ボディメイクインストラクターの4つの仕事内容まとめ
近年では、ダイエットでもただ痩せるだけでなく綺麗に痩せたいという人、男性でも綺麗な体のラインにしたい、バランスよく筋肉をつけたいという人が多くいます。そんな要望に真剣に向き合うのがボディメイクインストラクターです。今回はそんなボディメイクインストラクターについて解説します。
1)そもそもボディメイクとは
ボディメイクの意味
ボディメイクに学術的な定義が存在するわけではなく、インストラクターやエステ業界、下着業界などで意味合いや表現方法などは微妙に違ってきますが、共通していることは、身体にメリハリがありラインが綺麗に見えることです。これは女性だけでなく男性にも言えることです。
そういった綺麗に見える身体のラインを作るための指導をするのがボディメイクインストラクターです。身体の悩みは一人ひとり違うものです。その一人ひとりの悩みとライフスタイルに沿った身体づくりをボディメイクインストラクターは提案します。
ボディメイクとダイエットの違い
例えば、下半身太りを気にしている女性は多くいます。そんな女性がダイエットをしたとしても、全体的に痩せるということはできても上半身に比べて下半身のボリュームが大きいという部分に変化はありません。また、下半身の部分痩せに成功しても、しばらく経てばまた下半身から太り始めたということもあります。
ボディメイクでは、全体的に痩せるだけでなく気になる部位を細くしたり筋肉をつけたりすることで、見た目の形やシルエットを綺麗にし、身体全体のバランスを整えます。また、単に脂肪や筋肉だけでなく、姿勢や骨格といった部分から矯正することでリバウンドしづらい身体をつくります。
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2)ボディメイクインストラクターに必要な知識4つをチェック
ボディメイクインストラクターには悩みを持つ人すべての期待に応えるべく幅広く、そして深い知識が必要になります。次にあげるものは最低限深い知識を備えておく必要があるでしょう。
チェック1:トレーニングの知識
インストラクターである以上、トレーニングの知識は当たり前ですが大事です。それぞれのトレーニングの効果や鍛えられる部分、トレーニングを行う上での注意点、トレーニングを行う上でのポイントを正しく、その人の目的に合わせて伝えられるようでなければなりません。
チェック2:栄養学
バランスのいい身体作りを行うには食事の指導も必須スキルです。ただカロリー計算をして糖質制限をするような指導法ではなく、その人の体質や体調、ストレス度合いから総合的な食事法を指導できないといけません。そのためには深い知識と相手を見る力が必要です。
チェック3:機能解剖学
機能解剖学とは、人体の主要な骨や筋肉、関節の構造、関節の動きと筋肉の働きについての学問です。機能解剖学の知識があることで姿勢や動作から瞬時に不具合を見極め、改善方法を提案できるようになります。
チェック4:運動生理学
運動生理学の知識があることで、運動によって身体にどのような変化が生じるのか、その現象と仕組みについてわかるようになります。運動生理学の知識があることで効率のいいトレーニングを提案でき、最短でのボディメイク作りを行うことができます。
3)ボディメイクインストラクターの必須スキルとは?
ボディメイクインストラクターにとって必要なスキルは「聞くこと」と「伝えること」です。このスキルがなければボディメイクインストラクターはできないといっても言い過ぎではありません。
悩みを聞くことが第一歩
ボディメイクインストラクターは相手の身体の悩みに耳を傾け、その悩みを解決しなければなりません。適切なカウンセリングができなければ、相手の求めていないアプローチを行ってしまうことになりかねません。理想のゴールへ導くためにも、まずはしっかり聞くことが大事になります。
ゴールへ導くための伝え方
どれだけ豊富な知識があっても、相手への思いがあっても伝えることができなければ意味がありません。人によって感情的な表現が通じやすい人、論理的な表現が通じやすい人がいるため、その人によって伝え方を変えることが大事です。どのような伝え方がベストなのか、相手をしっかりと観察し、相手のことを考えて伝えるようにしましょう。
4)ボディメイクインストラクターの代表的な4つの仕事
では、ボディメイクインストラクターの仕事について少し細かくみていきましょう。ボディメイクインストラクターの仕事は大きく分けて5つに分類されます。カウンセリング、カウンセリングを基にした提案、トレーニング指導、食事指導、方向性が間違っていないかのチェックです。
カウンセリング
ボディメイクインストラクターの必須スキルとして「聞くこと」をあげましたが、最初のカウンセリングで全てが決まってきます。丁寧なカウンセリングを心がけ、相手の悩みに向き合うようにしましょう。
カウンセリングを基に提案
次にカウンセリングを基に方向性の提案を行います。この提案はトレーニング方法だけでなく、食事制限等も行うのか、どの程度の期間で行って行くかなどを相手の要望も踏まえた上で最適なプランを提案します。
トレーニング指導
トレーニング指導は、このトレーニングをやってくださいと押し付けるのではなく、このような効果があってあなたに必要ですと伝えるようにしましょう。なぜこのトレーニングをしているのか理解していなければトレーニングの質も上がりません。
トレーニングチェック
トレーニングの方向性が間違ってないか時にはチェックすることも必要です。そして、ゴールがずれているような場合には再提案を行うようにしましょう。最初の提案が間違っていたからといって恥ずかしいことではありません。それよりも、間違っているとわかっていながらそのままにする方がインストラクターとして恥ずべきことです。
5)資格は必要?おすすめ資格3選
そもそもボディメイクインストラクターに資格は必要ない
ボディメイクインストラクターと名乗る上で必要な資格は現時点では日本にはありません。誰でもボディメイクインストラクターと名乗れてしまうのが現状です。だからこそボディメイクインストラクターとして活動するのであればしっかりとした知識を持っていただきたいです。
ボディメイクインストラクターのおすすめ資格
必要ないといっても何かしらの資格を持ちたいという方のためにおすすめの資格を紹介します。これから紹介する資格を取得するための学習では、ボディメイクインストラクターをする上で必要な知識を補ってくれるでしょう。
(1)NSCA-CPT
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)はNSCAジャパンが認定する資格です。クライアントの健康と体力のニーズに関して、評価、動機付け、教育、トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う優れた専門的能力を持つ人材を認定する資格です。トレーニングの知識に加えて、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニング指導技術が必要になります。
(2)NESTA-PFT
NESTA-PFT(NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー)はNESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が認定する資格です。トレーナーとしてのマインド、プログラム設計、解剖学、キネシオロジー、バイオメカニクス、栄養学、高齢者、子供、リスクを抱えた人の指導、営業、広告と幅広く学ぶことができます。それぞれの内容は浅めなので、入口として学び、さらに深く自分で学んで行く必要はあるかもしれません。
引用元:NESTA PFT
(3)JATI-ATI
JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)はJATI(日本トレーニング指導者協会)が認定する資格です。一般人の健康体力増進からトップアスリートの競技力向上まで、あらゆる対象や目的に対応できる資格です。日本の現場の専門家のニーズや意見を反映させて作り上げたもので、日本の現状に即した極めて実践的な内容になっています。
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6)稼げる仕事なの?給料の相場って?
ボディメイクインストラクターの給料は働き方によって変わってきます。フィットネスクラブやジムの社員として働く、フィットネスクラブなどと業務委託契約をする、独立開業すると大きく分けて3つの働き方があります。社員として働く場合には、給与体系は一般の会社員と同じような扱いとなり、フィットネスクラブの社員の平均年収は400万程度です。
業務委託の場合はレッスン1本あたり3,000円程度からのスタートで経験や人気が上がれば報酬も上がっていきます。独立開業した場合の年収はその人次第になります。1,000万を超える給料を手にするチャンスもありますし、全く収入がないということもあり得ます。安定した働き方を選ぶか、時間的な自由や大きな飛躍を選ぶかでどの働き方を選ぶか変わってきます。
7)ボディメイクインストラクターに関するQ&A
【Q1】インストラクターになるには大学や専門学校に行ったほうがいい?
ボディメイクインストラクターになるために学歴は必要ありません。しかし、体育系の大学や専門学校へ通うことで基礎知識を身につけておくことは悪いことではありません。そういった基礎知識があることで、その後学ぶより深い知識の定着度は変わってくるでしょう。
【Q2】インストラクターになるには運動神経が良くないとダメですか?
運動神経が良くないとダメということはありません。むしろ、できない人の気持ちがわかるので、より相手に寄り添った指導ができる可能性もあります。しかし、明らかに体脂肪が高いなど自己管理が行き届いてなければ信頼されるボディメイクインストラクターには決してなれないので、自分自身のボディメイクはしておく必要があります。
今回はボディメイクとボディメイクインストラクターについて解説してきました。ボディメイクインストラクターにはトレーニング知識だけでなく、栄養学、機能解剖学、運動生理学など幅広く、深い知識が必要であることがわかったと思います。そして、そういった知識とは別に「聞く力」と「伝える力」の必要性についても解説してきました。
ボディメイクインストラクターを目指す方は、今回の記事を参考に信頼されるボディメイクインストラクターになってください。
ジムインストラクターとして実際に働くとなると、どんな目的でどんな環境で働くのかが大事になってきます。
あなた自身に最適な環境を選び、目的をしっかり持ってトレーナーとして活躍してください。