ジムの仕事内容とは?さまざまな仕事内容を一挙紹介
健康志向が高まっている現代、大勢の老若男女が健康と美容のためにスポーツをしています。
ジムで働きたい人にとって多種多様なスポーツジムがオープンしているので、スキルや都合に合わせた働き方が可能です。
そこで本記事では、正社員・アルバイト・業務委託などの雇用形態を区切って、ジムで働く際の仕事内容を詳しく解説していきます。
正社員編|ジムの主な仕事内容4つとは?
正社員として就業したいと希望する人にとって、具体的にどのような仕事をするのか気になるところです。
本項では正社員の仕事内容について説明します。
1スタッフ管理
2.店舗の管理・マネージメント業務
3.店舗への苦情対応
4.スタジオでのグループレッスン・個人指導
スタッフ管理
地域や規模にもよりますが、各店舗に約10名~のアルバイトスタッフが在籍しています。
主な業務内容としては、スタッフの採用やシフトの作成・スタッフの育成などを行います。
店舗の管理・マネージメント業務
業務の大枠を占めるのは、店舗の安全管理や売上の管理です。
売上を上昇させるためにどうすればいいのかを考察・提案し、入会数を増やすためのキャンペーンなども仕事の一部です。
利用者向けに販売しているサプリメントや美容系用品、健康系用品、運動用品などの管理も行います。
店舗への苦情対応
時には利用者からの苦情に対応するケースもあります。
より充実した店舗運営を目指すために、責任者としてのクレーム処理も業務の1つです。
スタジオでのグループレッスン・個人指導
スポーツジムはスタジオにてエアロビクスやストレッチ、ヨガやズンバなどのさまざまなプログラムが組まれていますので、グループレッスンの講師として利用者に指導するケースもあります。
また個人的な指導を求める利用者に対して、トレーニングメニューを作成するのも大事な仕事です。
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アルバイト編|ジムの主な仕事内容3つとは?
学生にとってスポーツジムは人気があるバイト先の1つで、パート先としてもスポーツジムを選ぶ主婦も増えています。
そこで本項では、具体的にどのような仕事内容なのかを紹介します。
1.安全管理
2.フロント受付
3.利用者への指導
安全管理
利用者が安全に運動できるように、フィットネス器具の点検やプールの温度測定・塩素チェックなどを行います。
プールやジムで体調不良の利用者はいないか、目を配ります。
フロント受付
来館した利用者を出迎えるのが主な業務です。チェックイン・チェックアウト業務・入会退会業務・プランの変更などの業務を行います。
バックヤードにて、パソコンで顧客管理の入力などをまかされる事もあるでしょう。またフロント周辺の軽い清掃をする事もあります。
利用者への指導
ジムの器具の使い方がわからない利用者にレクチャーします。経験を積んでいけばスタジオレッスンを任されることもあります。
実際にジムの利用者に使い方の指導ができる点で、元々スポーツが好きな人にはぴったりのバイトです。
業務委託編|ジムの主な仕事内容2つとは?
ジムの業務委託は、事務仕事や掃除などではなく基本的にパーソナルトレーナーとしてやグループレッスンの講師としての仕事がメインです。
本項では、業務委託としての主な業務を2つ紹介します。
1.パーソナルトレーニング
2.スタジオでのグループレッスン
パーソナルトレーニング
マンツーマンでお客様をトレーニングするパーソナルトレーナーとして、ジムやクラブと業務委託契約を結びます。
あくまでも業務委託されたフリーランスとして働くため、ジムの運営には関わりません。
完全にフリーランスとして働く場合には、自分でマーケティングをしてお客様を集めなくてはいけませんが、業務委託で働く場合はジムのお客様の指名で働くため、マーケティング活動をする必要なくトレーニング指導が可能です。
ただし、お客様から多くの指名をもらうためには、お客様の目的を達成できるトレーニングプランを作ったり、コミュニケーションスキルを上げたりなどお客様の満足度を上げる努力は必要です。
満足度を上げる1つの取り組みとして、業務委託する方の中にはスポーツトレーナーとしての資格を持っている人が多いです。
スタジオでのグループレッスン
スポーツジムやスタジオで行っているエアロビクスやストレッチ、トレーニングなどのグループレッスンの講師を業務委託として行います。
正社員でないため、仕事は週に1日程度からできることが多く、自分の働き方に合わせて働けます。
グループレッスンの講師の仕事内容は、マンツーマンや複数人に対しての指導が中心ですが、その他カウンセリングやトレーニングメニューの作成を行うケースもあります。
パーソナルトレーナー同様、グループレッスンの講師になるために必要な資格はありませんが、スポーツに関する資格を持っていることで業務委託を受けやすくなります。
また、インストラクター自身もお客様と一緒に身体を動かす機会が多いため、高い運動能力や自己管理も必要な点についても留意しておきましょう。
ジムの種類
一重にジムといえど、複数種類のジムがあり特徴が全く異なります。そこで本項では、ジムの特徴をそれぞれ解説していきます。
1.複合型スポーツジム(総合型ジム)
2.24時間ジム(マシン特化ジム)
3.パーソナルジム
4.ブティックスタジオ(ヨガ・ピラティスなど)
複合型スポーツジム(総合型ジム)
複合型スポーツジムとは、トレーニングマシーンやスタジオ、プール、温泉など様々な施設が整っているジムのことで多くの初心者が利用しています。
ジムのスタッフが常に勤務しているので、マシンの使い方などを聞きやすいという長所があります。
短所は、
・深夜は営業していないことや料金が高めなこと
・週に何日か定休日がある場合があること
の2点です。
24時間ジム(マシン特化ジム)
24時間ジムは、その名の通り24時間営業しているジムのことで、初心者から上級者まで幅広く利用されています。
24時間ジムの長所は
・お客様の都合の良い時間に運動が気軽にできること
・マシンの種類が豊富なこと
・料金が比較的リーズナブルなこと
の3点が挙げられますが、短所にはスタッフがいない時間帯があることが挙げられます。
スタッフがいないことで、トレーニング未経験者にとってはマシンの使い方やトレーニング方法の指導が受けられずに満足度が下がる可能性があります。
また、清掃が行き届いておらずお客様に不潔な印象を与えてしまう懸念もありますので注意が必要です。
パーソナルジム
パーソナルジムとは、マンツーマンや5人以内で運動を行うジムのことで、短期間で効果を得たい人などに人気です。
パーソナルジムの長所は、
・マンツーマンで周りを気にしないで運動ができること
・最初から最後までトレーニングの手厚い指導が得られること
・メニュー作成や食事管理などが受けられること
など少人数だからこそのメリットが挙げられます。
一方の短所は、
・予約制で好きな時間にトレーニングできないことがあること
・好きなトレーニングを選べないことがあること
・トレーナーの実力によって結果に差が出てしまうこと
など自由度が低減してしまう点が挙げられます。
ブティックスタジオ(ヨガ・ピラティスなど)
ブティックスタジオとは、ヨガやピラティスなど専門領域に特化した300坪以下の小さいエクセサイズスタジオのことです。近年、アメリカでも日本でも人気が高まっていてトレンドのスタジオ形態になっています。
ブティックスタジオの長所は専門特化型スタジオのため、共感するメンバーが集まりやすく、アットホームで仲間意識が感じられることです。
短所は、専門特化型で選択肢がないため飽きやすいことなどが挙げられます。
スポーツジムで働くメリットとは?
実際の業務に携わる前に、スポーツジムで働くとどんなメリットがあるか知っておく事は大切です。
1.トレーニング関係の仕事ができる
2.物販が格安で購入できる
3.無料で施設を使える
4.多種多様な人々と出会える
トレーニング関係の仕事ができる
スポーツジムで働きたい人は、トレーニングに興味がありトレーニングに携わりたいという人が多いのではないでしょうか。
ジムで働けば、当然トレーニング関係の仕事に携わることができます。お客様のトレーニングのサポートをしたり、お客様と一緒に運動することで仕事に対するモチベーションが上がることでしょう。
物販が格安で購入できる
店舗によりますが、利用者向けにサプリメントや健康関連グッズなどを社販で安く購入できます。
日頃から愛用しているサプリメントだったら、かなりお得です。
無料で施設を使える
多くの店舗の特典として、勤務時間外に無料で施設を使えます。
身体を鍛えるのが趣味の人や、運動が好きなスタッフにとっては、一番のメリットと言えます。
多種多様な人々と出会える
スポーツジムでのバイトは、多種多様な人々と知り合う事ができます。
普段あまり接点のない職種や年齢の人々と交流ができ良い刺激になります。
またスポーツという共通の目的で男女が集う場なので、話も合いやすく、恋愛に発展するというケースもたまにあるようです。
スポーツジムで働くデメリットとは?
前項とは変わって本項では、デメリットについて説明します。
デメリットをきちんと把握しておくと、実際働く時に心積もりができますので、以下の点も目を通しておきましょう。
1.基本的に立ち仕事
2.クレーム対応がキツイ
3.土日祝が忙しい
基本的に立ち仕事
勤務中は基本的に立ち歩く仕事なので、最初は足が浮腫んだり、腰が痛むなどの症状がでる可能性があります。しかしジッと座っているのが苦手な人にとっては、色々な業務をテキパキと行ううちに時間が過ぎるので、向いていると言えます。
クレーム対応がキツイ?
当然ですが、年齢やバックグラウンドの異なる色々な利用者がいるため接客対応が中心になるでしょう。
その中で、施設に対しての苦情を言われたり、怒られたりする可能性があります。
「辞めたい!」というネガティブな気持ちが湧くこともありますが、そこを乗り越えると対人スキルがアップしますので良い機会として一度向き合うことをお勧めします。
土日祝が忙しい?
平日は時間に余裕のある、高齢者や主婦の利用者が主です。一方、社会人の利用者にとって、平日はスポーツジムに通う事は困難です。その理由から、土日祝がスポーツジムの利用者のかき入れ時になります。
したがって、土日祝にシフトに入れない人はバイトの採用時に不利になることもありますので、土日祝のシフト調整も検討しておきましょう。
こんな人が必要!適正を測る3つのポイント
スポーツジムは大勢の人々が集う場なので、お客様に合わせてコミュニケーションの取り方を変えるなど気配りが求められます。
働く前に、スポーツジムでの仕事内容が自分に合っているかどうかを見極める事が重要ですので、本項では「こんな人が適している」という特徴について説明します。
1.コミュニケーション能力が高い
2.責任感がある
3.体力・気力がある
コミュニケーション能力が高い
スポーツジムでの仕事は、主に接客業務です。フロントでの案内や、レッスン業務など、常に利用者と接する事になります。
年齢層もキッズから高齢者まで幅広いので、皆が気持ち良く利用できるように心を配る事が必要です。
責任感がある
トレーニング器具やプールでの事故を防ぐためには、常に緊張感をもって監視をすることが大切です。
重大な事故を防ぐために、また利用者が安心して施設を使えるように、責任感を持つ事が必要です。
体力・気力がある
レッスン業務では、身体を動かしながら大きな声で利用者全員が聞き取れるように指導しなければならないので、基礎体力が必要です。
また体調不良で仕事を休むと、レッスン指導の代替を頼む必要があり、他のスタッフへの負担になります。普段から体調管理をしっかり行い、体力をつける事が大切です。
ジムの仕事に向いている資格は?
ジムで働くのに資格取得は必須ではありませんが、取得していると活動の幅は確実に広がります。
ジムの仕事に向いているおすすめの資格を2つ紹介します。
1.NSCA-CPT
2.健康運動指導士
NSCA-CPT
NSCA-CPTは、アメリカの公認パーソナルトレーナーの資格で、世界的に権威があります。
NSCA-CPTはアスリートに対してのパフォーマンス向上もサポートできますが、高度な知識やスキルを活かし、年齢、性別、経験を問わず幅広い一般の人に対してのトレーニングや健康指導も行うことができます。
一般的なジムで働く場合は、幅広い層の人を対象のサポートにおいてNSCA-CPTのスキルを発揮できるでしょう。
健康運動指導士
健康運動指導士は、運動指導を担う専門家として設立された民間資格です。健康運動指導士は、保険医療関係者と連携して、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムを作成したり、実践指導計画の調整などを行ったりします。
人生100年時代における高齢者の健康維持のため、運動不足の改善や生活習慣病・介護の予防を目的として活躍します。
ジムの面接対策
ジムの仕事の面接対策として、よく聞かれる質問や志望理由の回答例、気を付ける点を見ていきましょう。
よく聞かれる質問
よく聞かれる質問は以下の通りですので、面接前に回答を考えておきましょう。
・なぜこのジムで働きたいと思いましたか。
・通勤手段と通勤時間を教えてください。
・運動経験はありますか。ある場合は詳しく教えてください。
・(アルバイトや業務委託の場合)希望の曜日や時間はいつですか。勤務可能日についても教えてください。
志望理由の回答例
以下は、志望理由の回答例ですので参考にしてください。
回答時のポイントは、やる気があり、ジムで働くのにふさわしい人だと面接官に思ってもらえるようハキハキと答えることです。
・身体を動かすことが好きなので、身体を動かす仕事をしたいと思っていました。スポーツジムではお客様と一緒に運動しながら、お客様の運動や健康をサポートできるので大きなやりがいがあると思っています。また、私は以前こちらのジムの会員でした。スタッフの方々がとてもフレンドリーで感じが良く、楽しんで通うことができたので、私もこちらのスタッフの一員として頑張りたいと思って応募いたしました。
・自宅からこちらのジムまで徒歩〇分で通いやすいので応募しました。悪天候の日や災害時でも交通機関の状態に関係なく出勤できます。
・人と接する仕事をしたいと思い、就職活動をしていました。こちらのジムには何度か通ったことがありますが、スタッフの方々がいつもとても感じが良く、スポーツが苦手な私に丁寧に指導してくださいました。おかげで運動が楽しく感じられましたし、継続することもできました。私もこんな風に仕事をして、誰かの役に立てたらと思い、応募いたしました。
面接時の服装など気をつけるべき点
スポーツジムへの就職を希望する人の多くは、運動経験者や運動をしたいという人のため、明るくて爽やかな人が多い傾向があります。そのため、面接では元気でやる気がある印象が伝わるように工夫しましょう。
面接の服装は、基本的に私服が許されていることが多いです。ただし、清潔感や活発さ、健康的なイメージをアピールできる服装を選びましょう。
派手な服装やボサボサなヘアスタイル、派手なネイルやアクセサリーは、元気さよりもチャラチャラしたイメージを与えがちなので、避けた方がよいです。
髪型は、女性で長い髪の人は後ろで結んだり、男性の場合は短髪にしてさっぱりさせておいたりすると清潔感を感じてもらいやすいといえます。
ジムでの仕事内容についてのQ&A
これまでジムの仕事内容について、詳しく紹介していきました。今度はよくある質問を、Q&A形式でお伝えします。
【Q1】スポーツジムのバイトは、容姿は関係ありますか?自分は太ってるので、自信がありません
太っていても、コミュニケーション能力に長けていれば、採用される可能性はあるでしょう。
今は太っていてもスポーツジムで痩せれば、職場にとっても大きな宣伝になるからです。そしてその痩せたという経験が、利用者の励みになり、話のきっかけになります。
他のスタッフには話しにくい相談も、〇〇さんには心を開く事ができる、と思ってもらえるように努力をする事が大切です。
【Q2】スタッフの男女比率はどれくらいですか?
スタジオでのレッスン指導は女性のインストラクターが多く、一方ジムでのトレーニング指導は男性が多いです。実際には、だいたい男性3~4割で女性6~7割の比率です。
現在は女性専用や24時間営業など、さまざまなスタイルのスポーツジムが出来ているので、男女問わずそれぞれの場所で活躍が期待できます。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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まとめ
今回の記事では、トレーナーとしてのキャリアを模索している方に向けて、ジムでの仕事内容や働く際のメリット・デメリット、向いている人の特徴などを網羅的に解説してきました。
正社員や業務委託など雇用形態によって多少異なるものの、お客様へのトレーニング指導以外にも担うべき仕事は多いのが特徴です。
そのため、自分に合った雇用形態や仕事のスタイルを定め、理想を叶えられるジムがどこに該当するのか1個ずつ検討するのが良いでしょう。
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