ジムインストラクターは広義でいうとスポーツインストラクターのことです。ただ一般的には、ジムでマシーンの使い方などの指導をする人を指します。

今回の記事では、ジムインストラクターの給料を会社や地域による違いや稼ぐ方法を徹底解説します。就職や転職、アルバイトで求人を探している方はぜひ参考にしてください！

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そもそもジムインストラクターの仕事内容は？主な３種類の業務

ジムのインストラクターの仕事は、一見トレーニング指導のみに思われますが、実は大きく分けて以下3つの仕事内容に分かれます。

1.トレーニングマシーンの点検や清掃
2.トレーニングマシーンの使い方や運動指導
3.ヨガやエアロビクスなどのスタジオレッスン

以下にて順々に解説していきます。

トレーニングマシーンの点検や清掃

まず最も優先してやるべき仕事は、トレーニングマシーンの点検や清掃です。遊園地で利用者の安全のために毎日のように点検が行われているように、マシーンの点検も入念に必要です。

小さな不具合が大きな事故に繋がる可能性もあるので、きちんと点検や清掃、修理をする必要があります。

トレーニングマシーンの使い方や運動指導

ジムを利用する人の中には、初めてジムを利用する人や筋トレ初心者の方も多いです。

利用者が安全にトレーニングマシーンを使えるように、正しい使い方の指導から運動指導まで、幅広くこなす必要があります。

ヨガやエアロビクスなどのスタジオレッスン

最近では、総合型のフィットネスジムにおいてもスタジオ併設型のジムも多いです。

場合によっては、今流行りのヨガやエアロビクスなどのレッスンを担当することもあるでしょう。

いかなる時も柔軟に対応できるように、知識と技術、そして指導力が必要です。

関連記事：ジムトレーナーになるには？方法と必要な資格を解説！

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ジムインストラクターの給料はどうなの？比較してみた

最近人気のジムインストラクターですが、インストラクターを目指すにあたって給料面はやはり気になるところでしょう。

いくら仕事が魅力的でも給料が安すぎると、モチベーションも上がらないと思います。

そこであらゆる条件において、ジムインストラクターの給料を徹底比較してみました。「稼げるジムインストラクター」になる方法も最後にご紹介します。

ジムインストラクターの初任給の相場

まず最初に、ジムインストラクターの初任給の相場をお伝えします。

新卒（大卒）で正社員として大手フィットネスクラブに入社した場合、初任給で月収21万円〜程度が相場です。高卒だと月収18万円〜程度です。

例えば、大手フィットネスクラブとして知られている「ティップネス」の2022年3月卒業見込みの方の募集要項を見ると大卒で月収226,000円です。

参考：ティップネス

大手なので福利厚生は完備で賞与は年3回もありますが、ここら辺は当然会社によって異なります。

ジムインストラクターの平均年収は？

平均年収に換算した場合、

・大手スポーツジム：350万円～400万円強
・中小規模のジム：300万円～420万円程度

と、ジムの規模によって大きな差は無いように思われます。

正社員ではなくアルバイトでの雇用契約の場合、ボーナスが無いことも踏まえて平均年収は200万円代になります。

ジムインストラクターの年代別給料

ジムインストラクターの給料の年代比較に関して、月間300万PVを誇る平均年収．ＪＰに詳しく記載されています。

こう見ると、平均年収500万円のボーダーに乗れるのが、50～54歳のようです。ただ、パーソナルトレーナーとして独立開業している人だと年収1,000万円超なんてこともあります。

ジムインストラクターの給料は会社によって異なる

ジムインストラクターの給料・福利厚生・賞与は会社によって異なります。

例えば、大手ゴールドジムを運営している「THINKフィットネス」の平均年収は355万円～と言われています。（平均年齢28.4歳）

参考：株式会社THINKフィットネス

さきほど紹介した「ティップネス」の平均年収が392万円ほどですので、年収にして40万円ほど変わります。

ジムインストラクターの給料・地域による違いって？

ジムインストラクターの給料は、地域によっても多少の差があるようです。平均年収換算で一番少ないところだと300万円代前半（秋田・佐賀・宮崎・沖縄）。

ベスト3でいうと、

1位：東京（588万円）
2位：大阪（504万円）
3位：愛知（462万円）

という結果になります。

その他の都道府県に位置するジムのインストラクターの相場は350万円～420万円のレンジに分布しています。

ジムインストラクターの給料は働き方によって異なる

ジムインストラクターの収入は、正社員で働く場合、独立した場合、パートやアルバイトで働く場合など働き方によって変わってきます。

正社員として働く場合の平均年収は、約336万程度です。独立した場合やパートアルバイトとして働く場合は、正社員と比べてどのくらい違うのでしょうか。

まずジムインストラクターとして独立して働く場合は、指導料がそのまま収入になると思いがちですが、スタジオと業務委託契約を結んで働くため手数料がかかります。そのため、指導料から手数料を差し引いたものが収入です。

指導料の手数料はおよそ15〜30％程度、1回の指導料の相場が1時間6,000円〜8,000円と言われていますので、それを踏まえて計算してみましょう。たとえば7,000円の指導料で手数料が20％とすると、1,400円が手数料、残りの5,600円が収入になります。

1日8時間で20日間働けたとすると、月に89万6,000円、年収にすると1千75万2,000円になります。つまり、顧客を多く獲得できれば、正社員の3倍程度の収入が見込めるということです。

一方で、パート・アルバイトの場合はどのくらいの収入が見込めるでしょうか。

パートの平均時給が1,294円、アルバイトの平均時給は1,023円なので、それぞれ8時間を20日間働いたとすると、

・パート：月収20万7040円、年収248万4480円
・アルバイト：月収16万3680円、年収196万4160円

となり、正社員と同じ時間働いた場合でもパートアルバイトでは年収がかなり下がるという結果になっています。

また、パートやアルバイトは1日の時間や働く日数が少なくなることもめずらしくないため、上記の収入よりさらに下がることも多いです。

以上のデータから働き方によって、年収がかなり違うことが分かるのではないでしょうか。

ジムインストラクターは稼げない？

「ジムインストラクターはあまり稼げないのでは？」と思った人もいるでしょう。しかし、身体を動かしたり、筋トレやスポーツを人に教えるのが好きな人なら、ジムインストラクターは天職です。好きなことを仕事にできるって一番幸せですよね。

やりたくもない辛い仕事をして年収700万円か、好きなことをして年収400万円か。どちらを選ぶかはその人の自由です。

そうは言っても、やっぱり給料は多く貰いたいですよね。そこで、ジムインストラクターが年収をアップさせる方法をご紹介します。ジムインストラクターの中には、指導できる幅を広げることで、一気に1,000万円以上を稼いでいる人もいるのです。

ジムインストラクターが年収を上げるにはパーソナルトレーナーになろう

ジムインストラクターが年収を大幅に上げるための道は、パーソナルトレーニングを指導できるようになることです。

パーソナルトレーニングとは、お客様に対してマンツーマンでその人に最適なトレーニング方法を指導するトレーナーのことです。パーソナルトレーニングを行うトレーナーのことをパーソナルトレーナーと呼びます。

パーソナルトレーナーの年収が高い理由は、お客様がサービスに対して支払う単価が高いからです。

トレーナーにもよりますが、1回の指導につき5000円から1万円くらいがパーソナルトレーニングの料金の相場です。

そして指導本数を増やせば増やすほど収入に直結するので、年収を上げやすいのです。

まずは副業としてパーソナルトレーナーとしての経験を積むのも良いでしょう。

また、大手フィットネスクラブの場合では、自分の業務時間外にパーソナルトレーニングをして副収入を得ることができる会社もあります。

この場合、1時間の指導で数千円ほどの収入を見込むことができます。（パーソナルトレーニングの値段設定やその会社の規程によっても変わります。）

このように自分の時間を上手く活用すればこのように収入を増やすことは可能です。

自分の空き時間に行うパーソナルトレーニングの指名が増えてきたら、さらに年収を上げるチャンスです。独立してパーソナルトレーニングを専門に行うトレーナーとなれば、会社員以上の年収を目指すことができます。

独立開業したパーソナルトレーナーは、個人事業主にあたるので、売り上げれば売り上げるほど収入に反映されます。会社員よりも多くの収入を得ることもできるようになります。

未経験者がパーソナルトレーナーになるために必要な資格

未経験者がパーソナルトレーナーになるためには、まずは資格を取得しましょう。

資格を取得していることが、科学的根拠のある知識をしっかりと学んだ証になります。それが信頼となり、お客様の獲得に役に立つからです。

代表的なパーソナルトレーナーの資格は、
・NSCA-CPT
・NESTA-PFT
の2つです。

この2つを紹介します。

NESTA-PFT

NESTA-PFTはクライアントに的確な指導を提供するためのパーソナルトレーナーの資格です。

アメリカに本部を構える協会のNESTA（全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会）が認定しています。

アメリカや日本をはじめ、世界20カ国でNESTA-PFTの資格保持者が活躍しており、フィットネス・ウェルネス業界では国際的に認知されています。

関連記事：NESTA-PFTとはどんな資格？取得までの手順と取得後の働き方まとめ 

NSCA-CPT

NSCA-CPTは幅広いクライアントを指導するためのパーソナルトレーナーの資格です。

国際的な団体であるNSCA（全米ストレングス＆コンディショニング協会）が発行しています。

NSCAが発行する資格を持つ認定トレーナーは世界各国で活動しています。そして日本でも知名度が高いため信頼に繋がりやすいのがメリットです。

関連記事：NSCAとはどんな資格？オススメの資格取得ステップとは

NSCA-CPTまたはNESTA-PFTを取得しパーソナルトレーナーになるための知識を学ぶにはスクール

NESTA-PFTとNSCA-CPTの取得はけして簡単ではありません。なぜなら、科学的根拠に裏付けされた知識と技術をもつ人しか認定を受けられないからです。

合格のためには機能解剖学・栄養学・運動生理学などの専門知識が必要で、パーソナルトレーナーの経験がある人でないと難しいです。

未経験者が資格を取得するためには、おおよそ6ヶ月から1年ほどの学習期間が必要です。中には、テキストを読んでもあまり意味が理解できずに、資格取得を諦めてしまった、という声もあります。

しかし、これから勉強を始める未経験者でも、正しく学習すれば少しづつ理解して短期間で合格を目指すことができます。 

 パーソナルトレーナーになる以外に年収を上げる方法

パーソナルトレーナーになるにはハードルが高いということで、パーソナルトレーナーにならずに年収を上げたいという人も中にはいるのではないでしょうか。

以下にて、パーソナルトレーナーになる以外に年収を上げる方法を見ていきましょう。

1.スキルを磨いて経験を積む
2.知名度を上げる
3.複数のジムで働く
4.より待遇のよいジムに転職する

スキルを磨いて経験を積む

働き始めた頃は年収が低くても、スキルを磨いて経験を積んでいくと年収が少しずつ上がってきます。

やめたい、転職をしたいと思っても、とにかく3年は同じジムで働き、実績を積んでみてください。経験や実績がつくことで顧客からの信頼も得られますし、そのことが会社の評価につながることも少なくありません。また、評判が良くなればより待遇の良いジムからヘッドハンティングされる可能性もあります。

知名度を上げる

ジムトレーナーとして知名度を上げることも収入アップにつながります。

知名度には大きな力があります。知名度が上がれば上がるほど、あなたの指導がますます貴重になり、ファンが増えればあなたに指導してもらいたいという顧客が増え、それに伴い収入も上がります。

今の時代は、SNSなどが普及しているため、知名度を上げるチャンスは誰にでもあります。ジムトレーナーとしての自分を動画やブログで発信し、知名度を上げる努力をしてみてはいかがでしょうか。

複数のジムで働く

複数のジムを掛け持ちすることで収入を上げる方法もあります。

体力的、時間的には少しきつくなるかもしれませんが、働く時間を増やすことで収入は確実に増えます。

他の職場で働くことで見聞が広まったり、リフレッシュできたりするというのも複数のジムで働く利点です。

より待遇のよいジムに転職する

現在働いているジムの収入では満足できないときは、より待遇の良いジムに転職するのも一つの方法です。

転職する際の面接では、現在の職場で得たスキルや経験を伝え、次の職場で即戦力として働けることを必ずアピールしましょう。

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どういう人がジムインストラクターに向いている？

やはり、身体を動かしたり、筋トレやスポーツを人に教えるのが好きな人は向いていると言えます。人とコミュニケーションを取っていく仕事なので、外交的な人ほどマッチしているかもしれません。

就職や転職の難易度は？

これは会社によって異なるので何とも言えません。同じフィットネスクラブでも大手と中堅だと、募集人数が変わりますよね。

誰でもパーソナルトレーナーになれる？

パーソナルトレーナーとして独立するには、ある程度の知識や技術、指導力などが必要です。しっかり実績を積み上げた上でパーソナルトレーナーに転向した方がいいでしょう。

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まとめ

今回の記事では、ジムインストラクターの年収について年代や所属する会社（ジム）の規模を元に比較しました。

特に地域差による年収差分が大きく、東京での年収は588万円に上るなど違いは顕著です。

一見稼ぎにくい業種と思われますが、トレーナーとしての実績を詰んだ後に独立開業、もしくはフリーランスとして複数の施設で仕事をするなどの手段で年収をあげることができます。

つまり、まずはトレーナーとしての実績をつける必要がありますが、その際に役に立つのはトレーナーの認定資格です。

トレーナーとして技術への安心材料になり、お客様がつきやすくなるため資格取得を目指すことは一考の余地があるでしょう。

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