トレーナー向け資格

NSCAとはどんな資格?オススメの資格取得ステップとは

NSCAとは、一般人からアスリートまでの幅広い人を対象に指導できる知識を有すると認められる、パーソナルトレーナー向けの認定資格です。

この資格は業界内でも取得者数が非常に多いですが、資格認定要件があることやある程度の意表が発生するなど、すぐに取得できる資格ではありません。

そこで今回の記事では、NSCA認定パーソナルトレーナーを目指す方向けに、NSCAの取得方法や資格認定条件、難易度、費用などを網羅的に解説します。

NSCAとは世界的に権力のある教育団体

NSCA(National Strength and Conditioning Association)とは、世界的に権威のあるストレングス&コンディショニングの教育団体で、1978年にアメリカで設立され、現在では世界各国に約33,000人の会員が所属しています。

NSCAは、トレーニングやパフォーマンス向上の分野で行われている最新の研究を実用化し、「科学者とスポーツ現場の指導者との橋渡し」をすることを使命としています。

パーソナルトレーナーとしての成功を目指すために、NSCA認定の取得は欠かせません

NSCAの認定を取得することで最新のトレーニング理論や実践的なスキルが身につき、クライアントからの信頼を得やすくなります。

パーソナルトレーナーの王道資格NSCA

NSCAの「NSCA-CPT」(認定パーソナルトレーナー)と「NSCA-CSCS」(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)は、業界で初めて資格認定機関を評価するアメリカの第三者委員会(NCCA)の認定を受けています。

そのため、民間資格ですが、日本でいう国家資格と同等の高い信頼性と評価をアメリカでは得ています

NSCAは、優れた教育プログラムやトレーニング、厳格な試験基準を設けています。だからこそ、NSCAの資格はトレーナー業界内でも非常に信用のあるものとして認知されています。

したがって、資格をもっていることが高水準の知識と専門的技術を持っていることの証明でもあります。

王道のNSCA-CPT、プロフェッショナルなNSCA-CSCS

先ほど説明した通り、NSCAが認定する資格には「NSCA-CPT」と「NSCA-CSCS」の2種類あります。

NSCA-CSCSは内容がより専門的で試験の難易度が高いため、合格率が低いという傾向があります。

そこで以下では、上記2つの資格を

・概要
・資格の目的
・指導対象者
・指導内容
・資格認定条件

の5項目に分けて説明します。

あなたの目標に合わせ、どちらの資格が自分に合っているか検討しておきましょう。

トレーナーエージェンシーでは、

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おすすめの資格
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NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)

概要

NSCA-CPTは、一般人からアスリートまで幅広いクライアントに対して、効果的なトレーニング指導を行うことができる資格です。

この資格を取得するためには、トレーニングの知識や技術だけではなく、運動生理学や医学などの専門的な知識も必要になります。

資格の目的

健康と体力のニーズに応じたトレーニング指導を提供し、クライアントの目標達成をサポートする専門家を認定することです。

指導対象者

一般人、シニア、若年層など、幅広い層を対象としています。

指導内容

個々のクライアントのニーズに応じたトレーニングプログラムの作成と実施、健康評価、エクササイズテクニックの指導、安全管理などを含みます。

資格認定条件

資格認定を得るためには、以下5つの条件を満たしていることが必須になりますので、取得を目指す際には事前に満たしているか確認するようにしましょう。

・NSCAジャパン会員であること
・満18歳以上
・高等学校卒業または同等の学歴を有すること
・有効なCPR/AEDの認定を持つこと
・NSCA-CPT認定試験に合格すること

未経験からパーソナルトレーナーになりたい人が資格を取るのであればNSCAがおすすめです。

理由としては、NSCAには以下の特徴があるからです。

・国際的に信頼性の高いトレーナー認定資格である
・あらゆる健康ニーズに応える指導者の育成を目的としているから幅広いジャンルのジムでの採用ニーズがある
・専門的な知識と技術を持っていることの証明になる

NSCAを取得するための方法として、独学で勉強する、もしくは資格対策講座を受講するといった方法が考えられますが、資格対策講座を受講して学習することをおすすめします。

NSCAを独学で勉強する場合、700ページ以上ある公式のテキストを使って地道に勉強をしなければなりません。勉強の進捗管理や復習なども全て自分自身で計画して行う必要があります。普段仕事をしながら勉強を進めて資格を取得するのはとても困難に感じますよね。実際、未経験者のNSCAの想定学習期間は8.5ヶ月、合格率はわずか65%といわれています。独学で資格を取得するのはそれだけ難関ということです。

そこで、オンライン資格対策講座トレスクでは、未経験から資格取得を目指す方に向けて、途中で挫折せず最短で資格取得が目指せる環境を用意しています。

・オンラインで自分の生活に合わせて受講可能なカリキュラム
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・メンターによるサポート体制

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NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

NSCA-CSCSは、主にアスリートやスポーツチームに対して、パフォーマンス向上と傷害予防を目的としたトレーニング指導を行うことができる資格です。

NSCA-CSCSはNSCA-CPTの上位資格としても認知されており、取得する事でストレングス&コンディショニングのスペシャリストとして活躍することができます。

資格の目的

スポーツパフォーマンス向上と傷害予防のために、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画し、実行する専門家を認定することです。

指導対象者

NSCA-CPTとは異なり、本認定資格では主にアスリートやスポーツチームの選手を対象としています。

指導内容

筋力トレーニング、パフォーマンス向上のためのアドバイス、施設運営、栄養、生活習慣に関する指導などを含みます。

資格認定条件

NSCA-CPTと同様に、資格認定を受ける際に必要な条件が複数あります。

・NSCAジャパン会員であること
・学士、修士、博士などの学位を有すること
・有効なCPR/AEDの認定を持つこと
・CSCS認定試験の基礎科学セクションおよび実践/応用セクションに合格すること

上記の要件を参考に各資格の取得を検討し、自分に合った資格を選んでください。

その他のパーソナルトレーナー資格比較表

NSCAの他にも、NESTA-PFTやJATI-ATIなどのパーソナルトレーナーの認定資格があります。

以下に資格の種類別に受験にかかる費用や年会費、合格率などをまとめておりますのでどの資格を受験するか検討している方は参考にしてください。

資格 NSCA-CPT NSCA-CSCS NESTA-PFT JATI-ATI
受験費 46,000円 50,200円 webコース受験 107,500円 養成講習受験 115,500円
年会費 13,200円 13,200円 12,000円 11,000円
条件 高校卒業 学位取得または高度専門資格取得 高校卒業またはNESTA認定カリキュラム卒業者 高校卒業以上、詳細は公式サイト参照
合格率 78.9% 47.7% 非公開 75%
受験日程 365日受験可能 365日受験可能 年12回(大阪、愛知、九州を除く) 年3回(不定期)
オンラインスクール NSCA-CPTオンライン講座 NSCA-CSCSオンライン講座 NESTAオンライン講座 JATIはオンライン講座なし

2021年にトレーナーエージェンシーが現役トレーナー106名を対象として行った調査では、NSCA-CPTが「現役トレーナーが選ぶ取得して良かった資格」ランキングの第1位に輝きました。

よって、NSCA-CPTはトレーナー業界の中でも知名度のある資格として浸透していることは間違いないでしょう。

NSCA-CPT

NSCA-CPTは、フィットネスクラブやリハビリ施設での活躍を目指す人、個人事業主としてクライアントの健康と体力向上をサポートしたい人におすすめの資格です。「資格認定条件」「活躍できる職種」「資格取得の難易度」の3項目で解説します。

資格認定条件

NSCA-CPTを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

・NSCAジャパン(※)会員であること
・満18歳以上
・高等学校卒業または同等の学歴を有すること
・有効なCPR/AEDの認定を持つこと
・NSCA-CPT認定試験に合格すること

※NSCAジャパンとは、ストレングス&コンディショニングに関する教育や認定資格の提供を通じて、フィットネス業界のプロフェッショナルを支援する組織のこと。

活躍できる職種

NSCA-CPT資格を取得すると、以下のような職種で活躍できます。

・フィットネスクラブのパーソナルトレーナー
・スポーツジムのインストラクター
・リハビリテーション施設のトレーナー
・パーソナルトレーナー
・整体師

上記の通り、資格を取得することで様々な年齢や性別の人を対象にトレーニング指導をすることができるようになります。

資格取得の難易度

公式HPによればNSCA-CPTの試験は合格率が約65%と少々高めです。

コンピューターを使った3択式の試験で行われ、出題範囲は主に4つの項目に分かれます。

・基礎科学(解剖学、生理学)
・健康評価と運動プログラムの設計
・エクササイズテクニック
・安全管理と法的問題

問題数は約140問で、上記記載の各分野からバランスよく出題されるのが特徴です。試験対策としては、公式テキストの熟読や模擬試験の受験が推奨されます。

試験の内容や難易度、おすすめの出題範囲などを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
NSCA-CPTとはどんな資格?受験条件・勉強法・活用方法を解説

NSCA-CPTを効率よく取得したい方はオンライン講座がオススメ!

NSCAを取得するための方法として、独学で勉強する、もしくは資格対策講座を受講するといった方法が考えられますが、資格対策講座を受講して学習することをおすすめします。

NSCAを独学で勉強する場合、700ページ以上ある公式のテキストを使って地道に勉強をしなければなりません。勉強の進捗管理や復習なども全て自分自身で計画して行う必要があります。普段仕事をしながら勉強を進めて資格を取得するのはとても困難に感じますよね。実際、未経験者のNSCAの想定学習期間は8.5ヶ月、合格率はわずか65%といわれています。独学で資格を取得するのはそれだけ難関ということです。

そこで、オンライン資格対策講座トレスクでは、未経験から資格取得を目指す方に向けて、途中で挫折せず最短で資格取得が目指せる環境を用意しています。

・オンラインで自分の生活に合わせて受講可能なカリキュラム
・出題傾向を徹底分析してわかりやすく解説したオリジナルテキスト
・都度理解度を確認できる復習テスト
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NSCA-CSCS

NSCA-CSCSは運動指導だけでなく、栄養学やドーピングなどアスリートを多方面からサポートしたい人におすすめの資格です。

そこで本項では、

・資格認定条件
・活躍できる職種
・資格取得の難易度

の3項目で解説します。

資格認定条件

NSCA-CSCSを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

・NSCAジャパン会員であること
・学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者
・有効なCPR/AEDの認定者であること
・CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格すること
・CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格すること

NSCA-CPTと異なり4年制大学もしくは6年制大学の卒業、または見込みがあることが条件となります。

また、2030年からは試験を受けるための条件が変更になるため、これから取得を検討している人は注意が必要です。

活躍できる職種

NSCA–CSCS資格を取得すると、以下のような職種で活躍できます。

・アスレティックトレーナー
・ストレングスコーチ
・パーソナルトレーナー
・スポーツクラブの店長

コンテスト入賞を目指すトレーニーからアスリートまで、より専門的な知識が必要な人物を対象に適切な指導をおこなえます。

資格取得の難易度

NSCA-CSCSの合格率は年度によって異なりますが約50%前後と、難易度は高めといえそうです。

基礎セクションと実践/応用セクションの2部に分かれ、どちらかのセクションにのみ合格した場合、1年以内であれば1科目のみの再受験が可能です。

この認定資格の試験についても、コンピューターによる選択式です。

<基礎科学セクション>
・エクササイズサイエンス
・スポーツ心理学
・栄養学

<実践/応用セクション>
・テストと評価
・エクササイズテクニック
・プログラムデザイン
・組織と運営

問題数は両方合わせて220問で、採点対象とならないノンスコアード問題30問が含まれます。本資格について難易度やおすすめの出題範囲などを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
NSCA-CSCSってどんな資格?学べること・受験条件・勉強法・活用方法まとめて解説

NSCA認定資格を取得するメリット

NSCA認定資格を取得することで得られるメリットは大きく分けて4点あります。

・アスリートに対してもより適切な指導ができる
・より質の高い指導がおこなえる
・就職や転職で有利になりやすい
・事前講習が必要ない

以下にて各メリットを具体的に解説していきます。

アスリートに対してもより適切な指導ができる

NSCA認定資格を取得することで、トレーニングやコンディショニングの専門知識を深めることができ、クライアントに対してより効果的で安全なトレーニングプログラムを提供することが可能となります。

より質の高い指導がおこなえる

NSCA認定を取得することは、高い水準での知識やスキルを持っている証拠になります。

トレーニングやフィットネスにおける最新の科学的知見を習得し、一般の方からアスリートまで、安全で効率的な指導を行うことが可能になります。

就職や転職で有利になりやすい

NSCA認定は、トレーナーやコーチとしての信頼性と専門性を示す重要な要素となります。

スポーツクラブやトレーニング施設だけでなく、スポーツに強い大学や実業団などでの就職にも有利でしょう。

現在別の資格で働いている人でも、新しいキャリアのチャンスを広げることができます。

事前講習が必要ない

NSCAジャパンでは事前の必須講習などを設けていません。受験に必要な条件を満たしていれば直接試験を受けることができます。

これらのメリットからも分かるように、NSCAの認定資格はトレーナーやコーチとしてのキャリアを築く上で非常に価値のある資格です。

NSCAを取得するための勉強法

勉強法は独学か、スクールに通うかの2択から選びます。

知識に自信がある人は独学がオススメ

NSCAの認定資格を取得するためには、十分な知識と経験がある場合、独学での準備がおすすめです。

専門的な知識や実務経験が豊富な場合、自分のペースで学び、重要なトピックを重点的に勉強することができ、合格までの経費を抑えつつ効率的に試験に臨むことができます。

合格率が低いからこそスクールが有効

NSCAの試験は合格率が比較的低いため、スクールや専門的な指導を受けることがおすすめです。

スクールでは試験のカリキュラムに基づいた体系的な学習が提供され、専門家による指導や実践的な問題解決のトレーニングを受けることができます。

また、同じ目標を持つ仲間との学習やモチベーションも得られます。特に NSCA-CSCSは専門的な知識が必要なため、現役インストラクターから学んだほうが効率的です。

トレーナーエージェンシーでは、

トレーナーとして必要な素養
具体的なトレーナーの働き方
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トレーナー資格試験の力試し模擬問題
うまく行く人/いかない人の違い

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まとめ

本記事では、NSCAの資格について解説しました。

NSCA-CPTとNSCA-CSCSは受験が可能な条件が異なるだけでなく、対象とするクライアントが異なるので、どちらの資格がより自分に合っているのかを選ぶことが重要です。

資格を取得したあとも、学習を続けて知識をブラッシュアップする必要がありますが、NSCAではセミナーやカンファレンスを定期的に主催しておりますので、学び続ける環境が用意されているのも嬉しいポイントです。

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