スポーツの最前線で役立つ食事の資格まとめ!種類・取得方法とは?
自分がスポーツをやるうえでも、そしてアスリートを支えるトレーナーとしても、体づくりに対しての知識は多ければ多いほど役に立ちます。特にアスリートをサポートするトレーナーなどで働くことを考えているのであれば、スポーツの食に関する資格を持っているほうが有利です。今回は、スポーツの食に関する資格についてご紹介します。
1) スポーツの食についての知識はなぜ必要?
そもそも、なぜスポーツをしているアスリートにとって食の知識が必要なのでしょうか?
まずはスポーツの食についての資格についてご紹介する前に、スポーツと食の関係性についてご紹介します。
スポーツで結果を出すため
やはり最も大きな理由としては、スポーツで結果を出すためであるといえます。
スポーツで結果を出すためには、日々の練習が大切なのは当然のことですが、スポーツに適した筋肉・身体を作るために毎日口にする食事も非常に重要になります。
どんな栄養素がどの筋肉の発達に効果があるのか、適切な体重維持をするためにはカロリーはどのくらい摂取すべきなのかなど、食事はスポーツで結果を出すためにはとても重要なポイントです。
実際に、世界で戦う多くのアスリートが食の知識を持つ専門のトレーナーや栄養士を付けていたり、自分自身でも管理ができるように、勉強していることも多いです。
アスリートをサポートする立場になりたいという人はもちろんのこと、アスリート自身も食の知識について知っておくことはとても重要なことなのです。
体調改善・ケガ予防のため
アスリートは、スポーツで結果を出すために日々体を鍛えることもとても大切ですが、それと同時に、「ケガをしない体づくり」にも目を向ける必要があります。せっかく体を鍛え上げて、結果の出せる肉体を作り出しても、体調不良やケガがあるような状態では、十分なパフォーマンスを発揮することが難しくなります。
体調不良やケガの程度によっては、そのまま競技から引退を余儀なくされることもあります。そこで、とても重要になってくるのが、日々の食事から摂取する栄養です。体調不良やケガや原因は、さまざまありますが大元をたどると疲労回復ができず、疲労が蓄積された結果であることが多いです。
そこで、効率的に疲労回復をするためにも、日々のトレーニング内容や体調の変化によってその日その時に適切な献立を選ぶためにも、アスリートやアスリートのサポートをする人は食についての知識を持っていることがとても重要なのです。
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2) 資格はどうやって学ぶの?方法は3つ!
資格を学ぶ際に、どうやって学ぶのか?という疑問があると思います。ここでは資格を学ぶ際の3つの方法についてご紹介していきます。
通信講座で在宅で勉強
スポーツの食についての資格で最多いのが通信講座です。通信講座では、在宅で送られてきたテキスト・DVDなどを利用して学習します。決められたカリキュラムが終了後、全国各地にあるテスト会場を選んで受験し、合格ラインを超えれば合格になります。
また、資格によっては在宅受験が可能なものもあります。詳しくは各資格の公式ホームページをご覧ください。
通学制のスクール講座
通学制で決められたカリキュラムを行うスクール講座もあります。
すでに社会人になっている受験希望者も多いので、毎日通学する必要なく週何回か決めて通うことになります。
受験は通信講座と同様に全国各地の好きな会場を選んでテストを受験して合格ラインを超えれば合格ということになります。
大学・専門学校
その他に大学や専門学校で、スポーツ栄養学の講義を受講して知識を得るということもできます。ただ、大学で栄養学に力を入れている学校は女子大が多く、大学を出て自動的に資格がもらえるわけではないので、各自で受験して資格を得る必要があります。
また、スポーツ系の大学や専門学校でもスポーツ栄養学を学ぶことができる場合もあります。
3) スポーツの食について学べるおすすめの資格4選
スポーツの食について学ぶことができる資格はいくつか存在し、ここでは4つの資格についてを詳しく解説していきます。
スポーツフードアドバイザー®資格
まず最初にご紹介するのは、日本能力開発推進協会のスポーツフードアドバイザー®資格です。
日本能力開発推進協会 (JADP)
アスリートの栄養管理に必要な基礎知識だけではなく、栄養素とエネルギー・運動の関係や、ライフステージごとに必要な栄養と食事の知識、目的別の食事指導の方法についてなど、アスリートの栄養管理の専門家として活躍できる十分な知識を持っているという証明になります。
- 受験資格:協会指定の認定教育機関が行うカリキュラムを全て修了していること
受講期間:約3ヶ月〜 - 受験方法:カリキュラム修了後、在宅にて受験可能
- 履修内容:体と栄養、運動とエネルギー、スポーツと食事、ライフステージ別の栄養と食事、スポーツと水分補給、期別の栄養と食事、スポーツ選手のメンタルケア、食事指導
- 試験申込:全カリキュラムを修了後、協会ホームページの『検定試験申込』にて、必要記載事項を入力し申込をします。
認定校の教材に同封の振込用紙にて受験料を支払います。
全カリキュラムを修了、検定試験申込、受験料の支払いが確認でき次第、試験問題が発送される。 - 合否の判定・通知:7割以上の正解で合格となります。合否結果は答案受付後、約1か月で送付される予定です。
スポーツフードスペシャリスト
スポーツフードスペシャリストは、日本能力教育促進協会の資格です。
日本能力教育促進協会(JAFA)
部活動に励む子供やアスリート個人の体に合わせた食生活を送るために必要な知識が得られます。
- 受験資格:認定機関が行う認定教育機関が行うカリキュラムをすべて修了していること
受講期間:約1ヶ月 - 受験方法:認定機関が行う認定教育機関が行うカリキュラム終了後、在宅にて受験が可能
- 履修内容:スポーツ栄養とは、栄養素、食事の摂り方、体の回復、サプリメント、準備期、試合期、オフ期、ドーピング、競技別レシピ、目的別レシピ
- 受験料:認定証・検定費用込みです。
- 試験申込:認定機関のWebから申し込み
- 合否の判定・通知:8割以上の正解で合格となります。合格発表は即時判定、通知されます。
アスリートフードマイスター1級・2級・3級
アスリートフードマイスターは、アスリートに必要な食の知識を身に付けることができます。
通信教育では自分の学習スタイル・スケジュールに合わせて学習方法を選べるのでおすすめです。
アスリートフードマイスターの種類は1級〜3級まであります。
- 受験資格:3級は特になし、2級は3級資格保持者のみ、1級は2級資格保持者のみに限られます。
受講期間:1.5時間x4コマ - 受験方法:全ての講義と修了試験を、指定の会場(全国各地)で受験します。
- 履修内容:アスリートフード学、フード・チョイス、フード・プランニング、アスリート・レシピ
- 受講料(通学生・通信制共通):公式サイトをご確認ください。
- 試験申込:すべてのカリキュラムの受講が完了したら、電話か受講生専用サイトから申し込みができます。
- 合否の判定・通知:7割以上の正解で合格となります。合格者には、約1か月後に合格通知が届きます。
アスリート栄養食インストラクター
最後にご紹介する資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)のアスリート栄養食インストラクターです。
日本インストラクター技術協会(JIA)
アスリートに必要な食の知識はもちろんのこと、風邪予防や夏バテ予防に効果のある栄養と食事を学ぶことができるので、スポーツをしていない人にも役立つ知識を得ることができます。
- 受験資格:特になし
- 受験料:公式サイトをご確認ください。
- 受験申込:インターネットからの申込
- 合否の判定・通知:7割以上の正解で合格となります。合格通知は定められた合否通知発送日に発送されます。
- 受験方法:在宅受験で、問題用紙を提出期限までに返却用の封筒で返送します。
- 履修内容:スポーツ選手に必要な栄養素、競技特性に合わせた食事の考え方、持久力アップのための栄養と食事、球技系スポーツのための栄養と食事、疲労回復のための栄養と食事、風邪予防のための栄養と食事、夏バテ予防のための栄養と食事、トレーニング期の食事、メンテナンス期の食事、試合前日の食事と準備、試合当日の食事、試合後の食事などスケジュール別の食事法、減量・増量のコツ、弁当を用意する際のポイント、サプリメントの使い方
4) 資格取得を目指すうえでのオススメの勉強方法は?
資格を取得しようと考えているが、どうやって勉強すれば良いか分からない!そんな時におすすめの方法をご紹介します。
テキストをよく読む
スポーツと食の資格でおすすめのものをいくつがご紹介しましたが、続いておすすめの勉強方法についてご紹介します。スポーツと食の資格に限らず、どの勉強でも最も大切なことは、教材であるテキストをよく読むということです。
通学、通勤に電車を使うのであれば、その時間を利用してテキストを読むということもできますし、休み時間に少しだけでいいのでテキストに目を通す時間があるとより早く効率的に習得できます。
空いている時間に映像教材を流しておく
資格講座の中には、映像教材が入っているものもありますが、自分が資格勉強をする時間と決めた時間帯に映像を流すのはもちろんのこと、ほかのことをやっている時にも流しておくと、映像教材の中で話していることが、自然と頭に入っていることが多いのでおすすめです。
日々の食事を意識しながら作ってみる
そして、スポーツと食の資格ならではの勉強法になりますが、実際に学習したレシピを作ってみて、日々の食事を資格勉強の時間に変えるということもおすすめです。
その日のレシピのテーマを「野球選手におすすめのレシピ」や「疲労回復に効果のあるレシピ」など、受講内容をテーマにしてレシピを考え、作ってみて実際に食べてみる、そして最後にはその日作ったレシピを写真に撮ってメモ書きを残しておくとより習得しやすくておすすめです。
5) スポーツと食の資格を取得することをオススメしたい人
スポーツと食に関する資格の取得はどのような人におすすめなのでしょうか?
スポーツトレーナー
ここでは、スポーツと食の資格を取得してほしい人についてご紹介します。最初に挙げられるのは、やはりスポーツトレーナーとして活躍している人、もしくはこれからスポーツトレーナーになる人です。
スポーツトレーナーは、アスリートの心身をケアする責任重大な仕事をしています。スポーツトレーナーの指導の仕方によってアスリートが十分に自分の持つ力のすべてを発揮できるか、結果を残すことができるか、ケガもなく安全に競技に向かうことができるかが懸かっているので、スポーツと食の関係を正しく理解し、アスリートが日々摂取している食事についても管理する必要があります。
管理栄養士
アスリートには、スポーツトレーナーだけではなく専任の管理栄養士を付けている人もいます。管理栄養士もアスリートを支える立場になるのであれば、スポーツと食の知識は必要不可欠なものになります。
ただ、「この食材が効果があるから」というだけではなく、食べることが楽しくなるようなレシピを考える必要がありますので、管理栄養士の仕事は責任重大です。
アスリートの家族
スポーツトレーナーや管理栄養士は、仕事としてアスリートを支えていますが、アスリートが自分の力を存分に発揮するためには、家族のサポートが得られているかどうかということが、非常に重要なポイントになってきます。
特にジュニアアスリートには、専任のスポーツトレーナーや管理栄養士がいるという状況は少ないので、家族がスポーツにとってどれだけ食事が大切なことなのか、専門の知識を得て日々の食卓に生かすことで、より良質なパフォーマンスをすることができるようになります。ジュニアアスリートに対してできる応援の仕方であり、家族の愛情表現の1つであるともいえます。
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6) 食と資格に関するその他のQ&A
スポーツと食に関する資格についてを解説していきましたが、ここではよくある質問に関して解説していきます。
【Q1】スポーツと食に関する資格、自分で教材用意して勉強できる?
スポーツと食に関する資格はいくつもありますが、多くのものが講座の費用と教材代などがセットになっているので、高額になりがちです。ですので、もし教材が市販されているのであれば、自分で調達して独学で習得したいという人も多いです。
ですが、スポーツと食に関する資格の問題集やテキストは、書店での扱いはあまり多くありませんので、テキストを購入するのであれば通信講座を申し込んでテキストを郵送してもらい、自宅で勉強するということが多いです。
ただ、中古本を扱う書店やネットショップなどで一部取り扱いがあるので、それを購入して学習することもできますが、すべてのカリキュラムのテキストを購入できる保証はないので、やはり通信教育の教材を使って学習することをおすすめします。
【Q2】資格取得の難易度はどのくらい?
おすすめの資格をいくつかご紹介しましたが、どれも「7割、8割の正解で合格」という基準が設けられているので、一見難易度が高いように感じる人もいます。しかし、今回ご紹介した資格は、通信講座や通学で全カリキュラムを受講した人の8割以上の人が1回の試験で合格しているというデータがあるので、そこまで難易度は高いわけではないです。
全カリキュラムを受講し、復習すればスポーツの経験がない人でも合格できます。
ただし、アスリートフードマイスターに関しては難易度は1級から3級まであり、3級は理論が理解できれば合格できますが2級、1級は少し難易度が上がりますので、しっかりと試験対策をしておく必要があります。
【Q3】資格は履歴書に記載してもいいの?
ここでおすすめした資格は、民間資格ですが「スポーツと食についての専門知識を持っている」と証明することができますので、履歴書に記載することができます。
特にスポーツに関わる仕事に就きたいと考えている人にとっては、有効な資格になりますので、迷わず書いていただいて問題ありません。
【参考】
「スポーツフードアドバイザー資格」
日本能力開発推進協会 (JADP)
スポーツフードスペシャリスト資格取得講座
日本能力教育促進協会(JAFA)
アスリートフードマイスター
株式会社アスリートフードマイスター
アスリート栄養食インストラクター
日本インストラクター技術協会(JIA)