筋トレ効果を最大化する栄養学とは?おすすめの食事や摂取タイミング、おすすめの資格を解説
筋トレを行う際に欠かせないのが、適切な栄養摂取と摂取タイミングです。
実は、筋トレは筋肉を鍛えるだけではなく、栄養学と組み合わせることで初めて効果を最大限に引き出すことができます。
どれだけハードなトレーニングをしても、必要な栄養素が不足していると、思うような成果が得られないことも少なくありません。そのため、パーソナルトレーナーやフィットネストレーナーは、お客様のフィットネス目標を実現するためにトレーニング指導だけでなく、栄養や食事の指導を行います。
そこで今回の記事では、
・筋トレと栄養学の関連性
・筋トレする際に必要な栄養素や摂取タイミング
・栄養学に関する取得すべきおすすめの資格
について詳しく解説していきます。
筋トレと栄養学の関係とは
筋トレと栄養は、筋肉の成長や回復において非常に密接な関係があります。
一般に筋肉と呼ばれるのは「骨格筋」で、その構成は75%が水分、残りの25%のうち約20%がタンパク質で構成されています。トレーニーにタンパク質の摂取を推奨するのはこのためで、数値からもみて取れる通りタンパク質は筋肉の主要な成分です。
筋トレを行うと筋肉の損傷と修復のプロセスが繰り返されるため、カラダが必要とするタンパク質の量は増加します。しかし、タンパク質は体内で生成することができないため、食事から摂取する必要があります。
また、トレーニングを行っても、タンパク質を摂取しないと筋肉のタンパク質が作られる量と壊される量のバランスがプラスにならず、筋トレの効果を十分に得ることができません。しかし、タンパク質をトレーニングと組み合わせて摂ることで、このバランスがプラスになり、筋肉の成長が促進されることがわかっています。
当然のことながら、
・エネルギー源となる炭水化物や脂質
・筋肉の代謝や回復を助けるビタミン・ミネラル
などタンパク質以外に筋トレの効果を最大化するために必要な栄養素は存在します。
以上のことから、筋力トレーニングの指導だけではフィットネス目標の達成には及ばず、タンパク質の摂取など栄養を意識した食事指導が求められていますので、栄養学の学習は不可欠といえます。
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筋トレに必要な栄養素と役割とは
前述でも簡単に触れましたが、筋トレの効果を最大限に引き出すために必要な栄養素は、以下の通り5種類存在します。
・タンパク質
・炭水化物
・脂質
・ビタミン
・ミネラル
以下で、各栄養素の概要と役割について解説します。
タンパク質
タンパク質は、筋トレに欠かせない栄養素で、筋肉の修復と成長を促進する役割を持っています。
タンパク質はアミノ酸が結合してできており、筋肉を構成するためにはこのアミノ酸が重要な働きをします。特に、筋トレで損傷した筋肉を修復するためには、必須アミノ酸を含むタンパク質の摂取が欠かせません。
必須アミノ酸は体内で生成できないため、食事から摂る必要があります。この必須アミノ酸をバランスよく含むものは「良質なタンパク質」と呼ばれ、筋肉の成長に特に効果的です。
肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などが良質なたんぱく質を含む食品です。また、プロテインドリンクを活用することで、手軽にタンパク質を補給することもできます。
筋トレの効果を最大限に引き出すためには、体重1kgあたり1.5~2gのタンパク質を目安に日々の食事に取り入れることが重要です。
したがって自分のお客様に食事指導する際には、ご自身の体重の1.5〜2倍程度のタンパク質をg(グラム)単位で摂取するよう指導しましょう。
炭水化物
炭水化物は、筋トレのエネルギー源として欠かせない栄養素で、糖質と食物繊維に分けられます。
糖質は炭水化物のうち体内で消化されるもので、筋肉を動かす際に必要なエネルギー源として使われます。筋トレ時には大量のエネルギーが必要となるため、糖質を適切に摂取することがパフォーマンスの維持にとって重要です。炭水化物を摂取すると体内でグリコーゲンとして蓄えられ、筋トレ時にそのエネルギーが使われます。
トレーニング前に糖質を摂取することで、筋トレ中のスタミナを維持することができ、「力が出ない」「筋肉が分解される」といったリスクを軽減します。ただし、糖質を摂りすぎると肥満の原因になるため、適切に摂取することが大切です。
糖質を摂取できる主な食事は、ご飯やパン、パスタ、果物などが代表的な食品です。
一方の食物繊維は、炭水化物の中でヒトの消化酵素では消化されない栄養素を指します。食物繊維はエネルギーにはほとんどなりませんが、胃腸の調子を整えたり、糖質・脂質・塩分を体の外に排出する働きがあります。そのため、肥満・便秘の予防・改善に効果が期待できます。
筋トレ効果を最大限に引き出すためには、炭水化物とタンパク質のバランスを考え、糖質と食物繊維の両方をバランスよく摂取することが重要です。
脂質
脂質は、エネルギー源としての役割だけでなく、筋肉の成長や健康維持に欠かせない重要な栄養素です。また、脂質は脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、Kなど)の吸収を助ける役割を持っており、筋肉や骨の健康を維持するために欠かせません。
また適切な脂質の摂取は、ホルモンバランスを整え、筋トレの効果を最大限に引き出すためにも重要です。
脂質には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸は、魚やナッツ、オリーブオイル、アボカドなどに含まれており、良質な脂質として知られています。これらは筋肉の成長や体調維持に役立ちます。
一方で、飽和脂肪酸を摂りすぎると体脂肪が増えやすくなるため、脂質の種類と摂取量には注意が必要です。
筋トレ効果を高めるためには、1日の総カロリーの20~30%を脂質から摂ることが理想的です。バランスよく脂質を摂取し、筋トレ効果を最大限に引き出しましょう。
ビタミン
ビタミンは、筋トレ効果をサポートするために欠かせない栄養素であり、数多くの種類が存在します。それぞれが異なる働きを持ち、筋肉の成長や健康維持で重要な役割を果たしています。
ビタミンは大きく分けて、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2つに分類されます。ビタミンをバランスよく摂取することで、筋トレの効果を最大限に引き出し、身体の調子を整えることができます。食事で様々なビタミンを意識的に取り入れることが、筋肉の成長と健康維持に欠かせません。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの種類と主な役割は以下の通りです。
水溶性ビタミン
水溶性ビタミンは体内に蓄積されにくく、尿と一緒に排出されるため、毎日しっかり摂取することが大切です。主な水溶性ビタミンとその働きは以下の通りです。
ビタミンB1:糖質の代謝をサポートします。
ビタミンB2:糖質、タンパク質、脂質の代謝に関わります。
ナイアシン:体内の酸化・還元作用をサポートし、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。
ビタミンB6:タンパク質の代謝に関わります。
ビタミンB12:核酸の合成や赤血球の形成をサポートします。
葉酸:タンパク質の代謝、赤血球の生成、核酸の合成に関わります。
パントテン酸:糖質、脂質、タンパク質の代謝、コレステロールや免疫抗体の生成をサポートします。
ビオチン:脂質の代謝や皮膚・神経組織の機能を正常に保ちます。
ビタミンC:抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。
脂溶性ビタミン
脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすく、過剰摂取には注意が必要ですが、筋肉や骨の健康に大切な働きをします。主な脂溶性ビタミンとその働きは以下の通りです。
ビタミンA:網膜で光を感知する物質を構成し、成長や皮膚粘膜の形成をサポートします。
ビタミンD:カルシウムの吸収と骨形成の促進、ホルモン分泌や免疫の調節を行います。
ビタミンE:抗酸化作用を持ち、細胞の健康維持をサポートします。
ビタミンK:血液凝固に必要な物質の生成や骨形成の促進を行います。
ミネラル
ミネラルは、筋肉の収縮や神経伝達、代謝を助ける役割を持つ重要な栄養素で、筋トレを行う際にも欠かせません。
特にカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、カリウムなどが筋トレにおいて重要です。
・カルシウム
骨や筋肉の強化に役立ち、マグネシウムは筋肉の収縮やリラックスをサポートします。
・鉄
酸素を運ぶ役割を果たし、筋トレ中のエネルギー供給に必要不可欠です。
・亜鉛
タンパク質の合成を助け、筋肉の成長を促進します。
・カリウム
筋肉の収縮や神経伝達を円滑に行う働きを持ち、不足すると筋肉のけいれんや脱力感を引き起こすことがあります。
ミネラルはタンパク質同様に体内で生成できないため、食事からしっかり摂取する必要があります。野菜や海藻、魚介類、ナッツ、豆類などに多く含まれているので、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
筋トレ効果を高めるための食事のポイントとは
続いて、筋トレ効果を高めるための食事のポイントの
・栄養バランスに注意する
・タンパク質の摂取量を意識する
・炭水化物と脂質を摂りすぎない
・ビタミン・ミネラルを摂取する
以上の4つについて詳しく解説します。
栄養バランスに注意する
筋トレ効果を高めるためには、栄養バランスが非常に重要です。タンパク質だけでなく、炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラルなど、すべての栄養素をバランスよく摂取することが、筋肉の成長や回復をサポートします。
筋トレ中はエネルギー消費が激しいため、これらの栄養素が不足すると効果的なトレーニングができなくなります。特に、筋トレで損傷した筋肉を修復するにはタンパク質が必要ですが、ビタミン・ミネラルも代謝を助けるために欠かせません。
主食、主菜、副菜を組み合わせたバランスの良い食事を心がけることで、筋トレの効果を最大限に引き出せます。
タンパク質の摂取量を意識する
筋肉の成長と修復にはタンパク質が欠かせないため、摂取量を意識することが大切です。筋トレを行う人は、1日あたり体重1kgに対して1.5~2gのタンパク質を摂取することが推奨されています。
例えば体重60kgの人であれば、1日90~120gのタンパク質を目安に摂ると良いでしょう。肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などからバランスよく摂取することがポイントです。ただし、肉類には脂質も多く含まれていることがあるため、摂取量には注意が必要です。
脂質の摂りすぎは体脂肪の増加につながるため、赤身の肉や鶏むね肉など、脂質の少ない部位を選ぶと良いでしょう。
また、プロテインドリンクを活用すると、脂質を抑えながら効率的にタンパク質を補給することが可能です。適切な量のタンパク質を毎日摂ることで、筋トレ効果を最大限に引き出せます。
炭水化物と脂質を摂りすぎない
炭水化物と脂質はエネルギー源として必要ですが、摂りすぎると脂肪として体に蓄積される原因となるため注意が必要です。
筋トレの際にはエネルギー消費が激しいため、炭水化物は適度に摂取してトレーニングのパフォーマンスを維持しましょう。しかし、主食の量や甘いお菓子などの過剰摂取は避けることが大切です。
脂質に関しては、不飽和脂肪酸を含む良質な脂質を意識的に摂りつつ、揚げ物や高脂肪の食品は控えるようにしましょう。適量を心がけることで、筋トレの効果を高めながら無駄な体脂肪の増加を防げます。
ビタミン・ミネラルを摂取する
筋トレの効果を高めるには、ビタミン・ミネラルの摂取も欠かせません。
ビタミンB群はエネルギー代謝をサポートし、ビタミンCは筋肉の回復を助けます。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨や筋肉の強化に役立ちます。
ミネラルでは、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどが筋肉の機能維持に必要です。
これらの栄養素は野菜、果物、魚介類、ナッツなどから摂取することができます。バランスの良い食事を心がけることで、ビタミン・ミネラルの不足を防ぎ、筋トレ効果をより高めることが可能です。
筋トレ前後のおすすめ食事タイミングとは
筋トレの効果を高めるためには、どのタイミングで食事を摂れば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
本項では、筋トレの効果を高める上でのおすすめの食事タイミングについて解説します。
筋トレの数時間前
筋トレの数時間前に適切な食事を摂ることで、トレーニング中のエネルギー補給やパフォーマンス向上に繋がります。
理想的なタイミングは、筋トレの2~3時間前に炭水化物とタンパク質をバランスよく摂取することです。
炭水化物はエネルギー源となり、筋トレ中の持久力をサポートします。ご飯やパスタ、パン、フルーツなどが適しています。タンパク質は筋肉の損傷を防ぎ、回復をサポートしてくれるので、鶏むね肉や魚、卵、大豆製品を食事に取り入れると良いでしょう。
また、脂質の多い食事は消化に時間がかかり、トレーニング中の不快感を引き起こす可能性があるため、控えめにすることをおすすめします。
水分補給も忘れずに行い、体内の水分バランスを整えておくことで、筋トレ時のパフォーマンスを最大限に発揮できます。
深夜に食事はしない
深夜に食事を摂ることは、筋トレ効果を妨げる原因となるため注意が必要です。
夜間に体内で増加する「BMAL1」というタンパク質は、脂肪の合成を促進することが明らかになっています。このため、夜遅くに食事を摂ると、摂取したエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなり、筋肉を増やすどころか体脂肪の増加に繋がってしまいます。
また、寝る直前に食事を摂ると消化に時間がかかり、睡眠の質が低下することがあります。睡眠は筋肉の修復・成長に欠かせない時間であり、質の高い睡眠をとることが筋トレの効果を最大化するためには非常に重要です。
どうしてもお腹が空いてしまった場合は、消化に良いプロテインドリンクやヨーグルト、ナッツ類などを少量摂取するようにしましょう。夜遅い時間の食事を控えることで、脂肪の蓄積を防ぎ、筋トレ効果をしっかりと引き出すことができます。
※参考文献:西野喜美子他「夕食を分割摂取することが肥満による代謝異常に及ぼす多面的効果」(『日本糖尿病学会誌』第56巻第11号 833-840)
筋トレに効果的な具体的な食事例
筋トレに効果的な具体的な食事例について、以下で1日のメニューを紹介します。
・朝食:プロテインオートミール
・昼食:鶏むね肉と野菜の炒め物
・夕食:魚介類とサラダ
・間食:プロテインスムージーやナッツ
朝食:プロテインオートミール
朝食には、筋トレに効果的なプロテインオートミールがおすすめです。
オートミールは炭水化物や食物繊維が豊富で、エネルギーの持続性が高いため、筋トレをサポートする理想的な食品です。これにプロテインパウダーを加えることで、タンパク質の摂取量も確保でき、筋肉の成長や修復に必要な栄養素をバランスよく摂取できます。
また、オートミールにバナナやベリー類をトッピングすると、ビタミンやミネラルも同時に補給でき、さらに効果的です。
朝食でしっかりと栄養を摂ることで、1日の筋トレのエネルギーを十分に確保し、トレーニングのパフォーマンスを向上させることができます。
昼食:鶏むね肉と野菜の炒め物
昼食には、高タンパクで低脂質な鶏むね肉と野菜の炒め物がおすすめです。
鶏むね肉は、タンパク質が豊富でありながら脂質が少ないため、筋肉の成長に効果的な食材です。
また野菜には、ビタミンやミネラルが含まれているため、筋肉の代謝をサポートし、筋トレの効果を高める役割を果たします。ブロッコリーやパプリカ、ほうれん草など、色鮮やかな野菜を一緒に炒めると、栄養バランスが整います。
さらに、オリーブオイルを少量使うことで、良質な脂質を摂取できます。
昼食でしっかりとタンパク質と野菜を摂ることで、午後の筋トレに必要なエネルギーを補給することが可能です。
夕食:魚介類とサラダ
夕食には、低脂質で高タンパクな魚介類とサラダを取り入れると良いでしょう。
魚介類には、筋肉の修復に必要なタンパク質が豊富に含まれているだけでなく、オメガ3脂肪酸といった良質な脂質も含まれています。特に、サーモンやマグロ、タラなどは高タンパクでおすすめです。
サラダには、レタスやトマト、アボカド、ブロッコリーなどの野菜をたっぷり加えることでビタミンやミネラルを補給し、筋肉の回復をサポートします。ドレッシングは、オリーブオイルやレモン汁など、低カロリーで栄養豊富なものを選ぶと良いでしょう。
夕食でバランスの良い食事を摂ることで、寝ている間の筋肉修復が効率的に進みます。
間食:プロテインスムージーやナッツ
間食にはプロテインスムージーやナッツを取り入れることで、効率的に栄養補給ができます。
プロテインスムージーは、タンパク質を手軽に摂取できるだけでなく、果物や野菜を加えることで、ビタミンやミネラルも一緒に摂れる優れた間食です。バナナやベリー類、ほうれん草、アーモンドミルクなどを混ぜると栄養バランスがさらに良くなります。
また、ナッツは良質な脂質やタンパク質、食物繊維が含まれており、筋トレ中のエネルギー補給に最適です。ただしカロリーが高いので、食べ過ぎには注意しましょう。
間食を適度に取り入れることで、筋トレ効果を持続させるエネルギーを確保できます。
筋トレの効果を上げるためには休養も重要
筋トレで効果を上げるためには、トレーニングだけでなく休養も非常に重要です。
筋肉はトレーニング中に傷つき、その後の休養中に修復されて強くなります。この過程を「超回復」といい、筋肉が成長するためには十分な休息が欠かせません。
筋トレをした後、48~72時間ほど筋肉を休ませることで、しっかりと回復し、次のトレーニングでより効果を発揮することができます。休養を取らずにトレーニングを続けると、筋肉の疲労が蓄積し、逆に筋力が低下してしまうこともあります。
特に、睡眠は休養の中でも最も重要な要素の1つです。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復や成長が促進されますが、睡眠不足になるとこのホルモンの分泌が減少し、筋トレの効果が下がってしまいます。
そのため、最低でも1日7~8時間の睡眠を確保することが大切です。
さらに、ストレッチやマッサージを取り入れることで、筋肉の血行を良くし、回復を早める効果があります。
筋トレの成果を最大限に引き出すためには、適度な休養と十分な睡眠を取り入れることが必要です。しっかりと休養を取ることで、トレーニング効果を効率的に向上させることができます。
筋トレと栄養学の知識を身に付けるにはパーソナルトレーナーの資格がおすすめ
上記で説明した通り、筋トレ効果を最大限に引き出すためには、筋肉の仕組みやトレーニング方法だけでなく、栄養学の知識も欠かせません。筋肉を効率的に成長させるには、適切な栄養摂取とトレーニングの組み合わせが必要だからです。
筋トレと栄養学の両方をしっかりと学ぶためには、パーソナルトレーナーの資格を取得するのがおすすめです。
パーソナルトレーナー資格の取得過程では、解剖学や生理学、栄養学の基礎から実践的なトレーニング指導法まで学ぶことができるため、体系的な知識が身につきます。
また、資格を取得することで、筋トレや栄養に関する専門的な知識を持っていることを証明できるため、お客様からの信頼性が向上します。そのため、資格を持つことで、パーソナルトレーナーなど、トレーニングのプロフェッショナルとして働く選択肢も見えてきます。
筋トレと栄養学を本格的に学びたい方には、パーソナルトレーナーの資格取得を目指すことが効果的です。
以下にて、取得がおすすめのパーソナルトレーナー認定資格を3種類ご紹介しますので、資格取得をご検討の際にぜひ参考にしてください。
・JATI-ATI
・NESTA-PFT
・NSCA-CPT
JATI-ATI
JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者)は、トレーニング指導の専門知識を持ったトレーナーとして活躍するための資格です。
フィットネストレーナーとしての基礎から応用まで、幅広いトレーニング指導に必要な知識やスキルを学べるため、専門性を高めたい方に適しています。
また、JATI-ATIの資格を取得することで、お客様に対して効果的なトレーニングプランを提案できるようになり、お客様からの信頼性もアップします。
JATI-ATIの認定試験を受けるためには、まずJATIに入会し、養成講習会の受講および自己学習課題(ワークシート)を提出することが必要です。
さらに、講習会には以下の申請条件があり、いずれかの経歴を満たしている必要があります。
・4年制大学卒業者(卒業見込み含む)
・短大、専門学校卒業者(卒業見込み含む)
・職業能力開発大学校の専門課程修了者(見込み含む)
・防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などの各省大学校修了者(見込み含む)
・高卒以上で運動指導歴が3年以上ある方
以上の通り、経歴条件や講習会の受講など資格取得に必要な要件が多いJATI-ATIですが、JATIが指定する資格(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー・健康運動実践指導者・理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格)を持っている方は、一般科目の講習会参加や課題の提出が免除されるというメリットがあります。
トレーニングの基礎知識だけでなく、実践的な指導技術も習得できるため、パーソナルトレーナーとしてのキャリアアップを目指す方におすすめです。
NESTA-PFT
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー)はアメリカの資格で、日本国内でも信頼性が高い民間資格です。
この資格では、お客様の体力や目標に合わせたトレーニングプログラムの作成や指導技術を学ぶことができ、フィットネストレーナーとしての専門性を高めることができます。
またNESTA-PFTは、トレーニング指導だけでなく、ビジネススキルやマーケティングの知識も学べるため、トレーナーとして独立を目指す方にもおすすめです。
資格を取得するためには、
・NESTA-PFTの公式テキストしていること
・CPR(心肺蘇生法)やAED(自動体外式除細動器)の技能を習得・保持していること
・満18歳以上で高校を卒業しているか、高卒認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者であること
・以下のいずれかの1つ以上の条件を満たしていること
①1年以上のパーソナルトレーナーやインストラクターなどの実務経験があること
②1年以上の運動部指導やフィットネス企業での勤務経験があること
③体育系または医療系の大学・専門学校を卒業していること
④NESTA認定の養成講座やコースを受講済みであること
以上の条件を満たした上で認定試験に合格することが必要です。
NESTA-PFTを持つことで、トレーニング指導において高い専門性を証明できるため、パーソナルトレーナーとしてのキャリアをさらに広げることが可能です。
さらに国際的な資格であるため、将来的に海外での活動を視野に入れている方にも役立つ資格です。
NSCA-CPT
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)は、世界的に権威あるNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定する資格で、トレーニング指導のプロフェッショナルを目指す方におすすめの民間資格です。
この資格では、トレーニングプログラムの作成や指導技術、解剖学や生理学の知識など、幅広い分野で専門的なスキルを身につけることができ、フィットネス業界での信頼性や評価も高まります。
資格を取得するには、
・NSCAジャパンの会員であること、
・18歳以上であること
・高校を卒業しているか、高等学校卒業程度認定試験に合格していること
・有効なCPR/AEDの認定を持っていること
上記4つの条件を満たした上で、NSCA-CPT認定試験に合格することが必要です。
NSCA-CPTを取得することで、お客様に対して専門的で効果的なトレーニング指導を行うことができ、特にフィットネスクラブやジムで働く際には非常に有利な資格です。
パーソナルトレーナーの資格を取るためのおすすめスクール:トレスク
トレーナー養成スクールはたくさんありますが、その中でもおすすめのスクールはトレスクです。
トレスクは、NSCA-CPT資格の取得に特化したスクールで、未経験者でも短期間で一発合格を目指せるカリキュラムが充実しています。
トレスクには
・暗記だけではない現場で使える知識が習得できる
・資格取得後の手厚いサポートが受けられる
・協会認定の講師の分かりやすい講義が受けられる
・短期間で効率的に勉強ができる
などの特徴があります。
最短3か月のカリキュラムでNSCA-CPTに挑戦でき、卒業生の合格率は97.29%を誇ります。
また、トレスクはオンラインに特化したスクールで、全ての講座がオンラインで完結するため、住んでいる場所に関係なく受講することが可能です。
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まとめ
筋トレの効果を最大限に引き出すためには、トレーニングだけでなく、適切な栄養摂取と休養が非常に重要です。タンパク質や炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂り入れることで、筋肉の成長や回復をサポートできます。
またトレーニング効果を高めるためには、食事のタイミングや内容にも気を配ることが必要です。
筋トレと栄養学の知識を深め、ご自身の担当するお客様により質の高い指導内容を提供したい方には、パーソナルトレーナーの資格取得がおすすめです。専門的な知識を身につけることで、自身のトレーニング効果を高めるだけでなく、他の人にも適切なアドバイスができるようになります。
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