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加圧トレーニングとは?得られる5大効果と講師へのなり方


加圧トレーニングと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?体への負担がキツくて、自分には無理そう・・・。そのようなイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。今回はそんな加圧トレーニングとは何なのか、効果・メリット・講師への手順を紹介します。

1)加圧トレーニングのメリットって?他のトレーニングとの違い

加圧トレーニングとは、腕と脚の付け根に専用のベルトで圧力をかけて、血流を制限して行う筋力トレーニングです。血流を制限することで筋肉を素早く低酸素化し、日常では使われにくい多くの筋繊維を刺激する事ができます。そのため、低負荷・短時間で効率よくトレーニングすることができ、近年人気を集めています。そんな加圧トレーニングで得られる効果をご紹介します。

メリット1:短時間で効果が出る

加圧トレーニングは上半身のトレーニングが10分、下半身のトレーニングが15分。合計約25分でもトレーニング効果が期待できます。その最大の理由は、 血液の制限から起こる筋肉内の低酸素化による速筋繊維群の強化が挙げられます。

また、加圧ベルトで静脈側を強く圧迫することで、血中の乳酸濃度が上昇し、その結果として成長ホルモンが最大で290倍分泌するという研究結果が報告されています。他にもホルモンの分泌が盛んになるなどの理由により、短時間で高いトレーニング効果を得ることができます。

メリット2:低負荷なので辛くない

通常、筋力アップをするには、高重量のものを適切な回数持ち上げる事が必須条件と言われています。しかし、加圧トレーニングは通常とは違うトレーニングメカニズムで行われるので、低負荷で低回数でも筋力アップを可能にしています。楽しておこなえるというのが、トレーニングに対してのハードルを下げることに繋がります。辛くないため継続しやすく、目標達成をしやすいトレーニング方法と言えるでしょう。

メリット3:体力がなくてもできる

高重量、高レップの運動を必要としない為、通常のウエイトトレーニングではフォームの安定が難しい方、筋力がない方、何かしらの疾病や制限がある方、運動経験が少なくトレーニングフォームが取れにくい方でもトレーニングが可能ということも特徴の1つでしょう。加圧トレーニングの持っている、低負荷・短時間という特性が、高齢者、機能的な制限を持っている方、トレーニング初心者までをカバーし、幅広い層の方に適切な筋力トレーニングをすることが可能となっています。

メリット4:速筋と遅筋が同時に鍛えられる

筋肉は速筋と遅筋に大別できます。速筋は重い負荷のトレーニングで鍛えられ、遅筋はて低負荷のトレーニングを長時間続けることで鍛えられます。加圧トレーニングの場合、筋肉を酸素不足の状態にすることで、大きい負荷の運動を行っている状態を人工的に作り出します。そのため、通常は同時に鍛えることができない二種類の筋肉を同時に鍛えることが可能です。

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2)加圧トレーニングが体に与える5大効果とは?

効果1:ダイエット効果

加圧トレーニングを行うと、増大する成長ホルモンによって、太りにくい体になります。また、トレーニングによって筋肉が増えると基礎代謝が向上し、脂肪が燃焼しやすい体になります。

効果2:血行促進

加圧と除圧を繰り返すことで、血管の弾力性がアップします。血行がよくなり血流量も増えるので、新陳代謝が活発になります。血行がよくなることで、冷え性や肩こりなどの不調が改善することも期待されます。

効果3:回復力アップ

加圧トレーニングを行うと、骨折や肉離れ、捻挫などのケガからの回復が早くなるとの研究データがあります。これは、成長ホルモンによって筋肉や骨の修復が早まるためと考えられています。

効果4:筋力アップ

軽い負担で高い効果が得られるので、トレーニングを続けやすく、ケガもしにくいため、効率よく筋力アップができます。また、低負荷でけがをしにくいことから、老若男女どなたでも実践できるという特徴もあります。

効果5:若返り・美肌

加圧トレーニングをすると、通常の約290倍の成長ホルモンが分泌されるという研究結果が出ています。成長ホルモンには、体の修復を促すとともに肌のハリやツヤの向上や脂肪のつきにくい体になるなどの効果があります。

3)加圧トレーニングの講師にはなるにはどうしたら良い?

加圧トレーニングはメリットや効果が多い分、注意すべき点も多くあります。特に、血流の制限には細心の注意が必要となり、もともと血流量が少ない方は貧血のような症状を起こしてしまうこともあるようです。加圧トレーニングには専門的な知識を持った講師が必要不可欠ですが、何をどのように学べば加圧トレーニングの講師になれるのでしょうか。

加圧トレーニングには資格が必要

加圧トレーニングに関しては、KAATSU JAPAN株式会社が日本及び海外で、器具の製造及び加圧トレーニングの方法に関して登録特許を多数所有しています。そのため、無断で特許権のある器具を複製、製造したり、加圧トレーニングの方法を実施したりすることは、特許を侵害してしまう行為になります。

加圧トレーニングの資格取得方法

加圧トレーニングの指導資格である、「加圧インストラクター」になるためには、加圧インストラクター養成講座を受講する必要があります。

(1)受講対象

医療関係やトレーニングの施術や指導を行える資格を有し、かつ、加圧トレーニングを3か月24回以上経験している方、または、KAATSU JAPANに登録されている加圧講習受入実施者の下で1年以上かつ50回以上の加圧トレーニング指導を受けた方が受講対象の条件となっています。医療関係やフィットネス系の資格を持っていない場合は、加圧トレーニングの指導を受けることから始める必要があるため、すぐに取得できるものではないようです。加圧トレーニング講師に興味がある方は早めに対策をしておきたいところです。

(2)受講料

加圧インストラクター養成講座の受講料が必要です。また、扱える器具を2種類、3種類と増やしたい場合は1種類につき別料金がかかるようです。

(3)講習内容

eラーニングによる理論講習が5時限受講したあろに筆記試験があり、それとは別に4日間の実技講習を受講する必要があります。実技講習には各種器具の使い方、自分自身への実技取得、適正圧の見極め方、他人への施術等の実技習得と、各種登録届の仕方、資格制度の説明、器具の販売方法等の事業講習も含まれます。

(4)上級資格

加圧インストラクターの上級資格として、「加圧スペシャルインストラクター」があります。こちらの資格は加圧インストラクターの養成にも関わることができ、講師としての活躍の場が広がります。

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4)加圧トレーニング講師の働き方と収入

加圧トレーニングの資格取得後はどのようなキャリアになるのでしょうか。加圧トレーニング講師の働き方や収入について簡単に紹介します。

勤務形態

加圧トレーナーとして正社員で働きたい場合は加圧トレーニングの施設があるフィットネスクラブやスポーツジムで働くのが一般的なようです。加圧トレーニング専門のパーソナルスタジオなどもありますが、大手フィットネスクラブに比べると求人数は少なく、主な就職先とはなっていません。

また、加圧トレーナーの資格取得時には加圧器具の販売などの事業講習もあり、独立開業を目指す方もいます。トレーニングの性格上パーソナルトレーニングのみとなるため広いスペースは必要ない点、低負荷のみを扱うためトレーニング器具が少なくて済む点が独立開業に向いているのかもしれません。

収入

正社員として働く場合、収入の相場は他のフィットネストレーナーと同じような水準のようです。月給20万円前後でも求人がメインですので、年収にすると250万円~300万円程度でしょうか。経験によって昇給もありますが、その点は会社の給与体系によりますので、事前に調べておいたほうが良いでしょう。

将来性は?医療・介護分野への進出

日本では、トレーニング方法の1つとして認知されている加圧トレーニングですが、海外だと保険が適用される国もあるそうです。寝たきりの方に加圧トレーニングをしてもらったところ徐々に回復されたことがあるということで、今後は医療分野でも活用の場面が増えてくるかもしれません。

低負荷で効率的にトレーニングができるという特徴から、お年寄りの方の健康維持には有効なようです。今後高齢者が増加していく日本においては、加圧トレーニングへの期待が高まる可能性があるでしょう。

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5)加圧トレーニングに関するQ&A

【Q1】自分で加圧トレーニングをしたい場合はどうすればいい?

自分自身で加圧トレーニングをしたい場合は、専用の加圧器具をゴムチューブや軽い重量のダンベルなどがあればトレーニングは可能です。その場合は資格も特に必要ありません。ただ、加圧トレーニングは血流制限をするという性質上、安全にトレーニングを行うためにはプロの指導の下行うほうが良いでしょう。

【Q2】最近はやりの加圧シャツって効果あるの?

着るだけで痩せる、着るだけで筋肉がつくといった効果は残念ながら内容です。ただ、姿勢の矯正によるダイエット効果、お腹周りを適度に締め付けることで食べ過ぎの防止などの効果はあるようです。短期的に即効性のある効果はないようですが、ダイエットやトレーニングに役立つ効果はあるといった認識でいいのではないでしょうか。

【Q3】独立開業をしたい場合はどうすればいいか?

就職先によっては独立開業支援の制度があるスタジオがあるようです。もし加圧トレーナーとしての独立開業を目指しているのであれば、そういった支援制度のあるスクールに通ったり、支援制度のあるスタジオを就職先に選ばれてはいかがでしょうか。

【Q4】加圧トレーニングのフィットネスクラブは何を基準に選べば良い?

加圧トレーニングはトレーナーの質によって効果に差が出てくるため、しっかりと指導してくれる場所で行いたいものです。フィットネスクラブの選び方は以下の項目を参考にしてみてください。

(1)カウンセリングをしっかりおこなってくれる

加圧トレーニングをする前に、きちんとカウンセリングをしてくれるジムを選ぶことをお勧めします。加圧トレーニングは血流量を制限するため、場合によっては医師の許可が必要なこともあります。

健康状態のチェックをせずに加圧トレーニングを始めるジムよりも安全性の面で優れていると言えるでしょう。

(2)体験トレーニングができる

加圧トレーニングを本格的に始める前に体験トレーニングをしておきたいところです。どのような人がどのように教えてくれるかが事前にわかるジムの方が安心してトレーニングを始められるでしょう。

(3)パーソナルトレーニングをおこなっている

加圧トレーニングは一人ひとりの能力や目的に合わせて指導する必要があり、資格者がパーソナルでトレーニングを行うことになっています。現段階ではグループレッスン等複数の方を同時に指導するのは安全面の配慮から禁止となっています。また、適正圧は人によって変わる上、その日の体調など要因で常に変化しますので、毎回必ず適正圧をチェックすることになっています。

(4)資格保有者がせ正規の器具を使って指導してくれる

これは当然ですが、加圧トレーニングの指導には資格が必要です。有資格者がトレーナーなのかは事前に確認しましょう。有資格者であればIDなどを掲示しているはずです。

また、加圧トレーニングのトレーニング方法や加圧器具は特許権を有しているものが多いため、しっかりと正規の器具を使用しているジムを選びましょう。

以上、加圧トレーニングとその講師資格などについて紹介しました。加圧トレーニングは女性を中心に近年人気のトレーニングとなっています。また、低負荷・短時間のトレーニングで効果が得られることから、筋肉の衰えによる寝たきりの防止や多忙なビジネスマンの健康維持などに対してもニーズが高まっています。

加圧トレーニングの講師に興味がある方はしっかりとした知識をつけて、そういったニーズに応えられるようになりたいところです。

ジムインストラクターとして実際に働くとなると、どんな目的でどんな環境で働くのかが大事になってきます。

あなた自身に最適な環境を選び、目的をしっかり持ってトレーナーとして活躍してください。

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