あん摩マッサージ指圧師の資格内容総まとめ!取得方法とは?
一言にマッサージと聞けば、リラックス系から心地のいい痛みを伴うものなど色々とあります。ここではあん摩マッサージ指圧師についてどのようなマッサージなのか、資格の有無や資格の習得方法、マッサージの方法・効果をまとめていきます。
1)あん摩マッサージ指圧師とは?
東洋医学の考えを基に、なでる・押す・揉む・叩くなど、あらゆる行為を用いて人の変調(体調や痛み)を改善する施術者の事をいいます。基本的に器具は使用せず、手技のみで施術を行います。
あん摩ってどういう意味?
聞きなれない言葉ですが、漢字では”按摩”と書き、なでる・押す・揉む・叩くなどの手技で、生体の持つ恒常性維持機能(体温や体内の環境を一定に保とう・維持させようとする機能)を反応させて健康を増進させる療法のことをいいます。
あん摩マッサージ指圧師の仕事とは?
手のひらや指を使い、血行の流れを良くすることでコリや痛みの緩和・改善を行います。器具は使用せず、その人自身の自然治癒力や免疫力を高めることを目的に施術を行います。他にも、スポーツをやっている人のコンディショニングや、美容・リラックスにも効果があるとされています。
さらにこのあん摩マッサージ指圧師の行為は医療類似行為となるため、軽度の捻挫や急性のケガなどは、医師の診断書があると健康保険適応となります。
将来性はあるの?
高齢化社会が予想されている現在の日本では、デスクワーク・スマートフォンなどのデジタルデバイスの普及や、身体に負担や負荷をかける要因がどんどん増えています。そのためあん摩マッサージ指圧師の需要は高くなり、また国家資格のため1度取れば強みとなるため、将来性は高いと言えるでしょう。
男女比・年齢層は?
マッサージ師は「力仕事」のイメージが強いせいか、男性の方が多いのが現状です。しかしながら服の上からでも身体に触りますので、女性の需要が高まりつつあります。平均年齢は約40歳で、比較的年齢が高くなってから、転職された方が多いのではないかと推測できます。
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2)資格の取得方法は?
あん摩マッサージ指圧師は、医療擬似行為とされています。はり師・きゅう師と並び、国家資格です。また、この3つの資格を持つ人を鍼灸マッサージ師や三療師とも言います。
資格の取り方
あん摩マッサージ指圧師の養成課程のある大学もしくは専門学校で3年〜4年学ぶ必要があります。その施設で、解剖学や生理学などの専門科目と技術を学び、国家試験へと挑みます。学校を卒業して資格が取れるわけではなく、試験の受講資格が得られる事になります。
はり師やきゅう師と、試験科目が重複しているものが多いため、全ての試験を受ける人も少なくありません。
資格取得後の流れは?
国家試験に合格後は、財団法人 東洋医療試験資格財団が登録事務を行なっている、あん摩マッサージ指圧師名簿へ登録がされます。これは、厚生労働省に備えられている国家資格名簿です。医師でいうところの医籍に値します。
資格保持者は病院・治療院・マッサージ店・スポーツクラブ・介護施設などへの就職を目指す人や、各施設や機関で経験を積んだ後に、独立・開業する人も多くありません。ここで有利になるのが三療師の資格を揃えていることになります。
資格取得の3つのメリットとは?
(1)開業権が持てる
資格習得後すぐに開業ができる訳ではないですが、三療師の資格があり数年間の実務経験があれば、自分でお店を持つことができます。あん摩マッサージ指圧師の資格のみでも大丈夫ですが、はり師・きゅう師を合わせて持っておいた方がどんな方にも対応できるでしょう。
(2)ケアマネージャー資格の取得が可能
専門の学校に行かず、一定の規定(国家資格に基づく業務に5年以上かつ900日以上、など)を満たすことで、ケアマネージャーの資格試験を受ける権利を得ることができます。マッサージだけでなく、これからの高齢化社会で役に立つ介護業界での仕事で有利になります。
(3)スポーツ業界で生かせる知識
ケガや痛みが多発するスポーツ業界。スポーツクラブでパーソナルトレーナーとしての活動の他、プロチームのコンディショニングトレーナーなどに就くことも可能です。縁の下の力持ちになれます。ただ、その担当するスポーツについて詳しくなる必要があります。
資格取得の合格率・難易度はどれくらい?
合格率は毎年80%を超えているようです。試験は実技試験はなく、筆記試験だけなので、学校で学んだ内容の予習・復習・理解が出来ていれば、ほぼ問題ないくらいの難易度とされています。しかしながら、あん摩マッサージ指圧師の勉強をできる学校が全国でも少なく、募集人数が少ないので、学校に入ることの方が難関とされています。
3)どんな風に勉強すべき?オススメの勉強方法とは?
専門の知識を必要とするため、学校では以下のような知識を勉強します。医療概論・解剖学・生理学・衛生学・リハビリテーション医学・東洋医学概論など多岐に渡ります。また、現場での実習授業もあります。試験では筆記試験のみになるので、しっかりとした予習と復習が大切になります。
夜間で資格所得は可能?
夜間に学部を置く専門学校もあるので、通学する事で資格の勉強をする事も可能です。社会人として日中は仕事をし、夜間で学生として勉強に励む人も少なくはありません。むしろ通信過程がなく、通学しなければならないので、時間にゆとりのある方にオススメです。
学費はどれくらい?
学校にもよりますが、専門学校の場合で3年間で300〜500万円くらいになります。はり師やきゅう師の資格の勉強もできるので、同時に勉強し、試験を受けるのがオススメです。
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4)あん摩マッサージ指圧師に関するその他のQ&A
ここではあん摩マッサージ指圧師に関する質問にお答えします。
【Q1】どこでもマッサージは受けられますか?
国家資格を持っているあん摩マッサージ指圧師がいる施設ではどこでも誰でも受けられます。鍼灸マッサージ、と名前が出ていれば受けられると思いますが、その人に合ったマッサージをしてくれるので、絶対にあん摩マッサージ指圧師に施術を受けたいのであれば相談してみましょう。
【Q2】痛みはある?
なでるだけが施術ではないので、血流が滞っていたり、コリがひどい所には痛みを感じることもあるでしょう。施術時、先生とコミュニケーションを取りながら受けてみてください。
【Q3】給料や年収は?
契約施設・個人開業にもよりますが、20〜25万円前後、年収にして300〜400万円程となります。
【Q4】なでるだけでも効果がある?
もちろんあります。皮膚をなでる事により、毛細血管の流れがよくなったり、筋膜が緩むため、コリやハリを解消する助けとなります。
【Q5】誰でもあん摩マッサージ指圧師を目指せる?
誰でも大丈夫です。再就職をするとしても、年齢関係なく、熱意があれば採用してくれる所もあります。
ここまで、あん摩マッサージ指圧師についてお伝えしてきましたが、内容をまとめていきます。
・あん摩マッサージ指圧師とは、国家資格の1つで、東洋医学の考えを基に患者様にあった、なでる・押す・揉む・叩くなどの手技で施術を行います。
・器具は使いません。
・資格は絶対に必要で、大学や専門学校で知識をつけ、国家資格試験を受ける必要があります。
・治療だけではなく、美容やリハビリにも効果を発揮します。
<参考文献>
ジョブメドレー
Career Garden