックトレーナーとしての年収を大きく向上させることができるでしょう。

アスレティックトレーナーに資格は必要?

ノート

アスレティックトレーナーになるには、必ずしも特別な資格が必要というわけではありません。但し、専門的な知識や技術が求められるため、実際には資格が必要になります。

特に、日本スポーツ協会が認定するアスレティックトレーナー資格(JSPO-AT)は、アスリートのパフォーマンス向上や怪我の予防、リハビリに対応できるトレーナーとしてのスキルを証明するものです。

実際、資格がなくてもアスレティックトレーナーとして働くことはできますが、正確な知識や技術を持ち、競技者に信頼されるトレーナーになるためには、資格を取得しておくことが重要です。

また、最新のトレーニング理論やリハビリ技術を学び続けることも、キャリアを築く上で欠かせない要素となります。

アスレティックトレーナーにおすすめの資格

前述の通り、アスレティックトレーナーとして活動する際には資格を取得すると有利になります。

特にアスレティックトレーナーにおすすめの資格の、

1.JSPO-AT
2.JATAC-ATC
3.NESTA-PFT
4.NSCA-CPT

以上の4つの資格について以下で詳しく解説します。

JSPO-AT

JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)は、アスレティックトレーナーを目指す人にとっておすすめの資格の1つです。JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定しており、スポーツ選手のコンディショニングやリハビリ、障害予防に関する専門的な知識と技術を証明するものです。

JSPO-ATを取得することで、プロフェッショナルなアスリートからスポーツチーム、さらには医療機関やフィットネス施設など、アスレティックトレーナーとしての活動の幅が広がり、就職の際にも大きなアドバンテージとなります。

JSPO-ATを取得するには、

・日本スポーツ協会の養成講習会を受講する
・日本スポーツ協会が認定した大学・専門学校などのカリキュラムを履修する

のいずれかを満たした後、資格試験に合格することが必要です。

アスレティックトレーナーとして、選手の健康とパフォーマンスを最大限に引き出す役割を担うため、信頼性が高く、業界内での評価も非常に高い資格です。

JATAC-ATC

JATAC-ATC(日本アスレティックトレーナーズ協会認定アスレティックトレーナー)は、アスレティックトレーナーとしての専門的な技術と知識を証明する民間資格の1つです。

資格勉強を通じて、スポーツ選手のケガの予防やリハビリ、パフォーマンス向上のサポートに必要なスキルを学ぶことができます。JATAC-ATCを取得することで、選手やチームに対してより高度なサポートを提供することが可能になり、実務経験のあるトレーナーとしての信頼性が高まります。

JATAC-ATCを取得するためには、

・柔道整復師・理学療法士・鍼灸師などの国家資格を持っている
・2年制以上の専門学校や大学でスポーツ科学系のコースを修了した後に、協会が認定する講習会や通信教育講座でスポーツ科学分野4領域で69単位を取得する

のいずれかが必要です。特定の資格を保有している場合、単位取得が免除されます。

JATAC-ATCは、スポーツ医学、スポーツ生理学、スポーツバイオメカニクスなど、トレーナーとして必須の正しい知識を身に付けたことを証明する資格であり、選手やスポーツ団体からの信頼を得るためにも非常に役立ちます。

NESTA-PFT

NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー)もおすすめの資格の1つです。

NESTA-PFTを取得することで、フィットネスやトレーニングの基礎から応用まで、幅広い知識を習得し、一般のお客様からアスリートまで幅広いクライアントに対応できるようになります。特に、フィットネスジムやパーソナルトレーニングスタジオなどでトレーナーとして活動したい方に有利な資格です。

NESTA-PFTは、パフォーマンス向上だけでなく、健康維持や体力向上のためのトレーニング指導も行える点が特徴です。さらに、資格取得後はビジネススキルに関するサポートも提供され、独立を目指すトレーナーにとっても非常に役立ちます。

また、世界的に認知された資格であるため、海外でも通用するトレーナーとして活動できる可能性が広がります。

NESTA-PFTは取得要件が比較的柔軟で、年齢やバックグラウンドに関わらず誰でも挑戦できる点も魅力的です。

NSCA-CPT

NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)は、アスレティックトレーナーを目指す人におすすめの資格です。

NSCA-CPTを取得すると、科学的根拠に基づいたトレーニング指導が可能になり、アスリートの障害予防や競技力向上をサポートするための知識とスキルを身に付けることができます。

パーソナルトレーナー向けの資格ではありますが、医学的、運動生理学的な専門知識や実際のトレーニング指導スキルが習得できる点が特徴です。

NSCA-CPTを取得することでアスリートだけでなく、一般のお客様に対しても、安全で効果的なフィットネスプログラムを提供できるトレーナーとしての信頼性が高まります。

また、この資格は世界的に認知されているため、国内外でのキャリアアップや活動範囲の拡大にもつながります。

NSCA-CPTの資格試験の受験要件は、

・満18歳以上
・高校卒業または高卒認定試験に合格していること
・NSCAジャパンの会員であること
・有効なCPR/AEDの認定者であること

です。

アスレチックトレーナーについてのその他のQ&A

ここまで、アスレティックトレーナーの仕事内容や年収についてご紹介しました。

とはいえ、まだわからないことがある人もいますので、最後にアスレティックトレーナーについてのQ&Aをご紹介します。

【Q1】アスレチックトレーナーを目指せる学校の学費ってどのくらい?

アスレティックトレーナーを目指そうと決めたときに気になるのは、学校の初年度納入金についてではないでしょうか。

アスレティックトレーナーを目指せる学校の初年度納入金についてですが、大学では大学・短大では初年度納入金114万8000円~219万6300円専門学校では60万円~257万円となっています。

なお、アスレティックトレーナーを目指すための進学先の選び方ですが、スポーツ学・健康科学・保健・衛生学などの学科がある場所をオススメします。

【Q2】アスレチックトレーナーと、スポーツトレーナーの違いは何ですか?

よく聞く疑問として「アスレティックトレーナーとスポーツトレーナーの違いは何?」があります。

実は、スポーツトレーナーとはスポーツに関わる〇〇トレーナーをまとめて指している言葉ですので、厳密にいうと違いというよりはアスレティックトレーナーもスポーツトレーナーの1種ということなのです。

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まとめ

今回は、アスレティックトレーナーについてご紹介しました。アスリートを支えるサポート役であるアスレティックトレーナーは、アスリートが競技で結果を出すためにサポートする役割があるので、責任が大きい仕事ではありますが、その分アスリートが結果を出せたときの喜びは素晴らしいものです。

スポーツ関係の仕事をしたいという人はぜひ、アスレチックトレーナーの仕事を選択肢に入れてみてください。

トレーナーエージェンシーではパーソナルトレーナーの認定資格であるNSCAの完全攻略ガイドをお配りしていますので、ぜひダウンロードしてください!

<参考>
・公益財団法人「日本スポーツ協会」
・特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

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