個人経営のパーソナルジムの「セッション数・入会者数」をシミュレーションしてみた
・具体的な数値を知ることにより、現実的な売り上げ予想も可能
・具体的な対策を紹介!経営者、トレーナーの両面で失敗しない方法
これからパーソナルトレーナーとして活動したい方やすでに活動している方、1か月のセッション数と入会者数のシミュレーションをしたことはありますか?
もしこのシミュレーションをしていないと、次のような事態に陥ります。
・休憩時間や休日が無くなってしまう
・お客様の運動ペースが乱れることにより結果が出ない。最悪、退会する
できることなら、こういったトラブルは全て避けたいところですね。
今回はこのような事態を避けるために、具体的に1か月でのセッション数や入会限度人数を把握する方法、パーソナルジムの具体的な1日の流れを紹介します!
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パーソナルジムの一般的なスケジュール
パーソナルジムを1人で経営する場合、どんなスケジュールになるかをシミュレーションしてみました。
ちなみに、そのジムでは次のように営業時間・定休日が決められています。
定休日 :毎週日曜日
1日のスケジュール例と最大セッション可能数
まずは、1日単位からセッションスケジュールの例を紹介します。
12時〜14時:休憩
14時〜17時:セッション(2本)
17時〜18時:休憩
18時〜22時:セッション(2本)
今回は無理のないよう、間に1時間ずつの休憩時間を挟みました。もしもこれがフル稼働なら、1日9セッション入るという計算になります。1日最大9名のお客様を見られるということを、覚えておいてください。
注)ちなみに、私の知り合いには1日13セッションを継続的にこなす超人気トレーナーがいます。ただ、そうなると1日13時間勤務という超ブラック出勤になってしまうので、一旦除外しておきましょう(笑)
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「パーソナルジムは1か月で最大何名を見ることができるか」問題
今度は、1か月で最大で何名のお客様が入会可能かシミュレーションしてみます。
2か月16回のプログラムという前提でいくと、1人のお客様に対して、1週間に2回のセッションを行います。
仮に、「月曜日&木曜日」「火曜日&金曜日」「水曜日&土曜日」という3パターンでお客様のセッションを組むとします。
1日あたり9人のお客様。それが3パターンということなので、単純に9人×3=27人という数字になります。つまり、1か月で最大27名のお客様への対応が可能だということです。
「毎月27名が入会可能」というわけではないことに注意
ちなみにここで注意したいのは、「毎月27名のお客様の対応が可能=毎月27名のお客様が入会できると」ワケではないということです。
もう一度、この点を踏まえてシミュレーションしてみましょう。
1月に27名のお客様が2ヶ月16回(1ヶ月で8回)のプランに入会いただきました。
幸いお客様の希望の時間帯が被ることなく、全員が順調に1月中に8回のセッションをこなすことができました。
ここまでは、ほぼ完璧と言って良いでしょう。
そして2月、トレーナーが何も考えずにまた27名ものお客様を入会させた場合、どうなるでしょうか?
・・・もう気付いたかもしれませんが、お客様が入れる枠がありません。
1月入会者の2か月目、そして2月入会者の1か月目が被るため、もし2月にまた27名を入会させてしまえば、2月は合計54名のお客様を対応しなければならないことになります。
このように、期間が被ることも踏まえて入会者数を管理しなければなりません。
結論を言えば、パーソナルジムの入会者数は1ヶ月あたり13〜14名が限界ということになります。
お客様の来店可能時間、ちゃんと把握できていますか?
先ほどの事例は、奇跡的にお客様のセッション希望時間が被らない場合でした。
しかし、お客様にも仕事やプライベートなどのライフサイクルがあり、現実的に来店可能時間が限られています。
ジム経営をする上で、『とにかく13名は入会させても大丈夫』と許容限度ギリギリまでお客様を受け入れたら、その先にあるのはスケジュールの破綻やパンク…。
客層が仕事をしている方なら、平日は18時以降、土曜日の終日しかセッションにこれないということも起こります。この過程で、もう一度シミュレーションをしてみましょう。
18時以降の枠は次の4枠。
・19時〜20時
・20時〜21時
・21時〜22時
週2のペースに当てはめると次のようになります
・火曜日&金曜日(18時以降のみの最大4セッション)
・水曜日&土曜日(水曜日は18時以降のみの最大4セッション、土曜日は終日対応可能)
単純計算で、4人×3=12人が1か月の最大対応可能人数であり、1か月の最大入会者数は期間が被ることを考えて、その半分の6人となります。
スケジュール被りによるトラブルを避けるためにすべきこと
お客様のセッションペースをきちんと管理するために、入会前のカウンセリングの時点で必ず来店可能時間を確認しましょう。
可能であればお客様1人1人が入会される際に、全16回のセッション時間を全て予約してしまうのも有効です。
最初の時点で予約を全て取ってしまえばお客様のスケジュールを確保でき、予約が被る失敗を防ぐことが可能。
トレーニングのペースも安定するため、お客様の結果を出しやすくなります。
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まとめ
今回は1人のパーソナルトレーナーがジム経営をした場合のセッション数やお客様数を想定してみました。
ジムスタッフが増えればその分、対応できるお客様も増やせます。
・ジムでセッションを行うトレーナーは何人か
・営業時間に対して、実施できるセッション数や部屋数はどうなっているか
・ジムを利用するお客様の客層にはどんな特徴があるか
・お客様がジムを利用することの多い時間帯はいつか
・1ヶ月あたり何人の入会、稼働率が必要か
ジム経営の上で、こうしたシミュレーションは必須です。
これと同時並行したいのが、お客様の集客、つまり「マーケティング戦略」です。どんなにお客様の皮算用をしても、入会ができなければ無意味な計算になってしまいます。
トレーナーエージェンシーでは、パーソナルジムの経営に悩んでいる方のサポートをしています。
・目先のセッションで手一杯であり、未来像を描けていない
・今後のやるべき展開がわからない
このような悩みや疑問、不安がある方はぜひ私たちに相談してみてください!
大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。