スポーツ選手の引退後のリアルとは?4つの選択肢を解説
活躍したスポーツ選手もいつかは引退を迎えます。でもスポーツを引退しても、人生を引退するわけではありません。スポーツ選手は引退後に、どんな選択肢があるのでしょうか。スポーツ選手の第二の人生がどのような感じなのか、見ていきましょう。
1)そもそもスポーツ選手の引退理由ってどういうものがあるの?
怪我
スポーツには怪我が付きものです。怪我をしても適切な治療を行うことによって再起できる場合が多いのですが、中には怪我の度合いによってスポーツ選手の引退理由になる場合があります。
年齢
年齢を重ねることによって、スキルを増すことはできますが、体力的にはどうしても衰えてきます。スポーツ選手として一線で活躍するには、ある程度の基礎体力が必要です。そのため、年齢が高くなることで体力が低下すると、引退の理由になる場合があります。
モチベーション
スポーツで結果を出すには、フィジカルだけでなくメンタルも重要な要素になります。たとえ体力的には、まだ十分にやれるものがあるとしても、気持ちの面でモチベーションを保てなくなった場合には、引退という選択肢を選ぶ選手もいます。
収入
スポーツ選手の収入は通常、スポーツで出す成績に左右されます。そのため、成績が振るわなかった時には十分な収入を得ることができません。そのような状況が長く続いてしまうと、生活も苦しくなりますから、収入面の問題で引退を決断する場合があります。プロスポーツ選手でも誰もが十分な収入を得続けられるとは限らないのです。
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2)スポーツ選手の選手寿命はどのくらい?
種目により違いはあるの
スポーツ選手の選手寿命は競技によってバラツキがあります。若くして引退を余儀なくされてしまう種目もあれば、年齢を重ねても長く続けることができる種目もあります。主なスポーツ選手の平均引退年齢を見てみましょう。
水泳選手は21歳
サッカー選手は26歳
ラグビー選手は29歳
プロ野球選手は29歳
ボクシング選手は30歳
大相撲の力士は32歳
競馬騎手は38歳
プロレスのレスラーは42歳
です。しかし、個人の力量やコンディションが大きく影響するため、中には平均の選手寿命を大きく超えて活躍している選手もいます。
昔と比べると選手寿命は伸びたの?
昔に比べるとスポーツ選手の選手寿命は延びています。プロスポーツの世界でも、サッカーの三浦知良やスキージャンプの葛西紀明など、40代でも現役で活躍している選手がいます。これは、技術やノウハウの蓄積によって、怪我や故障から回復できないケースが減ったのと、栄養面やメンタルトレーニングの研究が進んだことも要因としてあります。
3)スポーツ選手の第二の人生は何がある?代表的な4つの選択肢
監督・コーチ
自分が選手として活躍してきたスポーツの、監督やコーチを第二の人生として選ぶケースは多くあります。それは、自分のそれまでの経験を生かすことができる仕事だという意味からしても自然な流れです。しかし、選手の数に比べて、監督やコートの数は限られているため、必ずしも希望どおりの道に進めるとは限りません。
解説者
スポーツ選手として経験してきた知識をもとにして、スポーツ解説者になるという道があります。経験者であるからこそ分かることを、一般の人に分かりやすく解説できるということは、そのスポーツのファンを増やすという意味でも貢献できる仕事です。
就職
スポーツ選手を引退後、一般企業に就職するという選択肢もあります。比較的若い内であれば、年齢的なハンディキャップもないため、ビジネスマンとして安定的な収入を得つつ、スポーツマンとしての経験を生かして、休日には後進の指導を行うということも可能です。
独立・開業
スポーツ選手を引退した後に、事業主として独立してビジネスを始めたり、お店を開業したりする場合もあります。中には、スポーツ選手時代の経験を生かしたお店で開業することもできます。代表的な例では、力士が引退後にちゃんこ鍋屋を開業するようなケースです。また、スポーツ選手としてのトレーニング経験を生かして、ジムを開業するというケースもあります。
4)スポーツ選手のセカンドライフの厳しさ
スポーツ選手は、学生の頃からスポーツ一筋であることが多く、スポーツで結果を出す必要があるため、日々スポーツに関することに多く時間を費やしています。そのため、スポーツ以外のことに関しては、知識と経験が不足している場合もあります。
そのため、引退後のセカンドライフを選ぶ際の選択肢が狭まってしまう可能性があります。例えば、就職や独立・開業を行う場合には、同世代の人たちよりも差が付いた状態でのスタートになると言わざるを得ません。
5)セカンドライフの選択で気を付けるべきこと
引退後のセカンドライフを選ぶ際に、気を付けるべきことがあります。それは、スポーツ選手の時のプライドに引きずられないようにする、ということです。時に現役時代に活躍していた選手ほど注意です。第二の人生では、現役時代の成績がそのまま生かされるものばかり、ではありません。
中には、全くの白紙から経験を積まなければならない仕事もあります。そのような時にスポーツ選手の時のプライドを持ち出して、選択先を狭めたり、仕事への取り組みに十分な力を発揮できないようでは、良い時間を過ごすことはできません。スポーツ選手の時の実績は過去のことと割り切り、セカンドライフでは新しい実績を作っていくという気持ちで取り組みましょう。
6)引退に向けてスポーツ選手が備えておくべきこと
スポーツ選手の第二の人生・セカンドライフに関して少々厳しいことも書きました。それでは、スポーツ選手の引退後は苦労するものにならざるを得ないのでしょうか。いいえ。スポーツ選手もいつか来る引退後に向けて備えておけば良いのです。
ただし、それは語学や簿記、読書といったような一般的なスキルでなくとも大丈夫です。それは、競技を通じて身に付けるとこができるトレーニング力や、目標達成に向けて日々の課題をこなしていく実現力です。これらはセカンドライフでも生きてくる、ポータブルスキルとして役に立ちます。
7)スポーツ選手のセカンドライフに関するQ&A
【Q1】セカンドライフでもスポーツ選手の経験を生かす仕事はあるの?
セカンドライフでもスポーツ選手の経験を生かす仕事としては、監督やコーチというのが代表的なものです。他には、トレーナーとして指導する道もあります。また、プロモーターとして競技イベントを企画したり開催したり、元選手と言うことで情報発信し、そのスポーツを持ち上げる広告塔としての役割を担うというような関わり方もあります。
【Q2】セカンドライフで全く経験の無いスポーツに関わることもできる?
現役時代に経験したスポーツとは全く別の、経験の無いスポーツにセカンドライフで関わる仕事をすることも可能です。ただし経験がない分、経験を生かせる関わり方をするようにしましょう。スポーツ競技の技術的なことに関しては、経験者には及びません。そのため、トレーニングや課題解決に関するマネジメント力を発揮し、貢献するようにしましょう。
【Q3】セカンドライフのことを考えると早めに引退した方が良いの?
スポーツ選手は、セカンドライフのことを考えると、早めに引退した方が良いのでしょうか。いいえ。必ずしもそうとは言えません。もちろん、スポーツ選手時代の経験が、セカンドライフで全て生かせるわけではありません。しかしスポーツ選手として積み重ねた経験は、その後の人生でも役に立つことが意外に多くあります。むしろスポーツ選手時代には、全力で成績を残すことに注力すべきです。結果として、その経験がセカンドライフで何をやるにしても、達成力という意味で、下支えの力になってくれます。
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8)セカンドライフにパーソナルトレーナーへのススメ
運動や体への知識を生かして、競技を引退したあとにパーソナルトレーナーとして活躍する人も多くいます。
パーソナルトレーナーとは、マンツーマンでお客様を指導するトレーナーのことです。
お客様の目的はダイエットや筋力強化など人それぞれです。その人の目的に合わせて適切な運動指導を提供するのがパーソナルトレーナーの主な仕事です。
パーソナルトレーナーへのなり方や必要資格については、次の記事を参考にしてください。
パーソナルトレーナーとして活躍できる資格を3つ紹介!ジムで働きたい人必見! | トレーナーエージェンシー
【1】スポーツ選手の引退理由は怪我や年齢、モチベーション低下、収入など様々。
【2】スポーツ選手の選手寿命は競技によって異なるが、昔に比べて伸びている。
【3】第二の人生では監督・コーチ、解説者といった経験を生かせう道もある。
【4】セカンドライフの選択にスポーツ選手の時代のプライドは持ち越すべきではない。
【5】スポーツを通じて身につくスキルもあるため、現役時代は全力でスポーツに取り組むべき。
【参考】