スポーツトレーナーに関連する資格5種類を比較解説
選手をサポートするスポーツトレーナー。実は、名乗るために必須の資格はありません。しかし、資格を取ることで、知識やスキルを身に着けた証明になります。ここでは、スポーツトレーナーを目指すあなたに、役立つ資格5種類を比較解説します。
1) 分野によって異なるスキルが求められるスポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、選手が最高のパフォーマンスを発揮するために、サポートを行う仕事です。そして、分野によって様々なスキルが求められます。選手に適したトレーニングメニューを考えるだけではなく、ケガの際の対応力も求められます。今回は、3つの分野を紹介します。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーとは、選手のケガの予防のために、テーピングやマッサージを実施するトレーナーです。もしも選手が負傷した時は、真っ先に駆け付け、応急手当を行います。
メディカルトレーナー
メディカルトレーナーは、選手が負傷し療養が必要になった際、復帰できるようにサポートするトレーナーです。治療は医師が行い、リハビリは理学療法士が行いますが、復帰のためのトレーニングはメディカルトレーナーが行います。アスレティックトレーナーと業務が被ることもあります。
ストレングストレーナー
ストレングストレーナーは、選手の身体能力向上のため、トレーニング方法を指導するトレーナーです。選手一人ひとりに合ったトレーニングメニューを考案し、最高のパフォーマンスができるようにサポートします。
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・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
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2)スポーツトレーナーになるために
スポーツトレーナーになるためには、まずは仕事で必要な知識やスキルを身に着ける必要があります。現場で働きながら身に着け、資格を取得する方法もあります。
しかし、学校でカリキュラムを修了することで、一部の講座や試験を免除してもらえるメリットがあります。学校に通うことに問題がないのであれば、このルートが良いでしょう。
3)スポーツトレーナーの魅力
スポーツトレーナーの魅力は何でしょうか。3つ挙げたいと思います。
スポーツに関わることができる
サッカーや野球などのスポーツが好きな人は多いのではないでしょうか。それを仕事にすることができるのがスポーツトレーナーです。仕事の間も常に好きなスポーツのことを考えることができます。
スポーツの大舞台に参加できる
例えば、スポーツトレーナーとしてオリンピックに参加することができます。観る側としてではなく、選手のサポート役として一緒に戦うことができます。もしも、担当している選手が良い結果を上げたら、その喜びは大きいでしょう。
将来のスター選手を育てることができる
今はまだ無名な選手を、スポーツトレーナーが日々サポートを行うことで、将来のスター選手が誕生するかもしれません。一緒に無名の時代を歩んできたからこそ、活躍した時のうれしさはひとしおです。それはスポーツトレーナーだからこそ味わえるものだといえるでしょう。
4) 活躍の場
スポーツトレーナーが活躍する場は、プロスポーツだけではありません。スポーツトレーナーとして活躍できる場を一覧で紹介します。
【1】プロスポーツチーム
【2】スポーツクラブ
【3】スポーツジム・フィットネスクラブ
【4】病院・整骨院
【5】学校
5) 資格を取得するメリットとは?
学校に通って資格を取得することで得られるメリットは、次のことが挙げられます。
【1】プロのトレーナーから教わることができる
【2】研修やインターンなどで現場のことを学べる
【3】短期間で集中して専門スキルを身に着けられる
【4】就職先の情報が集まっている、コネクションがある可能性もある
6)スポーツトレーナー関連する資格5種類を比較解説
冒頭でも述べましたが、スポーツトレーナーになるために必須の資格はありません。しかし、実際の現場では、これから紹介するトレーナーの資格や、医療系の国家資格が役立ちます。どの資格を取得するべきかは、自分のやりたい仕事の内容によって変わってきます。今回は厳選した5つの資格を紹介します。
公認アスレティックトレーナー
日本スポーツ協会が主催する認定資格です。認定を受けたことにより身につく事として、選手のケガの予防、応急処置、リハビリや体調管理などがあります。認定には、協会の養成講座を受講し、試験に合格する必要があります。しかし、養成講習会の受講には、加盟団体などからの推薦が必要です。
受講人数も限られているため、相当な実績を積んでいなければ、推薦を受けることはとても難しいです。これからトレーナーを目指す場合は、協会が認定した専門学校や大学へ入学するのがお勧めです。修了すれば、講習や一部の試験が免除されますので、後は試験に合格することで認定を受けられます。ただし、難易度は高い資格となっています。
NATA認定アスレティックトレーナー
NATA認定アスレティックトレーナーは、アメリカの国家資格です。アメリカにあるNATA認定の大学に入学し、対象のプログラムを修了します。その後、試験に合格する必要があります。この資格は、アメリカの国家資格のため、日本だけでなく海外でもスポーツトレーナーとして活躍したい人に役立つ資格です。日本の選手も海外に多く出て活躍しているので、選手が海外に行ってもサポートできるのが、この資格の魅力です。
柔道整復師
柔道整復師は、国家資格です。骨折・脱臼・打撲・捻挫などの症状に対し、柔道整体師は人のもつ自然治癒力を最大限に発揮させる施術によって、症状を治療します。まずは、国が指定した学校または養成施設にてカリキュラムを修了します。その後、試験を受け、合格することで資格が得られます。
理学療法士
理学療法士も、国家資格です。ケガや病気で、座る・歩くといった基本的な動作が困難な人に対し、通常の生活ができるよう運動療法等を用いて、身体機能を向上させます。こちらも、まずは国が指定した学校または養成施設にてカリキュラムを修了します。その後、試験を受け、合格することで資格を取得できます。
NSCA認定資格
NSCAは、(National Strength and Conditioning Association)の略です。米国に本部があり、日本にも支部があります。CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)とNSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)という2つの資格があります。会員であることや、有効なCPR/AEDの認定を受けていること等に加え、認定試験に合格することで、資格を取得できます。
(1) CSCS
アスリートやスポーツチームを対象としたトレーナー資格です。プロを対象としているため、ハイレベルな資格です。
(2) NSCA-CPT
アスリートだけでなく、一般の人も対象としたトレーナー資格です。幅広い人向けのトレーナー資格のため、CSCSよりは取得しやすくなっています。
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7) スポーツトレーナーの資格に関するその他のQ&A
【Q1】高校生でも取れる資格はありますか
今回紹介した資格では、専門学校に通うことや、18歳以上などの条件があるため、現時点で取得は難しいかもしれません。試験を受けることのできる条件を満たすまで、まずはスポーツトレーナーについての理解を深める期間にしてはいかがでしょうか。
【Q2】通信教育で資格を取得できますか
可能です。例えば、NSCA認定資格は学校に通わずとも、条件を満たしていれば受験ができます。教材を入手して、独学で働きながらの勉強もできます。
【Q3】他にはどんな資格がありますか?
医療資格であれば、下記の3つがあります。どれも一般人だけでなく、スポーツ選手にも使えるため、スポーツトレーナーに関連する資格としてよく出てきます。
(1) あん摩マッサージ指圧師
手を使ってマッサージを行い、肩こりや腰痛を和らげます。
(2) はり師
鍼でツボを刺激することで、手術することなく、人間本来の自然治癒力を高めます。
(3) きゅう師
体にもぐさを起き、その熱で刺激させ自然治癒力を上げます。
【1】資格がなくても名乗れる
【2】分野により異なるスキルが必要
【3】プロスポーツ以外にも、活躍の場がある
【4】医療系の国家資格が仕事に役立つ
【5】学校に通わずに取得できる資格もある