アスレティックトレーナーとはどんな仕事?仕事内容と将来性を紹介
2020年の東京五輪開催で多くのスポーツ競技が注目される中、スポーツトレーナーに興味・関心を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、アスレティックトレーナーとはどんな仕事を行っているのか、資格の情報・取得についても詳しくご紹介します。
アスレティックトレーナーとは?
アスレティックトレーナーとは、スポーツ現場において競技者がケガをした場合の応急処置やリハビリテーション・トレーニングなどを行うトレーナーで、そのサポートの幅はとても広いです。
スポーツに関する知識はもちろん、医療的な知識やテーピングなどの技術力も必要となり、最近ではスポーツ現場だけではなく、医療機関・学校・福祉施設などにも活動の場を広げています。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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仕事内容って?
アスレティックトレーナーは、本当に幅広く主に存在します。
体調管理
試合において選手が高いパフォーマンスを発揮できるように、日常的に体調管理を行います。
身体の調子だけでなく、選手のメンタルの調子も整えることが重要です。
スポーツ障害や外傷の予防・応急処置
スポーツの外傷の基礎知識について学びます。
上半身・下半身・体幹など身体の部位ごとに発生する外傷や障害について学びます。
リハビリテーション
アスレチックリバビリテーションに関するエクササイズの基礎知識を身につけます。
物理的な治療法や補助器具の使い方に関する基礎知識を学び、外傷やケガごとのリバビリ方法を身に付けます。
栄養
選手の身体作りやウエイトトレーニングについて、トレーニングスケジュールや競技にあった食事方法を実践します。
そのため、サプリメントの利用時の注意方法や栄養について学びます。
チームの一員としてチーム・競技者が実力を最大限発揮できるように多方面からサポートを行って支えていく仕事をしています。
参考サイト:https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/coach/pdf/9.pdf
男女・年齢でも特徴が違うの?
男性と女性、年齢の違いによっても特徴は違うのでしょうか?それぞれを解説していきます。
男女について
性別によって特徴・差が出るということはないようです。女性にだからこそ相談できることや、フィットネスジムなどで女性のトレーナーに教わりたいという方もいらっしゃるなど、女性であることを強みとして活動することもできます。
年齢について
若い年齢の時からアスレティックトレーナーを目指している場合は、早い段階から専門学校などに通って知識を身につけることも大切ですが、トレーナーの年齢での特徴などは特にないようです。何歳からでも目指すことができ、試験に合格すればアスレティックトレーナーとして活動することが出来ます。実際、専門学校には幅広い年代の方が在籍しており、アスレティックトレーナーになる夢を叶えようと日々学んでいます。
どんな勉強が必要?専門的知識は?
資格取得のためにはどんな勉強方法がいいのでしょうか。専門知識はどの程度必要なのでしょう?
2種類の資格
日本では、アスレティックトレーナーは民間資格とみなされており、主に2つの資格の種類があります。
(1)公益財団法人 日本体育協会公認アスレティックトレーナー:JASA-AT
・日本体育協会の養成講習会を受講
・適応コース承認校に入学・卒業
のどちらかを行って「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」の資格をとる方法。養成講習会は、団体の推薦と日本体育協会の認可が受講条件。適応コース承認校は、養成講習会や試験の一部免除などがあります。スポーツ医科学全般やアスレティックトレーナーの専門的知識など、学ぶべきことが沢山あります。
(2)NPO法人 ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会 認定アスレチック・トレーナー:JATAC-ATC
・柔道整復師
・鍼灸師
・あん摩マッサージ指圧師
・理学療法士
・作業療法士
などの国家資格保有者向けで、「認定アスレチック・トレーナー」の資格を取る方法。「JATAC」が認定する講習を受けて申請をすることが必要です。サポートの幅がぐっと広がるだけでなく、働く場所の選択肢を増やすことにも繋がります。
トレーナーになる為の3STEP
今回は目指しやすい「日本体育協会公認アスレティックトレーナー:JASA-AT」に焦点を当てていきます。
STEP1
日本体育協会の養成講習会を受講、もしくは適応コース承認校に入学・卒業をします。養成講習会は団体の推薦と日本体育協会の認可が受講条件で、既に活動実績がないと厳しく、承認校に入るのが一般的といえるでしょう。
STEP2
実際にアスレティックトレーナーの試験を受けます。満20歳以上で、養成講習会を受講または適応コース承認校を卒業して受験資格を得られます。試験は、理論試験と実技試験の2つがあり合格するとアスレティックトレーナーの資格を得られます。試験日には限りがありますので、逃さないように必ずチェックをしましょう。
STEP3
アスレティックトレーナーとして働くために、実業団やチームなどの採用試験を受けましょう。アスレティックトレーナーになるためには必ず資格がいるということはありませんが、レベルの高い環境で働く・正しい技術でサポートを行うために、資格取得はとても大切です。
どんな働き方があるの?
スポーツチーム・アスリートと契約やフィットネスジクラブなど、主にスポーツ現場で幅広く活動することが可能です。
ボランティアとして行っている方や、ある程度活動した後に独立をしてフリーで活躍するという方もいます。
国家資格を取得している場合は、医療機関や福祉施設など別の仕事を行いながら、トレーナーとして仕事を行っている方もいるようです。
将来性は?年収は?アスレティックトレーナーを目指す上での注意点とは?
将来性について
自分自身に力をつけていくという点では、独立という道も見えてきます。さまざまな改善もあって、アスレティックトレーナー1つでお金を稼いでいくことが出来るようにはなってきました。しかし、その数はまだまだ少なく十分な報酬がもらえなかったり別の仕事を掛け持ちしていたりなど、厳しいというのもまた事実。自分のトレーナーとしての専門性を常に磨いていくことが大切です。
国家資格を持っていると、医療機関など幅広く仕事ができるので自分の知識を深めるだけでなく、将来の為にも取得をしておくのもいいでしょう。トレーナーとして更に成長するために留学という道もあります。
年収は?
一般的にアスレティックトレーナーの年収は、約200~500万円といわれています。専属契約や雇用形態によっては更に収入を上げることも可能です。国家資格を取得して別の仕事も同時にすることで、収入を上げている方や、フリー・派遣で働いている方もいます。
注意点
「日本体育協会公認アスレティックトレーナー:JASA-AT」は、試験自体の難易度はかなり高く、合格率は10%前後ともいわれています。受講・卒業したからといって必ず合格するわけではなく、かなりの勉強が必要で挫折をしてしまう人も少なくありません。逆にいえば、難易度が高い中で合格し、資格を取得したトレーナーはとても優秀であるとも思われます。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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アスレティックトレーナーに関するQ&A
ここではアスレティックトレーナーに関する質問にお答えします。
【Q1】どういう人が向いている?
相手を思いやる心や、その場に応じての柔軟な対応力、高いコミュニケーション能力はアスレティックトレーナーとしてはとても大切です。連携をとりながら選手やチームに寄り添い、常に最善策を講じるという上でこれは必須条件であるといえるでしょう。また、選手やクライアントとの大事な繋がりを作っていく為にもこれらはとても重要な要素です。
【Q2】スポーツにあまり詳しくない・・・
選手に合ったサポートをする上で、行っているスポーツについて知ることが重要になりますので、理解を深めていきましょう。スポーツ経験の有無ではなく、スポーツに対して熱い思いを持つことはとても大切です。
【Q3】どういったときにやりがいを感じる?
自分のサポートしているチーム・選手が活躍した時や、周りの方から頼りにされること、スポーツに関わっている時には大きなやりがいを感じられます。アスレティックトレーナーは、チームや選手が最高のプレーをする上でとても大切な存在であるといえるでしょう。
【1】チームやアスリートを多方面から手厚いサポートを行って支える仕事
【2】日本には2種類の資格があり、JASA-ATの方が目指しやすい
【3】スポーツ現場だけに留まらず活動の幅は広い
【4】1本でお金を稼げるようにはなってきたが、まだまだ厳しい現状
【5】思いやりや柔軟な対応力・高いコミュニケーション能力が大切
<参考文献>
【日本スポーツ協会】
【JATAC】