水泳指導管理士の資格内容とは?取得後の仕事内容まとめ
水泳の仕事に従事している水泳指導員の方々はいくつか必要な資格がありますが、その中でも水泳指導管理士の資格を取得したいと考えている方は多いでしょう。今回は、水泳指導管理士の資格について紹介します。
1)水泳指導に関する資格ってどんな資格?
水泳指導に関する資格をみていきましょう。
水泳指導士とは
水泳指導管理士は財団法人日本体育施設協会が認定する民間資格の一つです。日本水泳連盟公認が運営するプールなどの施設では基本的にこの資格を所持した方が働いています。水泳指導が必要な現場では、人命に関わる事故が多いため、利用者にとって安全で快適な場所を提供するために、水泳指導・維持管理・事故防止・安全指導・救助・救急の業務を行っています。
その他水泳指導に関する資格
公認プール及び標準プールには、次のいずれかの資格を有する者をプール管理者として置かなければならない、という規定があります。以下が認められた資格です。
・財団法人 日本体育協会公認水泳上級教師・水泳教師
・財団法人 日本体育協会公認水泳上級コーチ・水泳コーチ
・財団法人 日本体育協会公認水泳上級指導員・水泳指導員
・財団法人 日本体育施設協会水泳指導管理士
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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2)受験概要と試験内容について
受験概要と試験内容はどんな感じなのでしょう。
受験資格
・水泳指導管理士養成講習会を終了していること
・受講初日現在満20歳以上の健康な男女
・競泳4泳法及び横泳ぎができる者(特に平泳ぎができていること)
・同一泳法で200メートル以上泳げる者
・立泳ぎ(足のみ)が3分以上できる者
以上の受講資格を満たして水泳指導管理士養成講習会(5日間)を受講し修了した者、およびこれと同等の能力がある者とします。
資格の有効期限
資格の有効期限は4年間で、別途更新費用が発生します。
(申請時点から直近の9月30日または3月31日までの残期間に4年間を加えた期間となります。)
受験料金
(1)受験料
(2)養成講習会の受講料
(3)資格認定登録料
試験申込日
4月上旬の5日間
申し込み方法
(1)受講後試験を受ける者
受講願(兼受験願)を下記問合せ先に郵送。受講・受験決定後、住民票を送付のうえ、受講料・受験料を現金書留または銀行振込で納入
(2)講習を受けずに試験のみを受ける者
受験願を下記問合せ先に郵送。 受験許可後、住民票を送付のうえ、受験料を現金書留または銀行振込で納入。
試験内容
試験方法:水泳指導管理士養成講習会受講 + 理論試験 + 実技試験 (講習会最終日に実施)養成講習会で学んだ内容が認定試験の出題範囲になります。
(1)出題範囲(理論)
・水泳の基本泳法
・スポーツ施設の事故防止と救急対応
・監視法と救助法
・プール施設の安全管理
・プール施設、設備の維持管理
・水泳事故と法的責任
・プール施設のマネジメント
・利用者サービスの向上と顧客満足度
(2)実技
・競泳4泳法(クロール・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎ)
・横泳ぎ
・立泳ぎ
・救助法
※例年資格認定試験は次のようになっています。
講習期間5日間の中で、
・水泳指導管理士養成講習会 初日 基本泳法実技(13:00~)
・水泳指導管理士養成講習会 4日目 救助法実技(13:00~)
・水泳指導管理士養成講習会 5日目 理論(9:00~)
以上の試験が行われます。
3)難易度と資格試験日
そえぞれの難易度は?どれくらいなのででしょう。
資格の難易度
合格率は90%前後といわれています。しっかりと勉強をすれば無理なく取得できる資格といえるでしょう。
資格試験日
試験は毎年5月下旬ごろに行われますので、協会より案内があれば早めに申し込みを済ませるようにしましょう。
4)取得後の仕事内容とは?
基本的に水泳に関わる施設がある場所には必ず水泳指導管理士の在籍が必要になっています。主にスイミングスクールや、フィットネスクラブや公認プール、標準プールなどの場所にプールがありますので、資格取得後はそこで活躍される方が多いです。
また、近年は健康志向の高まりやダイエットにも効果的と言われた追い風を受け、今後もプールの需要は増えていくので、働き口も増えていくでしょう。
企業に属した場合の仕事内容
(1)仕事内容
主な業務としては、プールの安全管理と水泳指導です。特に水難事故は死亡率が高いため、緊張感をもって業務に取り組む必要があります。水泳指導に関しては、働く場所によって異なりますが、個人向けと団体向けに大きく分かれています。
個人に関しては泳ぎが苦手な人のためのレッスンや、競技力向上のためのサポート、団体に関してはアクアダンスなどのアクアフィットネスの指導を行うことが多いです。また、水泳だけではなく他のフィットネス施設で活躍することもありますし、店舗運営に関わる顧客管理や売り上げ管理、販売促進等、水泳だけではなく仕事内容は多岐に渡ります。
(2)給与
給与に関しては、同世代の給与と比べて少し少なくおおよそ初任給は月給16~22万円といったところでしょう。
個人トレーナーとして活躍する場合の仕事内容
(1)仕事内容
現在は、水泳の興味関心の需要が増えつつあるためパーソナルアクアトレーナーと呼ばれて活躍しているトレーナーたちもいます。個人事業主として活躍し、講演会や市区町村の公共施設を使って地域の方に水泳の指導を行ったり、フリーランスとしてお客様を指導、または企業と提携して指導することもあります。
主に地域の場合は水泳のフォームを教えたり、苦手な人へのアプローチということが多くなりますが、フリーランスとして活躍の幅を広げていくと、競技力向上のためにパーソナルトレーナーを雇う方もいるので、その方々に向けた専門的な指導を行う場合もあります。
(2)給与
給与に関しては1レッスン〇〇円といった値段がありますので、トレーナー個人によって値段は異なります。指導力に評判がある方や、過去に水泳で活躍された経験がある方はもともとの料金設定を高めにすることができますので、その分給与も高くなります。おおよその1レッスンの値段は3,000円~4,000円といったところでしょう。
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・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
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5)水泳指導管理士に関するQ&A
ここでは水泳指導管理士についての質問にお答えします。
【Q1】水泳指導をする際はかならず資格が必要?
水泳指導現場は実は必ず資格が必須という訳ではありません。ですが、水難事故など危険と隣り合わせなことが多いため、安全管理や人命救助のための資格を保持していることがほとんどです。救護法は近くの消防署や指定の施設で講習を受けることで、「上級救命士」の資格を得ることができます。スイミングスクールに応じて、水泳コーチに求められる資格や技能は異なりますので、働く場所を探す場合はどのような能力が求められているかを確認するようにしておきましょう。
【Q2】水泳指導管理士に向いている人はどんな人?
まず第一に、水泳が好きな人ということは間違いありません。また、子供が好きな人も向いているでしょう。やはりどの現場でもプールはキッズスクールが多く開催されていますので、子供との接し方をしっかりと学んでいる人が望ましいです。
【Q3】必要な能力は?
もちろん技術をしっかり持っている方が望ましいですが、一番必要になってくるのはコミュニケーション力です。教える人の年代や性別も様々ですので、個人に合わせて適切なコミュニケーションをとり、的確な指導を行う必要があります。いくら技術や指導力がよくても相手のニーズが聞けないと上手く指導することはできません。
【Q4】水泳コーチになるには最低限どのくらいの能力が必要ですか?
基本的には25m~50mを綺麗に泳ぎ切る能力は必要でしょう。特に、子供たちはやってみせてあげることで技術を吸収しますので、お手本をしっかり見せてあげる必要があります。
【Q5】トラブル発生時はどうするの?
水泳の現場はトラブルが多くありますが、トラブルには慌てず冷静に対処することが非常に重要となります。