水泳のトレーナーって何をするの?資格の種類と仕事内容
日本には多くの強豪スイマーがいます。そんな彼らの泳ぎに感動して自分も水泳をやりたいと思う人も多いです。また、水泳は全身を使って行うスポーツですので、健康のための運動や、ダイエットに取り入れる人も多く、人気のスポーツです。
水泳が好きで、水泳に関わる仕事をしたいという人のために今回は、水泳を教えるトレーナーについてご紹介します。
1)水泳のトレーナーってどんな仕事をするの?
水泳のトレーナーはどんな仕事をするのでしょうか?まずは、水泳のトレーナーの仕事についてご紹介します。
水泳トレーナーの役割って?
水泳トレーナーは、スイミングスクールやプールのあるスポーツジム、ならびにフィットネスジムで、水泳を習いたい利用者に泳ぎ方を教える役割があります。スイミングスクールでは「コーチ」とも呼ばれています。
水泳は自力でできるようにするのはほかのスポーツより難しいので、泳げるようになりたいと思うとスイミングスクールやプールのあるスポーツジム、ならびにフィットネスジムに通う人が多いです。
水泳と一言で言っても、泳ぎ方は数多くあるので各泳ぎ方を正しいフォームで、安全に泳げるように教えることが水泳トレーナーの仕事です。また子ども相手に水泳を教える場合には、水に顔を付けることを怖がる子も多いので、まず泳ぎ方を教える前に水に慣れさせることから始める必要があります。
子どもに対して「水は怖い場所」ではなく、「水は気持ちよくて楽しい場所」と教えてあげるということも水泳トレーナーの大切な役割の1つです。
どんな人に教えるの?
生徒の年齢層で多いのは幼稚園から小学生くらいの子どもです。ですが近年は、これまで泳ぐことができないまま大人になってしまったという人が、時間やお金に余裕ができて水泳を習いに通う、というケースも多いようです。大人の習い事としても水泳は人気ですので、大人に対して教えることも多くなっています。
そして健康志向の強い人が増加傾向にあるシニア層の利用者も多くなりつつあります。つまり、幅広い年齢層の人に水泳を教える機会があるということです。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
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2)水泳トレーナーの働き方って?
水泳トレーナーは「泳げないけど泳げるようになりたい」と願う人に泳ぐことの楽しさを教える重要な役割をもっています。体を動かすのが好きで、人に対して教えることも好きという人にはおすすめの仕事です。
そこでここでは、水泳トレーナーの働き方についてご紹介します。
スイミングスクールの正社員
まず、1つめにあげられる働き方としては、スイミングスクールの正社員として勤務するということです。スイミングスクールはプールがメインの施設となっていて、利用者も比較的若い世代が多く、本格的に競技として水泳を行っている人もいます。
ですので、スイミングスクールで泳ぎを教えるのは泳ぎ方はもちろんのことですが、「どうしたら早く泳げるようになるのか」や「競技後に体に蓄積した疲れを効率的に取るにはどうしたらいいのか?」など、アスリートとして必要な知識を教える事もあります。
大手フィットネスクラブの正社員
次にご紹介するのは、大手フィットネスクラブの正社員として勤務するという事です。フィットネスクラブでは、プールだけではなくジムやスタジオも併設しているので、スイミングスクールとは施設が異なりますので教える内容も異なります。
フィットネスクラブでは、泳げるようになるために水泳レッスンだけを目的に来るという人もいますが、健康のためやダイエットのために、水泳だけではなくジムやスタジオもご利用したいという人もいますので、利用者のニーズはさまざまです。
ですので、水泳の教え方としては泳ぎ方を教えるというだけでスイミングスクールほど本格的に指導する必要はありません。そのかわりフィットネス全体の指導をする必要もあるので、指導範囲は幅広くなりますので、多くの人を指導したいという人にはおすすめの仕事です。
3)公益財団法人日本体育施設協会:水泳指導管理士
体を動かすことが好きで、泳ぐのが好きな人、そして人に教えるのが好きな人にとって水泳トレーナーは、とても魅力的な仕事です。では、ここからは水泳トレーナーになるために取得しておくべき資格についてご紹介します。最初にご紹介するのは公益財団法人日本体育施設協会 水泳指導管理士についてご紹介します。
水泳指導管理士の資格でできることって?
水泳指導管理士とは、基本泳法はもちろんのこと、安全に指導するために救急法などの安全管理や事故防止のための技術、水泳プール施設の維持・管理・運営に関する知識を習得しているという証明になる資格ですので、水泳指導や水泳プール施設の安全管理と事故防止に努める人のことです。
公認プールには所定の資格を有する者をプール管理者としておく必要があるとされていますが、水泳指導管理士もその一つとして認められています。ですので、プールのあるスポーツ施設などではいなくてはならない職業なのです。
水泳指導管理士の受験資格は?
水泳指導管理士の受験には以下の条件を満たす必要があります。
・水泳指導管理士養成講習会を終了
・講習会初日現在満20歳以上の健康な男女
・競泳4泳法と横泳ぎができること
・同一泳法で200m以上及び立泳ぎ(足のみ)ができること
さらに試験を受ける前に水泳指導管理士養成講習会を受講する必要があります。
カリキュラム
水泳指導管理士の試験を受けるには水泳指導管理士養成講習会を受講する必要がありますが、講習会のカリキュラムは以下の通りです。
・公共スポーツ施設の現状
・水泳の基本泳法と監視法・救助法
・スポーツ施設の事故防止と救急対応
・水泳の事故防止と安全管理
・プール施設、設備の維持管理
・水泳事故と法的責任
・プール施設のマネジメント
・利用者サービスの向上と顧客満足度
また、競泳4泳法と横泳ぎ・立泳ぎ、そして救助法の実技もあります。
費用
水泳指導管理士の試験にかかる費用は以下の通りです。
・受験料(会員の場合は別料金)
・資格登録料
・講習料
資格の有効期限は4年間で、更新には所定の手続きをする必要があります。
4)日本スイミングクラブ協会:水泳教師資格
次にご紹介する資格は、日本スイミングクラブ協会の水泳教師資格です。
水泳教師資格の資格でできることって?
水泳教師資格とは、商業スポーツ施設等にて専門的な知識や技能を用いて、水泳指導に従事する指導者のための資格です。この資格を持つことで多様な能力やニーズに対応する高度な指導法や、ホスピタリティーに関する知識、商業スポーツ施設等の経営に関する基礎的知識を持っていることを証明できます。
またこの資格には、「水泳教師」と「水泳上級教師」の2種類がありますので、さらなるキャリアアップを狙うなら水泳上級教師の取得を目指していきましょう。
水泳教師資格の受験資格は?
水泳教師資格の受験には以下の条件を満たす必要があります。
(1) 水泳教師
・共通科目:受講する年の4月1日現在に満20歳以上であること
・専門科目:受講時に満18歳以上であること
(2) 水泳上級教師
・共通科目:受講する年の4月1日現在に満22歳以上であること
・専門科目:受講時に満20歳以上であること
カリキュラム
水泳教師資格の資格のカリキュラムについてご紹介します。先ほどもご紹介したように「水泳教師」と「水泳上級教師」の2種類があります。それぞれカリキュラムは異なります。
(1) 水泳教師
・スポーツ医学
・運動生理学
・心理学
(2) 水泳上級教師
・スポーツ医学
・運動生理学
・心理学
加えて水泳上級教師では、水泳の専門的な科目を学ぶことになります。
費用
水泳教師資格の試験にかかる費用は以下の通りです。
・共通科目
・専門科目:6対象別講習会
・資格登録料
資格の有効期限は4年間で、更新には所定の手続きをする必要があります。
5)水泳トレーナーに必要な素質って?
水泳トレーナーに必要な素質ってどのようなものなのでしょうか?水泳トレーナーに必要なことはいろいろありますが、特に重要なポイントとして2つの要素をあげていきます。
安全に配慮すること
水泳トレーナーとして利用者に水泳を教える際に気を付けなければならないことは、利用者が安全に安心して水泳をすることができるように配慮することです。
水中での事故は命に関わる事態になってしまうこともあり、一度でも危ない思いをするとその経験がトラウマとなり、水中が怖くなってしまうこともあります。
安全安心に指導が行えるように、気を配る事ができなくては水泳トレーナーとして勤務することは難しいでしょう。
特に子どもや高齢者への水泳指導に関しては、溺れる可能性が高いので注意しなくてはいけません。
コミュニケーション能力
水泳トレーナーとして水泳を教える相手は子どもから高齢者まで幅広い世代が対象です。さらに、水泳を指導するうえで利用者にわかりやすく教える必要があるので、コミュニケーション能力が求められます。利用者によって教え方を変えたり、説明の仕方を変えたりできるように普段から利用者とコミュニケーションを取り、利用者がどんな人なのか、どんな指導法を求めているのか考える必要があります。
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・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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6)水泳トレーナーに関するその他のQ&A
ここまで水泳トレーナーの仕事や資格についてご紹介しましたが、まだまだわからないことがあるという人も多いので、ここでネットでよく見る水泳トレーナーのQ&Aについてご紹介します。
【Q1】 水泳の経験が少ないのですが水泳トレーナーとして働くことはできる?
水泳トレーナーとして働きたいと思っていても、水泳の経験が浅いと水泳トレーナーとして働けないのでは?と不安に思う人は多いです。ですが、水泳の経験が乏しくても、4泳法(自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)ができるのであれば特に問題もありません。心配であれば、先ほどご紹介したような資格を取得して、指導する能力を身に着けることをおすすめします。
【Q2】 水泳トレーナーとしてアルバイトで働くことはできる?
水泳トレーナーのアルバイト募集もたくさんありますので、そこで採用されればアルバイトとしても指導することができます。ですが、入社して最初のうちは指導させてもらえないという場合もありますので、アルバイトをしながら勉強をして資格を取得したり、先輩トレーナーの指導の様子を見て、どのように指導していけばいいか学習することをおすすめします。
今回は、水泳トレーナーの仕事や資格についてご紹介しました。泳ぐのが好きで人に教えるのも好きという人にとっては、やりがいがあり魅力的な仕事です。スポーツに関わる仕事をしたいという人はぜひ、水泳トレーナーも選択肢に入れてみてください。
<参考>
【公益財団法人日本体育施設協会】https://www2.jp-taiikushisetsu.jp/guidance
【資格広場】https://shikakuhiroba.com/sports/5090
【一般社団法人 日本スイミングクラブ協会】http://www.sc-net.or.jp/shikaku/suikyou.html