インストラクターとトレーナーの違いとは?仕事内容や資格などの観点から解説!
インストラクターとトレーナー。
スポーツジムやフィットネスジムにてトレーニングをしていると、指導をする人の呼び方が上記の2種類あることに気が付きます。
皆さんは、これらの2職種の違いをきちんと説明できるでしょうか?今回の記事では、インストラクターとトレーナーの違いについて、語源や仕事内容、資格など様々な角度から解説します。
インストラクターとトレーナーの言葉の意味とは?
「インストラクター」「トレーナー」いずれも私たちにとってすっかり耳慣れた言葉です。そのため人体に関わる仕事という見たままのイメージから仕事内容を想起し、各職種の違いを理解していないケースが多いです。
改めて本項では一度原点に戻り、「インストラクター」「トレーナー」の2つの言葉の意味を掘り下げてみることにします。
インストラクターの意味
インストラクター(instructor)は教授者・指導者という意味で、教える人・教育する人のことを指す言葉です。
語根となるstructの意味するところは「積み重ねる」で、知識などを積み重ねていくというイメージが読み取れます。英語では、学校の先生のこともインストラクターということがあります。
トレーナーの意味
トレーナー(trainer)は訓練・鍛錬の意味を持つトレーニングをする人を指します。
訓練は教えて覚えさせること、鍛錬は体などを鍛えること意味しますので、トレーナーの目的は身体や技能を鍛えて上達させるところにあると言えます。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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インストラクターとトレーナーの役割とは?
インストラクターやトレーナーは、それぞれどのような仕事をしているかイメージがつく方はいますでしょうか。
両者ともにジムで運動をする人に対して指導やアドバイスをする仕事です。
しかし、このような定義だと両者の違いが存在しないように思えますので、本項では各職種の役割について解説いたします。
インストラクターとは技術を指導する役割
インストラクターの仕事は、技術指導や知識を伝えることです。お客様が主戦場としているスポーツ等のやり方や競技内での技能などを指導します。
例えば、スキー教室でテクニックや滑走姿勢などを教えてくれるのはインストラクターです。その他、ボルダリングジムでルールや遊び方の説明をする方もインストラクターに該当します。
またスポーツ以外でも、パソコンや編み物などのカルチャースクールの講師もインストラクターと呼ばれます。
体を鍛える人のこと?トレーナーとは?
では、トレーナーとはどのような意味でしょうか。
トレーナーとは、筋力増強などの適切な訓練を施し、体作りや技術の向上を助ける仕事です。
具体的には、お客様が目指す成果にたどり着くために必要なトレーニングのサポートをします。その他、食事など栄養面の指導や怪我のケアなどもトレーナーの仕事です。
例えば、スキー教室でテクニックを教える方はインストラクターですが、大会で入賞するために必要なトレーニング指導を行う方はトレーナーです。
観点別|インストラクターとトレーナーの違い
インストラクターとトレーナー、それぞれの役割についてはご理解いただけたでしょうか。
本項では、
・仕事の内容
・資格の有無
・年収水準
・指導対象
など現実的にどちらの職種を目指すかを左右する、両者の職業としての相違点を解説します。
観点1:仕事の内容
前述のようにインストラクターは技術指導を行います。エクササイズであればエクササイズの方法を、スポーツであればプレイするための知識や技術をお客様に指導します。
一方のトレーナーは、目標達成のために必要なトレーニングを提示し、実際のトレーニング指導や栄養管理までお客様が結果を出すために必要な❷サポートを行います。
トレーナーの中には、1対1で指導を行うパーソナルトレーナーという職種も存在し、プロスポーツ選手などを主なお客様としてトレーニング指導をしています。
観点2:資格の有無
インストラクターを名乗るために必要な資格はありません。しかし、人に知識や技術を教える立場ですので、お客様からの信頼を得るために高い技術や知識が必要であることは間違いありません。
その点、認定資格を有している場合、一定の知識・技術レベルを証明することができますので、スポーツジムなどでインストラクターとして採用されるためには資格を持っている方が有利です。
インストラクター同様、トレーナーになるために必要な資格はありませんが、スポーツトレーナーは選手の怪我の予防やケアを行いますので、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師などの医療系の資格を仕事の過程で求められることが多くなります。
他にも、アスレティックトレーナー・パーソナルトレーナーなど、複数の認定資格があり、保有していればトレーナーとしての能力を証明する材料になります。
観点3:年収水準
インストラクターの年収は20代で200万円~300万円と、一般的な会社員よりは低い年収と言えます。
一方、トレーナーの年収はスポーツジムなどに勤務の場合で200万円~600万円程度と、年収の幅が大きい点が特徴です。特に、プロスポーツチームと契約した場合、年収は300万円~1000万円ほどと言われています。
知識や経験を重ねるほどに年収もアップするのが一般的ですが、能力や契約によって格差があります。
観点4:指導対象
インストラクターの指導は複数名を対象に幅広く指導することが基本で、グループクラスの運営やジムのメンバー全体に対して一般的なフィットネス指導を行います。
インストラクターの業務範囲には、
・運動クラスの指導
・新規メンバーへのジム設備の紹介
・安全なトレーニング方法のデモ
などが複まっることが多いのが特徴です。
一方、トレーナーは1対1の指導をメインとしており、お客様の具体的な健康目標やフィットネスレベルに基づいてカスタマイズされたトレーニングプランを作成、サポートします。
以上から、インストラクターは多くの人々へ指導できる影響範囲の大きさが得られる一方、トレーナーは個々のお客様と深く関わりカスタマイズしたプランを提案・実行できる点が特徴です。
インストラクター・トレーナーになるための方法とは?
上記で説明した通り、業務内容や年収水準などには違いが見られるインストラクター・トレーナーですが、仕事に就くまでの道のりは大きく変わりません。
本項ではインストラクター・トレーナーになるための方法を3つご紹介します。
・体育系の専門学校や大学で学ぶ
・独学で資格を取得する
・オンラインスクールに通う
体育系の専門学校や大学で学ぶ
両者とも資格が必要な職業ではありませんが、経験・知識も持たずにいきなり就職することは難しいと言わざるを得ません。
必要な知識や持っていると有利な各種の資格をしっかりと学ぶために体育系の専門学校や大学に行く方法があります。
この手段は時間的に余裕があり、学費を親御さんに出してもらいやすい学生さんを対象に採用されやすい手段でしょう。
2年〜4年といった期間を使って、知識を学ぶ上に実技を経験できるためゆっくり着実にレベルアップしたい人にはおすすめの手段です。
独学で資格を取得する
専門学校や大学で学ぶ選択肢をご紹介しましたが、独学で学んで資格取得を目指すパターンも考えられうるでしょう。
すでに定職についている場合など、まとまった時間を長期間確保できない方にとって採用しやすい方法です。
但し、インストラクター・トレーナーとして仕事をするにあたって積むべき実践経験を積みにくいデメリットはあります。そのため、アルバイトでフィットネスジムに通いながら、一般のお客様向けに指導するなどの機会を自力で作っていく必要があります。
オンラインスクールに通う
独学で資格取得を目指せる方もいらっしゃいますが、多くが自信を律しながら勉強を続けることは難しいでしょう。
その際おすすめの方法がインストラクター・トレーナーを育成するオンラインスクールに通う事です。
専門学校・大学に行くことよりも費用を抑えることができるだけでなく、短期間で資格取得までの知識を学ぶことができますので非常におすすめです。
インストラクターとトレーナーの違いに関するQ&A
インストラクターとトレーナーの違いについて他にはどのような違いがあるでしょうか。
小さな疑問をQ&Aでまとめましたので参考までにご確認ください。
【Q1】インストラクターは何歳ぐらいまで続けられますか?
特に年齢制限のようなものはありませんが、体力の低下により続けられなくなる可能性はあります。
生徒さんより全然動けなかったら教えることは難しいです。そういった場合にも、運営側の業務などに回って違った形で関わっていくことができます。
【Q2】トレーナーは何歳ぐらいまで続けられますか?
トレーナーの場合、体力的な問題はインストラクターよりは小さいと言えます。
例えば筋力トレーニングを行う際、トレーナーはその管理をするのであって、一緒にトレーニングに励むわけではないからです。
【Q3】コーチとは違うのですか?
スポーツジムなどの求人を見ていると、インストラクターやトレーナーとは別に、コーチという職種も登場します。コーチというのは、元々は「馬車」を指す言葉で、人を送り届けるという意味が転じて、目標を達成させることをいうようになりました。
したがってコーチの仕事とは、本人の力やモチベーションを引き出して自ら目標を達成できるようにサポートすることになります。
スポーツの分野に限っていうと、トレーナーと同じく訓練をする仕事として広く捉えられており、インストラクターとトレーナーを合わせたような仕事になります。両者との違いは、最終的な戦術にまで言及する点です。野球のピッチャーのトレーナーは配球の事にまでは口出ししないはずですから。
【Q4】アメリカで仕事にすることはできるか?
アメリカでは、インストラクター・パーソナルトレーナー・アスレチックトレーナーなど職種ごとにが法律で要件が規定されており、資格がないと仕事ができません。
仕事の内容も、職種別に内容が法律によりはっきりと分けられていますので、日本ほど自由度が高くない点を踏まえて検討するのが良いでしょう。
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まとめ
今回の記事では、インストラクターとトレーナーの違いを業務内容や資格の有無、年収水準など様々な角度から解説していきました。
技術や知識そのものをレクチャーするインストラクターを目指すのか、スポーツ選手などを対象に目標達成に必要なトレーニング・食事の指導を行うトレーナーを目指すのか。
ご自身でどちらの仕事に関わることが幸せなキャリア選択になるのか、熟考した上で資格取得を目指すことをお勧めします。
未経験でインストラクター、もしくはトレーナーを目指す場合、まずはお客様から信頼を得られる状態を作るために資格を取得することをお勧めしますが、学ぶ環境としてオンラインスクールをご選択いただくのが良いのではないでしょうか。
オンラインスクールでは短期間でインストラクター・トレーナーになるために必要な知識を学習するだけでなく、実際に現場で活躍する現場のトレーナーに直接アドバイスをもらったり、実践経験を積むことができます。
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