職業 ダンスインストラクター トレーナー向け資格

【3ステップ】チアダンス講師デビューへの手順と必須スキルを紹介

2017年3月に映画『チア☆ダン』が公開され、2018年にはドラマにもなり、昨今チアダンスへの注目度が急上昇しています。今回はチアダンスを仕事にしたいという方に向けて、チアダンス講師のになる手順と必須スキルについて紹介します。

チアダンス講師はどんな仕事?

まずはチアダンス講師の仕事内容や働き方について簡単に紹介します。

仕事内容

仕事内容はもちろん「チアダンスと教えること」ですが、教える対象は子供から大人まで幅広く、またレベルも様々です。キッズ向けの教室で子供の習い事として教える方もいれば、プロチームのコレオグラファー(振付師)をしている方もいます。そのため、求められるスキルは現場によってかなり異なると言えるでしょう。

勤務形態

チアダンス講師は、正社員よりもフリーで業務委託や歩合給でやっている人の方が多いようです。

収入はレッスンあたりの単価で決まり、一コマいくらという給与形態になっている場合が多く、たくさんレッスンを受け持つことができればその分収入が上がるという仕組みになっています。レッスンは1コマ1~2時間程度で、数千円~10,000円程度の報酬が一般的なようです。もちろんクラスの人数や教える対象によってかなり幅はあります。

収入

勤務形態が基本的に業務委託や歩合給となっているため、収入は仕事の量によってかなり変わってくるでしょう。常に仕事があるとは限らないため、収入の安定性にはには欠けますが、ある程度自由に予定が組めるという点は魅力の1つではないでしょうか。ある程度柔軟に仕事の予定が組めるため、兼業でやっている方や副業としてやっている方も多いのが1つの特徴です。

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チアダンス講師の必須スキルは何が必要?

チアダンスとは

チアダンスとはチアリーディングから派生したスポーツです。チアリーディングは1890年代にアメリカの大学のフットボールチームを応援するために誕生しました。当初は男子学生による声援から始まりましたが、その後サイン、旗、メガホン、ポンが使用されるようになり、様々な動きやスタントが加えられました。1930年代には女性のみでマーチングバンドの音楽に合わせたポンを使用したパフォーマンスが確立され、競技となっていき現在のチアダンスが生まれました。

チアダンスに用いられるスキル

チアダンスは、ラインダンス、ストリートスタイルのダンス、クラシックバレエ、ジャズダンスなど様々のジャンルを包括しており、また、ポンなどの手具を用いることから、習得すべきスキルは多岐に渡ります。また、チームスポーツのため、チームワークやメンバーとのコミュニケーション能力も求められるでしょう。

当然、チアダンス講師にはチアダンスで用いられるスキルを習得していることが求められるるので、上記を包括的に学ぶ必要があると言えます。

チアダンス講師になるための3ステップ

それでは、チアダンス講師になるためには何をすれば良いのか、3ステップに分けて解説して行きます。

ステップ1:チアリーディング部がある学校へ通う

チアダンスを教えてくれるスクールや教室はありますが、学生の方はチアリーディング部のある学校への進学をお勧めします。チアリーディングが有名な大学を一部紹介します。

(1)日本文理大学「BRAVES」

日本文理大学にあるチアリーディング部「BRAVES」は、国内では珍しい男女混成のチームです。JAPAN CUPというチアリーディングの大会で3連覇した実績もあり、多くの日本代表選手を世に送り出してきた名門校です。男子が演技に加わることで、ダイナミックな動きを得意としているようです。

競技大会だけでなく、ステージ公演にも精力的で、年に1回行う大規模な公演会や、テーマパークでもステージを開くことがあるようです。

(2)梅花女子大学「ALL RAIDERS」

大学のチアリーディングにはJAPAN CUPのほかに、選抜大会、学生選手権という全国大会があります。これら3つの大会を初めて完全制覇したのが梅花女子大学の「ALL RAIDERS」です。国内大会での優勝経験のほかに、国際大会での優勝経験もある強豪校です。

梅花女子大学は、演技や身体表現の教育に力を入れていて、全学科の学生がバレエ、ダンス、ミュージカルの授業を受けられるそうで、そういった風土があるため、「ALL RAIDERS」にも優れた人材が集まりやすいのかも知れません。

(3)帝京大学「BAFFALOS」

帝京大学の「BAFFALOS」2001年に創部されてから、着々と実力を伸ばしている注目校です。JAPAN CUPではここ数年、日本文理大学との激しい優勝争いをみせており、大学の指定強化クラブとして手厚い支援を受けて、急激にレベルアップしているようです。

「イヤーブック」というBUFFALOSの活動を紹介するパンフレットもあり、選手へのインタビューなどが載っています。読み物としても面白いため、興味があれば読んでみてはいかがでしょうか。

ステップ2:チアリーダーとしての経験を積む

こちらのステップは必須ではありませんが、チアダリーダーとしての活動歴があった方が大幅にその後の選択肢が広がるでしょう。応募先はプロ野球球団、サッカーチーム、Xリーグ(日本アメリカンフットボールリーグ)、NFL(アメリカンフットボールリーグ)などになります。

オーディションはかなりの難関で、ダンススキルだけでなく、心身の健康と地域貢献活動に積極的な女性が選出されるようです。ただし、こういったチームのチアリーダーは基本的に報酬はなく、ほとんどが社会人や学生との掛け持ちでやっているそうです。

ステップ3:チアダンス講師の求人に応募する

チアダンス専門の講師の求人は数が少なく、希望の条件に合うものが見つかるとは限りません。チアダンス教室や、フィットネスクラブのチアダンス講座に応募することになります。基本的には業務委託契約や歩合給となっているため、チアダンス講師一本で生計を立てるということは難しいかもしれません。ただ、チアリーダーとして活躍された後に、自身でスクールを開業して運営されている方もいます。

どういった働き方をしたいかによって、チアダンス講師としてのキャリアを考えることが重要と言えるでしょう。

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求人の探し方って?

斡旋してもらう

ダンスを専門的に学んできた人であれば、ダンスを学んだ教室や学校で斡旋してもらうのがチアダンス講師になる近道でしょう。ダンスを学ぶ学校に通っている、または、通うことを検討している方は就職へのパイプがどうなっているかを事前に確認してから通う方が良いです。また、通学中もスクールの講師やスタッフの方とコミュニケーションをとり、情報収集を積極的にすることが大切です。

企業に直接問い合わせる

働きたい場所があるならば直接問い合わせてみてもいいでしょう。求人サイトなどには出ていなくても、個別にホームページなどを確認すると採用情報が掲載されていることが多いです。チアダンス教室を設けている大手フィットネスクラブもありますので、気になる企業があれば、自ら連絡を取ってみましょう。

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チアダンスの講師に関するQ&A

【Q1】大人がチアダンスを学びたい場合どうすれば良いか?

既に大学を卒業している方向けのチアダンス教室もありますので、そちらで学んではいかがでしょうか。有名なチアダンス教室を一部紹介します。

(1)CCチアダンススクール

CCチアダンススクール、東京を拠点とした本格的なチアダンススクールです。大人クラスがあり、チアリーダーとしてプロ野球などのスポーツ応援やイベントにも出演可能な点が特徴となっています。都内に数カ所あるスタジオで自由に受講できるため、忙しい方でも自身の都合に合わせて受講できます。

(2)東京ダンスヴィレッジ

東京ダンスヴィレッジは東京の池袋にある20代~30代のダンス初心者の女性を対象としたダンススクールです。基本的に受講生はダンス初心者のため、楽しく踊るということを目的としています。チアダンス以外にもヒップホップ、バレエ、フラ、ジャズ、ベリーダンスなど様々な講座があります。

(3)セイラーズ本校

セイラーズはチアリーディングの教育に力を入れるスクールです。東京以外に愛知県にも教室があります。大人スクールでは初級、上級、ミセス・シニアとクラスが別れており、自身のレベルに応じたレッスンが受けられます。上級クラスではプロチームでの活動を目指す方も在籍しているようで、毎年プロスポーツ界で活躍するチアリーダーを輩出しています。

【Q2】チアダンス講師に資格はあるのか?

チアダンス講師いなるために資格は必要ありません。チアダンスに関する資格としては、日本チアリーディング協会公認の「指導員資格」があります。国家資格ではないものの、チアダンス関連の唯一の資格と言っても良いものでチームの指導などに携わる場合は持っている方が多いようです。

また、日本チアリーディング協会は定期的に講習会などもしているため、興味がある方は一度参加してみてはいかがでしょうか。

【Q3】副業や兼業の場合どんな仕事をしている人が多い?

副業または兼業でチアダンス講師をしている場合、仕事の種類は人によって異なります。ダンサーとしてのスキルが高い人は、プロのダンサーとして活動する傍、プロスポーツチームのチアリーディングチームに指導している方もいますし、一般の企業に勤めながら都合のつく時間にチアダンス講師をしている方もいます。

ただ、チアダンスの特性上、スポーツ関連の仕事をしている方、美容・健康関連の仕事をしている方が多いようです。

【Q4】チアダンス講師は何歳までできるか?

チアダンス講師の年齢制限は特にありません。ただ、指導する際には自身でも実演することもありますし、指導自体に体力は必要になります。年齢を重ねても指導者として活躍するためには日々の健康管理などの努力は必要になってくるでしょう。

昨今日本ではチアダンスへの注目度は急激に高まっており、スクールに通うことを検討している方も多いのではないでしょうか。

チアダンスで生計を立てるということは簡単なことではありませんが、ダンス経験がある方やチアダンスに興味がある方はパラレルキャリアとしてチアダンス講師を考慮に入れてみてはいかがでしょうか。

ジムインストラクターとして実際に働くとなると、どんな目的でどんな環境で働くのかが大事になってきます。

あなた自身に最適な環境を選び、目的をしっかり持ってトレーナーとして活躍してください。

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