スポーツリーダーとは?資格の取得方法と仕事の内容まとめ
スポーツ指導者を目指すうえで、スポーツリーダーの資格を取得する事は一般的となっています。スポーツリーダーとは具体的にどんな資格なのか、知りたい人もいるはずです。今回はその取得方法について、そして仕事内容について詳しく説明していきます。
日本スポーツ協会認定スポーツリーダーとは?
日本スポーツ協会とは、国内におけるスポーツ活動の普及と発展を目指して発足した団体です。まずは認定スポーツリーダーの資格について説明します。
概要
公認スポーツリーダーとは、日本スポーツ協会認定の民間資格で、スポーツ指導に携わる人にとってはベーシックな資格です。スポーツ指導者として必要なマインド、スポーツによる怪我などの医療知識や救急処置、運営や指導プランニングなどを身に付けます。
なおスポーツリーダー資格の有効期限はなく、更新も必要ありません。過去の合格率は95%なので、比較的難易度が低い資格と言えます。合格率が高い資格なので、基本をしっかり押さえて、積極的に取得する事をオススメします。
しかし、スポーツリーダーの資格は現在はもう取得することができません。2020年から日本スポーツ協会認定は、スポーツリーダーに代わる新しいスポーツ指導者基礎資格としてコーチングアシスタント(2024年4月からはスポーツコーチングリーダーに名称変更)の養成を開始しています。
そのため、この記事で紹介するスポーツリーダーについての解説は、資格が取得できた当時の情報になっていますのでご注意ください。
資格取得に必要な3つのやり方
資格取得には、主に3つのやり方があります。まずは通信教育という方法で、NHK学園通信教育のスポーツリーダー養成講座を受講します。2つ目は、各地で行われる集中講習会に参加する方法です。3つ目は大学・短大・専門学校などのスクールにて取得する、という方法です。
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通信教育とは?知っておきたいポイント
仕事や家事で忙しい人にとって、自宅で空いている時間に学べる通信教育は大きなメリットです。NHK学園の通信教育では、スポーツリーダー養成講座で資格取得ができます。今回は、その詳しい内容について説明します。
NHK学園通信教育のスポーツリーダー養成講座について
お知らせ
令和元年度冬期をもってNHK学園で開講していた「スポーツリーダー養成講座」は終了となりました。令和2年度春期からは、同じくNHK学園の通信講座「コーチングアシスタント養成講座」を開講しています。
参考サイト:https://www.n-gaku.jp/life/course/coaching_assistant
申し込み後、7日~10日ほどで教材が到着します。共通科目Iを35時間、養成テキストとWORKBOOKで学び、3回の課題提出が必要です。課題の6割以上の得点で、合格となり認定されます。1年間のうち4回開講されているので、自分の都合のよい時にスタートする事が可能です。
課題について
課題は、“正答”と思った記号を解答用紙に記述する選択方式です。内容は、スポーツリーダー養成テキストとWORKBOOKで学習した内容がほぼ出題されます。
合格者した場合、成績表・認定書と答案が各期第3回目の2か月後に送付されます。不合格の場合は、成績表と答案、そして“再学習申込書”が送付されます。
集中講習会とは?知っておきたいポイント
集中講習会のメリットは、何といっても短期間でスポーツリーダーの資格取得が実現する事です。今回は、集中講習会について説明します。
お知らせ
令和2年よりスポーツ指導者基礎資格の新資格としてコーチングアシスタントの養成が開始したことに伴い、スポーツリーダーの新規養成については、段階的に終了されるとのことです。
ただし、スポーツリーダーは永年認定資格であるため、新規養成終了後も資格の認定は継続されます。
参考サイト:https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid205.html
集中講習会とは?
お知らせ
集合講習会コースの実施は、令和4年度をもって終了する予定です。令和元年度に実施したコースが継続して実施する場合に限って、令和4年度まで実施可能です。
全国各地域で開催される集中講習会に全日程参加し、検定試験に合格すると資格取得ができます。共通科目Iを講習会と試験で14時間、自宅にて21時間学ぶ必要があります。講習会は、各地区により多少異なりますが、だいたい2日間ほどの講習を受け、最終日に検定試験を受ける流れです。希望者は、各地域自治体に問い合わせし、申し込みます。
スポーツ少年団認定員とは?
日本スポーツ少年団がとり行う“スポーツ少年団認定員養成講習会”は、スポーツリーダー養成講習会とかねて開催されます。
資格取得におススメ!大学・短大・専門学校3選
スポーツ系の学校で学ぶメリットは、スポーツリーダーだけではなく指導者として取っておきたい資格を多数取れる事です。資格をとっておく事で、就職活動時にアピールできます。今度は、スポーツリーダーの資格取得ができる学校について3校説明します。
日本女子体育大学
東京都世田谷区にある大学です。2020年度4月から、4専攻が4学科に代わり、それによって卒業時の生徒に“学位”の称号が与えられる事になります。
体育学部スポーツ学科や健康スポーツ学科では、優秀なスポーツ指導者の育成に力を入れています。民間資格ではスポーツリーダーや各種スポーツ指導員など、また国家資格では小中高の教員免許などの取得を目指す事が可能です。
横浜YMCAスポーツ専門学校
神奈川県横浜市にある専門学校です。スポーツインストラクター科とスポーツトレーナー科があります。大手スポーツクラブやプロスポーツチームなど、現場実習につく事ができるのが強みです。
スポーツリーダーやジュニアスポーツ指導員、グループエクササイズフィットネスインストラクターなど、スポーツ指導において活躍できる多数の資格取得を目指す事が可能です。
佐野日本大学短期大学
栃木県佐野市にある短期大学です。総合キャリア教育学科のフィットネスクラブ指導者ユニットや幼児体育指導者ユニット、レクリエーションインストラクターユニットなどがあります。
スポーツリーダーをはじめ、スポーツプログラマーや健康運動実践者などの資格取得を目指す事が可能です。学校全体の正社員としての就職率が2019年3月時点で、99.5%と高い就職率を誇っています。
スポーツリーダーの仕事について
合格率が95%と高く取得しやすいので、スポーツ指導者としてはぜひとっておきたいのが、スポーツリーダーの資格です。では、具体的にどのような仕事に役立てる事ができるのかを説明します。
活躍できる場
国家資格ではないので、スポーツリーダーの資格が義務付けられた仕事はありません。しかしスポーツ指導におけるベーシックを学び、スポーツが原因の怪我などの救急処置・グループの運営などに関する知識を習得することによって、フィットネスジムやスポーツクラブなどのレッスン時のリーダーとして、皆を指導する時に役立ちます。
またボランティア団体や地域のスポーツ教室での指導者としても、活用することが可能です。そして仕事以外でも、家族や友人、自分の健康維持にも役立てる事ができます。
どんな人が向いているのか
グループを引っ張っていく事が必要になるので、コミュニケーション能力の高さは重要です。皆がスポーツを健全に楽しんでもらえるように、グループのすべての人々に目を配る必要があります。人見知りがなく、分け隔てなく皆と触れ合う事ができる明るい性格の人が向いています。
スポーツリーダーに関するQ&A
今まで、資格取得や仕事内容について説明しました。では次はQ&A方式にて、よくある質問について説明します。
【Q1】資格取得に年齢の制限はありますか?
受講する年度の4月1日に満18才以上であれば、受講資格に当てはまります。年齢の上限はないので、シニア世代の方々も受講可能です。
スポーツを趣味でやっている人にとっても、自身の健康維持に役立つ資格で、比較的容易に取得できるのでチャレンジしてみる価値はあります。
【Q2】スポーツリーダーの将来性はありますか?
国内のスポーツ人口は増加傾向かつ健康志向ブームですので、多種多様なスポーツ施設がどんどん生まれています。成人向けだけではなく、高齢者向け・キッズ専用のスポーツ施設があるので、スポーツ指導者としての需要は高まると予想されます。
スポーツ指導者に興味がある、もしくは目指している人にとっては取得しておいて損はない資格です。
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まとめ
本記事では、認定資格「スポーツリーダー」に関して解説しました。
日本スポーツ協会の認定資格でベーシックなものと知られていた同資格ですが、現在は取得することができず、代わりにスポーツ指導者基礎資格としてスポーツコーチングリーダーの養成が開始されています。
そのため、スポーツコーチングリーダーの資格取得を目指すと良いでしょう。
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<参考資料>
・公益財団法人 日本スポーツ協会
・NHK学園
・サポートネット
・ベスト進学ネット