パーソナルトレーナーの資格取得は難しい?その難易度を解説
「トレーナーの資格ってたくさんありすぎて、どの資格を取れば良いのかわからない!」
そんな方のために、パーソナルトレーナーが高収入を得るためにはどうしたら良いか、稼げるパーソナルトレーナー資格にはどんなものがあるのかを紹介いたします。
1)パーソナルトレーナーの働き方3つと収入
パーソナルトレーナーとして働くには3つの働き方を知っておく必要があります。
そして、その3つの働き方が収入にどのように影響してくるのかを知っておくと、パーソナルトレーナーとして、高収入を目指すことができますよ。
スタイル1:フィットネスクラブなどで従業員として働く
最も現実的で、安定した収入を得られる働き方で、パーソナルトレーニングとして有名なライザップもこれにあたります。ライザップのような大手企業になると、無資格未経験でも採用しているところがありますが、基本未経験での入社を募集しているところはあまりありません。
求人情報には「運動指導の経験1年以上」や「フィットネスクラブでの経験者優遇(アルバイト可)」などが応募資格欄に記載されています。
この働き方で高収入を目指すには、フィットネスクラブなどで役職を上げていくか、高級志向なフィットネスクラブに転職することでしょう。
都内などの一等地でセレブに対してパーソナルトレーニングを行なっているところがあり、求人を見てみると、一般的なフィットネスクラブより高給料です。
しかし、応募資格が少し厳しくなるところが難点でもあります。
スタイル2:フリーパーソナルトレーナーとして働く
フリーパーソナルトレーナーとは、個人事業主として働くことです。
業務委託の契約をフィットネスクラブなどと結ぶことや、レンタルジムなどを借りてトレーニングすること、トレーナー自身やお客様の自宅でトレーニングをすることなどが上げられます。
フリーパーソナルトレーナーの特徴は、時給や月給の働き方ではないので、働いただけ高収入を得ることができる点です。また、他に仕事との掛け持ちもできたりと、自分のペースやワークスタイルに合わせて仕事ができますね。自分でレンタルジムを借りたり、自宅で行う場合は資格などは必須ではありません。
実のところパーソナルトレーナーとして働くために資格は必要ありませんので。しかし、業務委託でフィットネスクラブなどからお仕事を受ける際には、トレーナー系の資格がほぼ必須になります。
無資格での求人はほぼないのが現実なのです。従業員として働くより、フリーパーソナルトレーナーとしてバリバリ働くことの方が高収入を得られる方法になります。
スタイル3:独立開業する
自分のフィットネスジムを作ってしまうという働き方で、頑張り次第で収入は青天井です。
ただし、初期費用に大金がかかる上、失敗してしまう可能性もあるので安定できる従業員の働き方とは大きな差がありますね。独立開業するにあたり、必要なのはトレーナーとしての力量だけではなく、経営できる能力になります。
また、信頼されるために、トレーナー資格はあった方が良いですし、ほかのパーソナルジムとの差別化、付加価値をつけるための資格などもあった方が良いです。例えば、健康やダイエットを意識した方に対しては栄養士などの食事の資格。
スポーツをバリバリやっている方には整体師の資格などがあると、良い付加価値になりますね。パーソナルトレーニングを受けたいという老若男女に対応できるような知識や技術が必要になってくるのです。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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2)パーソナルトレーナーで稼ぐための資格を6つ厳選!
上にも書いたように、パーソナルトレーナーとして高収入を得るには、フリーとして働くか、独立開業するかが最も良い方法です。
独立開業に資格は必要ありませんが、フリーパーソナルトレーナーとして業務委託を受けるには資格は必須。業務委託にも強い資格を以下に紹介いたします。
NSCA-CPT
NSCAとは、全米エクササイズ&コンディショニング協会のことで、CPTはCertified Parsonal Trainerの略です。NSCAは世界的にも、国内でも認知度が高いのが特徴。
NSCA-CPTは、そんなNSCAが認めるパーソナルトレーナー資格なのです。
パーソナルトレーナーとしてフリーで働きたいという方には必須資格で、求人によってはNSCA-CPT資格が必須だというところもあります。NSCA-CPTはお客様のニーズに関して評価などを行い、トレーニングやコンディショニング全般の指導を行うための勉強をします。
また、アスリートや年齢、性別、経験問わずに幅広い範囲に向けてトレーニングを行えるように、医学、運動生理学、トレーニングの指導の技術などを学べますよ。
(1)取得までの期間の目安
6か月以上
(2)強み
認知度が特に高い。
(3)注意事項
受験資格:高卒以上の学歴、NSCA-CPTの受講の手続き、CPR(心肺蘇生法)やAEDの認定が必要。
NSCA-CSCS
傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です(HPより引用)。NSCA-CPTと同じ団体の資格であり、NSCA-CPTの上位資格です。
CSCSとは認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト資格という意味で、一般のお客様よりスポーツ選手などの指導を目的としています。
もちろんNSCA-CPTより資格取得は難しく、受験資格にも大卒以上などの厳しい規定があるのが特徴。現在パーソナルトレーナーとして働いている方でも、「NSCA-CPTは持っているけど、NSCA-CSCSは持っていない」という人が多くいます。
NSCA-CSCSの資格を持っているだけで大きなアピールポイントになりますよ。
(1)取得までの期間の目安
1年以上
(2)強み
認知度の高いNSCA-CPTの上位資格というだけあって、パーソナルトレーナーにも人気の資格。
持っているだけで信頼が高まります。
(3)注意事項
難易度が高いため、NSCA-CPTからの受験をオススメします。また、大卒以上という規定もあります。
NESTA-PFT
NESTAとは全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会のことで、PFTとはParsonal Fitness Trainerという意味です。
その名の通り、パーソナルトレーナー向けの資格だということですね。世界的にも認められている資格であり、かつ未経験者や経験が浅い人にとって取得しやすい資格です。人によっては1ヶ月での取得も可能だとか。
求人情報にもNESTA-PFT資格が優遇と書かれているところや、業務委託などで働く場合は、クラブによって必須資格なところもあります。また、国際的な評価も高く、大手フィットネスクラブからは高い信頼を得ているのが特徴です。
(1)コースの種類
・ダイレクトコース
・ロングゼミコース
・ショートゼミコース
・WEBコース
・クラブコース(教育機関、学校でNESTA-PFTを取得する)
(2)取得までの期間の目安
1か月以上
(3)強み
生理学から解剖学などの身体についての知識はもちろん、ビジネスの成功方法などの経営分野も勉強できます。
(4)注意事項
・1年以上のインストラクター、運動指導経験
・体育系、医療系の大学、専門学校の卒業
・NESTAに養成講座を受けている
いずれかの条件を満たしていることが必要です。
引用元:NESTA PFT認定 取得までの流れ
JATI-ATI
日本トレーニング指導者協会(JATI)が発行している資格で、国内のフィットネス業界には広く知れている信頼のある資格です。フィットネスクラブでフリーパーソナルトレーナーとして働く際、必須資格としている上げているところもありますよ。受験資格が少々難易度高めで、専門学校以上を卒業していることや高卒であれば実務的な経験を求められることがあります。
(1)取得までの期間の目安
4か月以上
(2)強み
日本に適合したトレーニング技術を学ぶことができます。
(3)注意事項
・未経験なら専門学校や短大以上
・高卒なら3年以上の運動指導経験
この条件を満たしていないと受験資格が得られません。
AT(日本体育協会公認アスレティックトレーナー)
日本のトレーナー系資格の最難関といわれていて、合格率が10%以下です。最難関であるがゆえ、信頼される資格であり、スポーツ選手にも関わりやすい数少ない資格。もちろん従業員として働けますが、フリーパーソナルトレーナーとして働いている人も多くいます。
求人情報を見てみると、応募資格欄の一番最初にATと書かれていることが多々あり、委託業務を受けるのでも、大手のフィットネスクラブでも、高級志向のジムでも役立つ資格です。つまり、フリーとして働くにも信頼されやすく、稼ぎやすい資格ともいえますね。
(1)取得までの期間の目安
1年以上
(2)強み
トレーナー資格の最難関というだけあり、信頼度は高い。
(3)注意事項
大学や専門学校で勉強する方法と養成講座などを受講して取得する場合があります。養成講座から資格取得を目指す場合、満20歳以上である必要があります。
NATA-ATC
AT(日本体育協会公認アスレティックトレーナー)のアメリカ版と考えてもらえればわかりやすいでしょう。つまり、国外で取得できる最難関資格だということです。
日本だけではなく、海外でトレーナーをしたい方には必須資格で、仕事を選べる幅も大きく広がります。ただ、資格取得は非常に大変。アメリカの指定された大学や大学院で学び、実習も必要になります。
もちろん英語も不可欠ですね。NATA-ATC資格があると、フリーパーソナルトレーナーとして業務委託を受けやすいだけでなく、日本で日本語が苦手な外国人相手にもトレーニングをしやすくなります。信頼のある資格と英語力で付加価値は大きく付きますね。
(1)取得までの期間の目安
約4年
(2)強み
海外のプロスポーツチームのトレーナーとしても働ける可能性あり。
(3)注意事項
TOEFLなどの入学条件の壁が高い。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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3)パーソナルトレーナーについてのQ&A
未経験ですがパーソナルトレーナーにはなれますか?
大手のフィットネスクラブやスポーツジムでしたら、未経験可のところもあります。しかし、あなた自身が運動をずっと続けていたり、筋トレに通っていたりという経験があった方が採用されるでしょう。
また、すぐにパーソナルトレーナーになるのは難しいです。スポーツジムなどで経験を積んでからにパーソナルトレーニングを行えるようになったり、パーソナルトレーニングを行なっているフィットネスクラブなどに転職する形になります。
パーソナルトレーナーになりたいのですが、どこから勉強すれば良いかわかりません
本気でパーソナルトレーナーになりたいのであれば、それぞれの資格にあった教材で勉強していけば良いでしょう。しかし、トレーニングについてあまりわかっていない状態で、どの資格を目指せば良いかわからないような状態であれば、トレーニングの本などを読んでみてはいかがでしょうか。
(1)最新・フィットネス基礎理論
編著:小沢 治夫、西端 泉
(2)健康運動実践指導者養成用テキスト
健康・体力づくり事業財団
パーソナルトレーナーはムキムキじゃないとなれませんか?
ムキムキでなくてもパーソナルトレーナーにはなれますし、実際ムキムキでないパーソナルトレーナーはいます。しかし、肥満体型であったり、ガリガリであったりするトレーナーは信頼を得られません。
お客様の理想となる身体である方が信頼を得やすいですよ。
【1】パーソナルトレーナーとして稼ぐにはフリーパーソナルトレーナーや独立開業が良い
【2】上記にあげた6つの資格ならフリーパーソナルトレーナーとしても働きやすい
【3】難関な資格であるほど信頼も上がり求人の幅も広がる
【4】パーソナルトレーナーの資格以外に付加価値となる資格があるとさらに稼げる可能性も