フィットネスで働くジムには?業務内容と採用への3STEP
この記事では、運動や健康管理に興味がありフィットネスクラブで働きたい人に向けて、フィットネスクラブの業務内容や採用までの流れ、おすすめの資格、フィットネスクラブの将来性などについて解説しています。
とにかく心身の健康が重要視される昨今において、運動や健康管理に興味がある人なら、一度はフィットネスクラブで働くことを考えたことがあると思います。今回はそのフィットネスクラブでの業務内容と採用までの流れについてご紹介したいと思います。
STEP1:フィットネスクラブの業務内容を知る
受付スタッフ
フィットネスクラブでの業務内容というのは、受付スタッフとインストラクターに分かれています。受付スタッフは、入退会手続きや、電話対応、来訪者対応といった、いわゆるフロント業務が中心となります。
ホテルの受付や、スーパーのレジ等と比べて、ほとんどお金のやり取りをしないので、計算能力や注意深さというよりは、コミュニケーション能力や愛想の良さが重要視される傾向にあります。
インストラクター
フィットネスクラブで働くと言えば、やはりインストラクターが一般的には先に浮かぶかもしれません。多くの方のイメージ通り、これは利用者の体力と相談しながら、適切な運動方法を提案・指導するというのが主だった業務内容となります。
またスタジオがあるフィットネスクラブの場合だと、エアロビクスや、ヨガ、水泳などの講習を行うこともあります。いずれの業務に関しても資格の必要性はありませんが、それらを保持している人材を歓迎するような傾向が求人誌の多くにあります。
フィットネスクラブにおけるその他の業務
上記の花形業務ふたつの他にも、トレーニング機器の利用方法を説明する専門スタッフや、アメニティ・グッズの提供管理をするスタッフ、プールの監視委員、ロッカールームやスパ施設の清掃・メンテナンスをするスタッフなど、そのクラブの規模や施設の多様性によって様々な業務が存在します。
もし働きたいクラブが先に決まっている場合は、そのホームページに行って、どのような業務で募集があるのか確認してみるのが良いかもしれません。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
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STEP2:インストラクター・トレーナーの待遇を知る
年収
フィットネスクラブに正社員で就職した場合、初任給平均は18~25万円、年収だと地域差もあって250~500万円というあたりの幅になります。ただし、資格を取得すれば、給与の額が上がっていきます。中には、最初から更に高い給与提示のあるフィットネスクラブもあるようですが、そういった場合、慣例的なサービス残業が存在したり、シフトの種類が多く生活サイクルが不規則になる可能性もあるので、注意が必要かもしれません。
求められる人物像
人物像や人柄としては、インストラクターも実は接客業的性質が大きいため、コミュニケーション能力や高いホスピタリティを持っている方が優遇されやすいようです。また顧客を指導する立場であることから、よっぽどの実績を持たない限りは、極度の肥満や痩身体型というのは望ましくはないでしょう。また未経験スタート時の年齢もある程度選考の対象になることが多いです。
STEP3:インストラクターの有名資格3選を知る
インストラクターに資格は必要?
まず、結論から入ると、インストラクターとして働くのに特別な資格は必要ありませんし、そもそも国家資格自体存在しません。
とはいえ、フィットネスクラブで定期的な運動をする方の中には、より高いレベルのパーソナルトレーニングを受けたいという需要が高まっているため、資格をもっている場合と、そうでない場合では、指導内容や顧客の幅が広がるのは言うまでもありません。
下記にメジャー資格三つを紹介します。
オススメ資格1:NSCA-CPT
NSCA-CPTとは
NSCA-CPTもアメリカや日本を中心に世界中に資格保持者が存在しています。
またこの資格を持っている場合、一般インストラクターではなく、パーソナルトレーナーとして認められるフィットネスクラブが多くなります。
受験条件
受験条件としては高校卒業で、かつAEDやCPRなどの救命系資格を保有していることです。
受験の際には必須ではありませんが、資格認定には有効なCPR/AED認定証のコピーの提出が必要です。出願前に講習会を受講し、認定を取得することを推奨します。
オススメ資格2:NESTA-PFT
NESTA-PFTとは
NESTA-PFTというのは、アメリカや日本を含む、世界20か国に資格保持者が存在する国際的に認知度の高い資格です。インストラクターやトレーナー未経験、あるいは経験が浅い方であっても、取得のハードルが低いことでも知られています。
試験の開催頻度も高いため、気軽に受けやすいというのもポイントの一つです。
参考:NESTAについて
受験条件
受験条件としては高校卒業、かつ所定の講座受講や指導経験1年以上などで受験が可能とされています。
オススメ資格3:JATI-ATI
JATI-ATIとは
JATI-ATIは上記2つの資格と異なり、日本の協会が発行している資格です。この資格も内容は他のものと大きな違いはありませんが、受験条件にやや制限が強いという特徴を持っています。
未経験者や独習者がいきなり取得することが難しくなっています。
また、日本の協会の発行している資格であることもあり、この資格を保有していることが、パーソナルトレーナーとしての業務にあたる必須条件に据えているフィットネスクラブも中にはあるようです。
受験条件
受験条件としては専門学校などの指定校を卒業するか、指導経験3年以上となっています。
フィットネスクラブで働くことで得られる特典
施設利用
フィットネスクラブにもよりますが、施設内機材を無料で利用できるところも多くあります。
もし身体を鍛えることが好きで、好きなことを仕事にしたいと考えているのであれば、この特典は最も魅力的なポイントの一つでしょう。特にアルバイトでの勤務を考えている場合、給料も正社員と比べて高くはないため、こういった会員料金を節約できる特典というのは一層魅力的であると言えるでしょう。
資格取得時の受験料補助
これもフィットネスクラブによるとしか言えませんが、資格取得を推奨している場合、一定の条件を満たすことで、受験料の一部を負担してくれることもあるようです。
もともとインストラクター系の資格の受験料というのは価格が高いため、働きながらこういった特典を利用することができれば良いかもしれません。
アルバイト勤務を希望する場合に面接で気を付けることとは?
服装
フィットネスクラブに限ったことではありませんが、服装はスーツとまでは言わなくとも清潔感のあるものでまとめる必要があります。襟のあるシャツとチノパン、できればスニーカーを避ける、髭を綺麗に剃り、カバンも派手なものを選ばない方が無難です。
また男性の場合、染髪や長髪、ピアスが認められていないことがあるので、あらかじめホームページ等で規定を確認しておくのが良さそうです。
面接時に心がけること
フィットネスクラブでのアルバイト、特にインストラクター志望の場合、運動経験だけでなく、接客業に向いているかどうかが見られます。面接官の目を見て笑顔で話せるかがポイントになります。相槌を打つことを忘れて、ほとんど黙って話を聞いているだけということにならないように気を付けましょう。
人間というのはどうしても緊張したり、考え込んでいると黙りがちになってしまいますが、担当者は「コミュニケーション能力に問題があるのか?」と不安を感じてしまいます。わからない質問や、困った話題を振られたとしても、何からの相槌を打ち、自然な会話を心がけることが大切です。
面接時によくある質問
志望動機
志望動機の確認は必ず入ると思った方が良いでしょう。意図としては、これも接客能力の有無を図る目的であることが多いため、運動の好き嫌いではなく、人とコミュニケーションを取ることが得意かどうかを中心に話すことの方が好印象を与えられます。
併せて過去の仕事経験に関する質問があるかもしれませんが、これも同様に接客能力を図るものであるため、接客業の経験があるなら、そこをクローズアップしてアピールするのが望ましいと言えます。引っ越し業などの力仕事中心の経験よりも、居酒屋や喫茶店、ファミレスなどの飲食店での接客経験の方が印象としては好ましく映るはずです。
シフトに関する質問
ほとんどのフィットネスクラブが年中無休の営業であるため、どれくらいシフトに入れるかというのは非常に大きなポイントです。こればかりは、とにかくたくさん入れた方が良いに越したことはありません。しかしあえて言うなら、繁忙期や土日、祝日に積極的に入れることをアピールできれば、未経験者であっても合格しやすくなるでしょう。
フィットネス業界の将来性
フィットネス業界は、近年健康や美容への意識が高まったことや、在宅勤務が普及したことによる運動不足が問題視されている中で急成長していますが、将来的にさらに需要が高まると見込まれています。
将来的な社会の変化によるフィットネス業界への影響や、フィットネス人口の変化などを見ていきましょう。
高齢化に伴いフィットネス業界の需要は増えていく
フィットネス業界のクライアントは、高齢者が多い傾向があります。人生100年時代の今、高齢になっても健康で人生を楽しみたい、介護を受けたくないという人が増えているのが大きな理由でしょう。
日本は、将来的に超高齢化社会になり高齢者がますます増えていきます。そのため、フィットネス業界の需要はこれからもどんどん増加していくことが予想されます。
フィットネス人口も増えている
近年のフィットネス人口の変化を見てみましょう。
年一回以上の筋力トレーニングを実施している20歳以上の人は、2000年では7.3%としかいなかったのに対し、2020年では17.6%にまで上昇しました。
2022年では、15.9%と減少しましたが、これはコロナ禍が明け、運動不足が解消された人が増えたことが影響していると考えられます。
全体的に見ると筋力トレーニングしている人の数は2000年から2022年の間に右肩上がりに増加しています。また、週1回以上の筋力トレーニングの実施率も右肩上がりで増加しています。
このデータから、今後もフィットネス人口は増加していくと考えられるでしょう。
フィットネスクラブで働くにあたってのQ&A
【Q1】フィットネスクラブでのアルバイトの平均時給は?
全国平均と都内平均で異なります。ただし、クラブ内設備を無料で使えたり、交通費が支給されたりなど、福利厚生の面が優れていることが多い傾向があります。
【Q2】インストラクター未経験の場合、どのようなクラブを選べばいいの?
研修制度が充実しているクラブに入るのがおすすめです。指導方法や顧客に提案するトレーニングスケジュールの作り方など、1から教えてくれるところでまずは学び、それから資格取得を目指していくというのが一般的な流れです。
【Q3】学生バイトとして探している場合のおすすめは?
24時間制ではないクラブの方が好ましいです。どうしても営業時間が長いところでは、シフト制にせざるを得ず、最悪の場合テスト期間中に深夜勤務の依頼が来るということもあるかもしれません。
【Q4】現在学生で、将来インストラクターになりたい。
スポーツ専攻のある大学や、専門学校に進学するのが一般的です。インストラクターと一口に言っても、やはり高給に結びつくような人たちは、体系だった教育を受けている場合が多いです。
【Q5】運動経験がないが、インストラクターになりたい。
運動経験がなくとも、興味があって、コミュニケーション能力が高ければ問題ありません。面接の際に、運動経験の有無を質問されることがよくありますが、なければ受からないというわけではないです。
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まとめ
今回の記事では、ジムで働くために押さえておくべきことをSTEP形式で順々に解説していきました。
ジムで働くことを志す上で、
・どういった業務内容なのか
・ジムで働く際に受けられる待遇は何か
・業界的に将来性があるのか
などはミスマッチを起こさないために最低限知っておくべきことです。
上記の前提を理解しておいた上でトレーナーを目指す場合、必要な条件ではないですがトレーナーの認知資格を取得することを推奨しています。
トレーナーとして駆け出しの頃は、実績や経験が浅いためにお客様がつきにくい実態がありますが、資格を持っていることが利点になり就職などにも優位に働きます。
そのため未経験からトレーナーを志す場合、まずは資格の取得をすることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。