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ヘルスケアトレーナーとは?働き方モデルと将来性とは?

働く人の健康づくりのために、一人ひとりに合った運動プログラムを考えるヘルスケアトレーナー。ヘルスケアトレーナーはどのような働き方があるのでしょうか。また、ヘルスケアトレーナーの将来性はどういったものになるでしょうか。今回はヘルスケアトレーナーのお仕事をご紹介いたします。

1)ヘルスケアトレーナーってどんな仕事?働き方モデルと将来性は?

ヘルスケアトレーナーとはどんな仕事なのでしょうか?そして将来性はあるのか?気になることを解説していきます。

業務内容はどんな内容か

ヘルスケアトレーナーの業務内容は、厚生労働省が推進する働く人の健康づくり「心と体の健康づくり運動THP(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン)」に基づいて定められた心と体の健康づくり指導者(THP指導者)のひとつとして、働く人の健康づくりのための運動指導をする仕事です。

独立開業して働くというよりも、企業に属しながら働きながら、労働者のニーズに合ったアドバイスや運動実践の補助を行う仕事で、健康測定の結果や産業医の指導票に基づき、働く人それぞれに実行可能な運動プログラムを作成し、実際に運動をするにあたっての指導を行います。

働く場所はどんなところ?働き方モデルとは?

ヘルスケアトレーナーが働く場所は、企業に止まらず、ヘルスケアにまつわる幅広い分野に及びます。

たとえばフィットネスクラブリラクゼーション施設などの健康センターでトレーナーとして勤めたり、健康・医療機器メーカーで健康や運動を補助する製品を作る仕事に就くなどがあります。
また、鍼灸院接骨院などの治療院で実際に患者さんと触れ合う仕事をしたり、整形外科リハビリテーション科などの福祉関連施設に勤めるといった、さまざまな職場で活躍の場があります。

ヘルスケアトレーナーの将来性は

高齢化が進み、健康に関する意識は年々高まっている傾向があり、ヘルスケアトレーナーのニーズも高まることが予想されています。
ヘルスケアトレーナーの資格を有している方であれば、フィットネスクラブで指導員として勤めたり、個人ジムでパーソナルトレーナーとして経験を積むことでキャリアを積むことが可能です。

また、近年では妊婦を対象としたヘルスケアにも需要があるため、マタニティヘルスケアトレーナーとして専門領域をつくり活躍することもできるでしょう。
どの道を選ぶにしても、運動指導だけでなく、人体の構造や体の仕組みについて基本的な部分の知識をつけていくことが必要です。
追加で国家資格など取得することで、キャリアアップすることができるでしょう。

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2)ヘルスケアトレーナーの資格を取得するためには?

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ヘルスケアトレーナーには資格がるのか?もちろん資格はあります。資格や取得方法に関してみていきましょう。

ヘルスケアトレーナーの資格とはどんなものか

ヘルスケアトレーナーとは、厚生労働省が推進している、働く人たちの心と身体の健康のための「心と体の健康づくり運動=THP(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン)」に関する研修のうち、運動指導専門研修を受講し、登録することで取得できる資格です。

厚生労働省が行う研修には、運動指導専門研修以外にも、健康測定専門研修心理相談専門研修運動実践専門研修産業栄養指導専門研修産業保健指導専門研修が行われており、健康測定研修修了医師、ヘルスケア・リーダー、心理相談員、産業栄養指導者、産業保健指導者という資格があります。

それぞれ、働く人の心と体の健康づくりをサポートする人材を育成する狙いがあります。

ヘルスケアトレーナーの資格を取得するためには?

ヘルスケアトレーナーの資格を取得するためには、厚生労働省が行なっている運動指導専門研修を受講し修了する必要があります。

厚生労働省が行う研修には、研修ごとにTHPスタッフに名称がつけられており、運動指導専門研修は「ヘルスケアトレーナー」という名称がついています。ですので、ヘルスケアトレーナーの資格を取得するためには、運動指導専門研修を受講し修了することが資格取得の必要条件となります。

ヘルスケアトレーナーの受講費用はどれくらいかかるか

ヘルスケアトレーナーの研修受講費用はテキスト代が含まれています。すでに会員の方は少し価格を抑えて受講できます。
(開講する期によって金額が変わる可能性があるため、公式サイトを確認するようにしてください)

ヘルスケアトレーナーの講座内容はどういったものか

ヘルスケアトレーナーの講座として、運動指導専門研修を受ける際のカリキュラムは、様々な運動プログラムの作成・指導・レポートの演習や働く人のニーズにあった運動プログラムの企画・展開方法となります。運動に関する科目を中心に、食生活をはじめ、メンタルヘルス企業の活動事例をもとに職場の健康づくり全般について学びます。

ヘルスケアトレーナーの具体的なスケジュール

THP運動指導専門研修の標準カリキュラムは、4週間、全19日に渡って実施されます。
前半の2週間は講習を中心としたカリキュラムとなっており、後半の2週間は実習や演習を中心としたカリキュラムで構成されています。

(1)第1週
健康確保総論として、THPの考え方や基礎を学んだり、メンタルヘルスや運動心理など学術的な部分を学びます。

具体的なカリキュラムとしては、「運動と栄養」「現代人の健康(腰痛)」「運動の心理」といった体や心の仕組みを学ぶ内容や「諸外国の健康づくり」「集団へのアプローチ」「内科的救急処置」「面接技法」など、運動だけでなく健康全般をとりまく分野を企業の事例も含めて学びます。

(2)第2週
運動生理やトレーニング理論など、運動にまつわる心身の構造や働きについて学びます。また、運動指導プログラムの企画の展開の行い方についても講座で学びます。

具体的なカリキュラムとしては、「運動生理(神経・筋・呼吸循環など)」「スポーツ障害(内科・外科)」などスポーツに関係する分野や「トレーニング理論」「運動と加齢」「運動負荷試験の基礎知識と安全対策」「健康づくりの企画と運営」など、実践的な内容にも触れていきます。

(3)第3〜4週目
実際に演習を行う講座が中心となります。

演習内容としては、「体操」「エアロビック・エクササイズ」「ダンス」「野外活動(ウォークラリー・冒険ハイク)」「サーキット・エクササイズ」があります。その他にも、「リラクゼーション」「運動機能検査の基礎知識と実際」「運動負荷試験の基礎知識と実際」といったものもあります。最終日に閉講式を行い、修了となります。

開講する期によっては内容が変わるので、参加を考えている方は、公式サイトを参照するようにしてください。

受講の条件について

研修の受講には、以下のような条件があります。
1.学校教育法による大学(原則として4年制)において、体育系又は保健系(医学・歯学・獣医学含む)の正規の学科を修めて卒業した方
2.運動実践専門研修又はヘルスケア・リーダー養成研修を修了後、運動実践の指導援助の経験を3年以上有する方
3.保健師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、又は臨床検査技師の資格を有する方
4.看護師の資格をお持ちの方で運動実践の指導援助の経験を1年以上有する方
5.栄養士の資格をお持ちの方で運動実践の指導援助の経験を2年以上有する方
6.衛生管理者の資格をお持ちの方で運動実践の指導援助の経験を3年以上有する方
7.その他、1~6までと同等の資格を有していると認められる方

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3)ヘルスケアトレーナーに関するQ&A

ジムに通う女性

ヘルスケアトレーナーに関して解説していきましたが、ここではヘルスケアトレーナーに関するよくある質問をまとめました。

【Q1】年収はどれくらい?

初任給で300万〜となっています。ヘルスケアトレーナーとして経験を積みながら、新たな資格取得をしたり、運動に関する専門知識を活かしパーソナルトレーナーやマタニティヘルスケアトレーナーとしてのキャリア展開が可能です。

【Q2】資格取得のために専門学校や大学に通う必要はある?

ヘルスケアトレーナーの資格取得は、厚生労働省がおこなう研修に参加し、研修を修了させることが条件となるため専門学校や大学はありません。

ヘルスケアトレーナーとして経験を積みながらキャリアアップする方法について、いかがだったでしょうか。ヘルスケアトレーナーは、運動指導専門研修に参加することで資格取得が可能ですが、追加で健康や介護福祉の資格を取得することでさらに将来性を高めることができます。

現在、健康意識の高まりで健康づくりやフィットネスへの関心が高まっているので、ぜひ挑戦してみて下さい。

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