ストレッチ関連のスクール6選!講座で得られる価値って?
ストレッチは非常に人気の高い手軽なスポーツです。スポーツジムに通わなくても、自宅のちょっとしたスペースを使って楽しめますし、身体の柔軟性やコンディションも分かりやすい種目です。しかし「体にいい」と分かっていても、その具体的な内容・本当の効果については、ぼんやりとして分かりずらいと感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、正しい方法と理論をプロが指導してくれるスクールをいくつか紹介します。
1)目的に合わせたスクールを選ぼう
ひと口にストレッチスクールといっても、学べるカリキュラムはアカデミーによってさまざまな特徴があります。スポーツ選手の能力アップのためのストレッチングを主に学ぶストレッチスクールや、健康の増進・ケガの治療・美容のためのストレッチを指導するストレッチスクールもあります。
まずは、どんなストレッチトレーナーになりたいのかを明確にイメージし、アカデミーを選びましょう。以下に、5つのアカデミーを紹介します。
Dr.Traning Project(ドクタートレーニングプロジェクト)
アメリカでストレッチングのノウハウを学んだ講師陣から、直接指導を受けることができるので、高いスキルを身につけることができるスクールです。最大の特徴は、アメリカやメキシコの最先端のストレッチ技術のノウハウを常にアップデートし、それらの技術をスクール内で臨床実験し、効果を確認している点です。豊富な海外文献の情報も交えながら、現場のケーススタディをデータ化し、本当に現場で使える知識や技術を学ぶことができます。
日本ストレッチトレーナー協会
日本で初めてストレッチ専門店を作った兼子ただし氏のストレッチスクールです。「ストレッチトレーナー資格」で、肩こり・腰痛を改善する実力を手に入れることができます。また、マッサージでは治らなかった「肩こり・腰痛」を改善する技術も学ぶことが出来ます。
「適正姿勢指導士資格」ではダイエットインストラクター・ボランティア活動などで、ポッコリお腹・細くならない脚・治らない背骨のゆがみを解消するインストラクターの養成や、小学校や幼稚園などの子供たちにも姿勢指導のボランティア活動を行っています。
メディカルグローアップアカデミー
10年以上の店舗運営で培ったノウハウを使って、ストレッチ講座を開催しています。技術・知識・人間性をバランスよく育て、スポーツトレーナーを目指す方を支援しています。
(1)元ボストンレッドソックストレーナーの山口元紀氏監修のプロの技術が学べます。
(2)日本一を誇る店舗数
(3)100種類以上のパートナーストレッチが学べます。
(4)実技だけでなく、機能解剖学で医学的に裏づけられた知識が学べます。
カラダメンテ養成スクール
国際ボックスボディメンテナンス協会(IBMA)が発行する、パーソナルストレッチトレーナーの資格が取得できます。ランドマーク(触診法)・筋バランスチェック法・ストレッチテクニックなど、パーソナルトレーナーに必要な技術を修得し、身体理論に基づいたストレッチを提供できるトレーナーの育成を目指しています。
(1)3級BASIC
身体の基本的な仕組みを理解しストレッチの基本技術を学ぶことができます。
(2)2級ADVANCE
筋走行の特徴や触診法を学び、深層筋にもアプローチするストレッチ法を習得します。
(3)1級MASTER
姿勢分析法や姿勢改善ストレッチテクニックを習得します。また、2級、3級の養成資格も取得できます。
日本ストレッチング協会
ストレッチ業界の重鎮である、長畑芳仁氏の運営するストレッチスクールです。クライアントのレベルに合わせた議会が行われます。解剖学・外傷・障害・リスク管理等の理論と、パートナーストレッチをメインとした実技実習を行います。これらの講習を受講し、試験に合格することで「日本ストレッチ協会認定資格」を取得できます。
シンデレラストレッチ協会
「女性の毎日の生活の中で時短で簡単!」をコンセプトにプログラムされています。シンデレラストレッチの理論・スキルを集中的に学び、同時に講師力を身につけます。認定後は各講座を開講し活躍できます。
ストレッチスクール(アカデミー)を選ぶ際のポイントは?
(1)資料を取り寄せ、カリキュラムが目的にあっているか。
(2)受講料等の費用が、自分の経済状況にあっているか。
(3)資格取得者の就職状況。
(4)難易度。
(5)見学に行ってみる。
(6)立地状況、通える圏内か確認する。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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2)ストレッチングの理論
一般にストレッチングといえば、筋肉を伸ばした状態で静止する「静的ストレングス」のことを指します。その他に、動的な動作で行う「動的ストレッチ」、パートーナーと一緒に行う「PNFストレッチング」があります。
ストレッチングの縦断的柔軟性の向上
一般に柔軟性とは可動域の大きさ、つまり関節がどれだけ大きく動けるかです。関節可動域の大きさは、主に筋肉の走行方向(縦方向)にどれだけ伸びるかで決まります。これを筋肉の縦方向の柔軟性といいます。「体の柔らかさ」と一般的には表現します。
ストレッチングによる関節可動域の増大
関節の可動域(柔軟性)は、「筋肉および腱の伸びやすさ」「骨格に対する筋、腱の複合体の長さ」「筋肉の脱力の程度」「筋肉の材質としての伸びやすさ」が関係しています。
3)ストレッチング(静的)の基本を学ぶ
静的ストレッチングは、ストレッチングの基本です。ゆっくり筋肉が伸びるまで静かに行います。ストレッチングは、主に競技前に行われます。「柔軟性の向上の短期効果」「柔軟性向上の長期効果」「筋肉のこわばりをとる」の3つが挙げられます。
上記の3つを行う際、筋肉を温めてから行うことが大切です。筋肉の材質としての弾性が下がり、筋肉の緊張が解けて、筋肉を伸ばしやすくします。ストレッチングの時間ですが、諸説あり、最も権威のあるとされる「ACSM(アメリカスポーツ医学会)」のガイドラインでは15~20秒とされています。
4)ダイナミックストレッチングの基本を学ぶ
ダイナミックストレッチングは、主に競技前のウォームアップ法として、静的ストレッチングとあわせて行います。
動的に体を動かしながら大きな可動範囲で関節を動かすストレッチングです。通常は、ウォーキングやランニングなどとあわせて体を温めるために行います。関節を大きく動かす際には、伸ばす標的の筋肉と反対方向に運動する筋肉(拮抗筋)を意識的に動かすのがポイントです。例えば、脚を振り上げる動作で腿裏のハムストリングや大臀筋を伸ばす時は、脚を大きく上に振って大腿直筋や大臀筋などを使って股関節屈曲運動を行うといいでしょう。
ダイナミックストレッチングは、競技の種目によっても変わってきます。例えば、野球の場合はキャッチボールや素振りや短距離走ならダッシュなど、その競技の使う筋・腱を受かってストレッチングします。
5)PNFストレッチングの基本技術を学ぶ
ストレッチングの特殊な技法として、PNFストレッチングがあります。PNFとはProprioceptive Neuromuscular Facilitation(固有受有性神経筋促通法)といいます。主に固有容器(感覚器:センサー)を刺激することによって、神経筋機能の反応を促進する方法と定義されています。主に病院の臨床における運動療法として、病院で理学療法士らによって行われます。
PNFストレッチングが有効となるシチュエーションには、「受傷後」「極度の筋疲労」「肩こりなどの筋肉のこわばり」などがあります。PNFストレッチングは、その手技の特性上、パートナーの存在が必要です。パートナーにも相応の技術が求められます。柔軟性における効果には多くの研究により高く評価されています。
PNFストレッチングでは、しっかりと脱力させる状態を作ってから行います。それができたら、通常の静的ストレッチングに移行するのがいいでしょう。
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6)ストレッチスクールに関するその他のQ&A
スポーツをする前のストレッチは、今や常識ですが、そのためには正しい知識や技術が必要です。それを学べるのが、今回紹介したストレッチスクールです。以下では、それらの疑問点についてお答えします。
【Q1】スクールは東京にしかないんですか?また、通信教育をしているスクールはありますか?
確かにスクールの多くは、東京に集中していますが、静岡県・愛知県・埼玉県などにスクールを展開している団体もあります。ホームページか電話・メールで直接問合せてみるといいでしょう。またストレッチスクールは、知識だけでなく技術も学ばなければいけませんので、一般的には通信教育で習得することは難しい資格です。こちらも各団体に問合せてみて下さい。
【Q2】ストレッチスクールで資格を取ると、どんなところに就職できるんですか?
ストレッチングは競技者が行うことが多かったのですが、今ではパートナーストレッチングのように、医療の現場でも行われています。最近の傾向では、理学療法士・パーソナルトレーナーなどの資格を取り、ストレッチングトレーナーの資格も活かして、スポーツクラブやスポーツ選手のトレーナー・病院・介護施設などで活躍する人が増えています。
【Q3】子供でも日ごろからストレッチする必要があるのですか?
子供は大人と比べて体が柔らかいので、時間をかけた準備運動は必要ないように思われますが、体のバランス感覚などが十分でない幼少期は、ストレッチングで各パーツの動きを理解させることはとても大切です。特に競技ごとの動的ストレッチングは、競技中のケガの予防になりますのでとても重要なことです。だたし、幼少期の体は繊細ですので間違えた方法で行うと、かえって体を痛めてしまいます。ストレッチスクールで学んだ資格者の指導のもとで行ってください。
<参考URL>
Dr.Traning Project(ドクタートレーニングプロジェクト)
日本ストレッチトレーナー協会
メディカルグローアップアカデミー
カラダメンテ養成スクール
日本ストレッチング協会
シンデレラストレッチ協会