職業 資格 JATI-ATI パーソナルトレーナー トレーナー向け資格

JATI-ATIの勉強方法について解説!資格概要や取得方法もご紹介

パーソナルトレーナーの資格といえば、代表的なものはNSCA・NESTAの2団体の資格です。

この2団体はいずれもアメリカが本拠地にありますが、実は日本発の団体にも有名なトレーナー向け認定資格があります。それが『JATI-ATI』です。

今回の記事では『JATI-ATI』という資格がどんなものなのか、団体や試験内容、具体的な勉強方法などを徹底解説します!

JATI-ATIとは

JATI-ATI(Japan Association of Training Instructors Accredited Training Instructor)とは、特定非営利活動法人の日本トレーニング指導者協会(JATI)が発行するパーソナルトレーナー認定資格「JATI認定トレーニング指導者資格」の略称です。

JATI-ATIを取得することで、一般の方の健康促進からトップアスリートのパフォーマンス向上まで、幅広い対象や目的に対応した運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを証明できます。

JATI-ATIの資格は、スポーツやフィットネス業界でのキャリアアップを目指す場合に有利です。資格取得者は、最新のトレーニング理論や方法論を指導することで、お客様のニーズに応じた柔軟なプログラムを提供できるようになります。

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「日本トレーニング指導者協会」が資格を発行している

全国のトレーニング指導者が保持している知識と技能を社会に貢献して、社会的にトレーニング指導者の地位向上させることを目的として、2006年4月に京都で「日本トレーニング指導者協会」が創立されました。

その後、2006年8月には神奈川県より特定非営利活動法人の設立が承認されました。

日本国内のフィットネス業界において、JATIが発行する資格広く知られており、フィットネスクラブでフリーのパーソナルトレーナーとして活動する際には、JATI-ATIの資格保持が必要なフィットネスクラブもあります。

日本トレーニング指導者協会では、

・JATI-ATIAccredited Training Instructor(トレーニング指導者)
・JATI-AATI:Advanced Accredited Training Instructor(上級トレーニング指導者)
・JATI-SATI:Senior Accredited Training Instructor(特別上級トレーニング指導者))

の3つの資格を発行しており、JATI-ATIはその中で最も基礎的な資格と言えます。

実際にJATI-ATIは、トレーニング指導者として基本的な知識と技能を取得した人と定義されています。

※参考サイト:日本トレーニング指導者協会>資格の構成と種類

JATI-ATIを取得するメリット

JATI-ATIを取得するメリットは具体的に、

1.スキルを証明できるため就職に有利
2.有益な情報を提供してもらえる
3.有資格者や会員に特典がある

以上の3つがあります。以下で詳しく解説します。

スキルを証明できるため就職に有利

JATI-ATIを取得することで、科学的根拠に基づいたトレーニング指導のスキルを証明することができ、就職活動において大きなアドバンテージとなります。

フィットネスクラブやスポーツチーム、リハビリ施設などの競争の激しい業界でも、幅広い職場で自分の実力をアピールすることが可能です。

資格を持っていることで、即戦力として認められるチャンスが増え、キャリアアップにもつながります。

有益な情報を提供してもらえる

JATIは、公式サイトなどを通じて、会員や資格保有者に対して最新の知識やトレーニング方法、求人情報などの提供を積極的に行っています。

また、JATIは競技スポーツやフィットネス関連の団体との連携を強化し、新たな職域の拡大にも力を入れています。このような取り組みを通じて、JATI認定トレーナーは幅広いフィールドで活躍できる機会が増えています。

有資格者や会員に特典がある

JATIでは、会員や資格保有者に向けて、さまざまな特典を提供しています。

例えば、物品の割引購入が可能であったり、損害保険の団体加入といった特典があります。

JATI-ATI取得までの流れ

JATI-ATIの受験資格を得る

JATI-ATIの試験を受けるためには、受験資格を得ることが必要ですが、以下2つのステップを踏むことで受験資格を獲得できます。

1.JATIに入会する
2.養成講習会の受講および自己学習課題(ワークシート)を提出する

以下で詳しく解説します。

JATIに入会する

最初に、JATIへの入会手続きを行います。JATIの理念に共感する人であれば、誰でも会員として参加することが可能です。

入会後は、JATIの構成員として認められ、養成講習会への参加資格が得られます。入会金は11,000円(税込)です。

養成講習会の受講および自己学習課題(ワークシート)を提出する

もう1つの条件は、例年8月に開催される養成講習会を受講することです。認定試験の科目と同様に、一般科目と専門科目の2種類それぞれ16時間ずつ、合計11領域の講義を受講する必要があります。

また、講習会を受けた後、習得した知識を確認するための自己学習課題としてワークノートを提出しなければなりません。この課題を9月の期日までに提出すると、試験の受験資格が与えられます。

講習会の受講料は、2024年度は一般科目が60,500円(税込)、専門科目が66,000円(税込)となっています。

講習会には申請条件があり、以下の経歴を満たしている必要があります。

・4年制大学卒業者(卒業見込み含む)
・短大、専門学校卒業者(卒業見込み含む)
・職業能力開発大学校の専門課程修了者(見込み含む)
・防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などの各省大学校修了者(見込み含む)
・高卒以上で、運動指導歴が3年以上ある者

また、JATIが指定する資格(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー・健康運動実践指導者・理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格)を持っている人は、一般科目の講習会の参加や課題の提出が免除されます。

さらに、過去にJATI認定試験を受験したことがある人や、健康運動指導士・日本スポーツ協会公認スポーツプログラマー・NSCA-CPT・NSCA-CSCS・スポーツプログラマーの資格を持っている人は、一般科目と専門科目両方の講習会や課題の提出が免除されます。

JATI-ATIの認定試験に合格する

JATI-ATIの受験資格を得たら、年に3回行われる認定試験を受験します。認定試験に合格すれば、晴れてJATI-ATI資格を取得できます。

試験内容

認定試験は一般科目と専門科目に分かれており、各科目90分で合計90問の問題が出題されます。

一般科目は、体力トレーニング総論・機能解剖・バイオメカニクス・運動生理学、運動と栄養・運動と医学・運動と心理の7領域、専門科目はトレーニング指導者論・測定と評価・トレーニング理論とプログラム・トレーニング実技と指導法の4領域から出題されます。

試験日程と会場

試験は年に3回、10月・12月・3月に行われます。10月と3月に行われる第1回・第3回試験の会場は東京のみですが、第2回試験は東京の他に宮城・沖縄・岡山・北海道・福岡・大阪・石川・愛知でも実施されます。

受験料

講習会の受講料とは別に認定試験の受験料が必要です。受験料は2科目合わせて33,000円(税込)です。

JATI-ATIは5年で更新する必要がある

JATI-ATIの認定資格は一度取得すれば永久に有効というわけではなく、5年間の有効期限があります。資格を維持するためには、この期間内に更新手続きを行う必要があります。

資格の更新には、有効期間中に15単位以上のJATI継続単位を取得することが条件です。継続単位は、JATIが主催する講習会や研修を通じて取得することができます。

定期的に講習に参加し、新しい知識やスキルをアップデートしながら、資格を維持することが必要です。

また、資格を更新する際には、取得した継続単位を証明する「継続単位証明書」などの書類が必要です。そのため、講習会や研修で取得した単位の証明書類は、しっかりと保管しておくことが重要です。

JATI-ATIの資格試験は難しい?

JATI-ATI認定試験の合格率は、JATIの公式ホームページで公開されており、年度ごとの合格率を確認することができます。全体の合格率は50%から90%と幅がありますが、このばらつきの理由は、受験者が「一般対象」と「養成校・養成機関対象」の2つの異なるカテゴリーに分けられるためです。

「一般対象」とは、JATIが主催する養成講習会の受講や、自己学習課題の提出を経て認定試験に臨む人を指します。このカテゴリーの合格率は80〜90%と高く、ほとんどの受験者が試験に合格していることがわかります。

一方の「養成校・養成機関対象」は、養成講習会の受講や課題の提出が免除された受験者にあたります。このカテゴリーの合格率は50〜60%ほどで、「一般対象」と比較するとやや低めです。

2023年度の合格率も約50%から90%で推移しています。

1番低い合格率が第2回養成校(養成機関対象)のトレーニング指導者認定試験 地区別会場の55%で、1番高い合格率が第3回一般対象 トレーニング指導者認定試験 全国共通会場の93%です。

JATI-ATIの資格取得に効果的な勉強方法

JATI-ATIの資格取得に効果的な勉強方法について、独学の場合とトレーナー養成スクールに通う場合の2つの視点から解説します。

独学

JATI-ATIを独学で取得しようとする方は、テキストと問題集を中心に解いていくこと自然な流れになるでしょう。

①まずはテキストを見ずに問題を解く。この際、自信が無い問題にチェックをしておく。
②採点を行い、各章ごとの正解率を出す。
③正解率が低い章から順番に以下の順番でテキストを見ながら勉強する。
 1:間違えた問題
 2:チェックを付けた問題

あとは、これを各項目で繰り返すのみです。

トレーナー養成スクール

独学以外にも、パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶという方法があります。

パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶ最大のメリットは、現役のプロトレーナーや専門家から直接指導を受けられる点です。独学だけでは学べない理論と実践の両方を効率よく身に付けることができ、即戦力としてのスキルを磨くことができます。

特に大学や専門学校でトレーナー関連の知識を学んでいない人には、パーソナルトレーナー養成スクールはおすすめです。スクールでは、体系的なカリキュラムが用意されているため、基礎から応用までをしっかりと学べます。

さらに、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できる環境も整っており、モチベーションを高く保ちながら学びを進めることが可能です。養成スクールは単なる学びの場に留まらず、実際の現場で活躍するための実践的なスキルや人脈を築くための貴重なステップとなるでしょう。

加えて、独学では得られない就職支援や独立サポートなど、手厚いバックアップが受けられるのも大きな魅力です。トレーナーとしてのキャリアを築くためのサポートが充実しており、スクール卒業後も安心して次のステップに進むことができます。

JATI-ATIの資格取得後の活動内容は?

JATI-ATIの資格を取得した方でトレーナーとなる方の多くは、パーソナルジムに就職するか、フリートレーナーとして活動することになります。

フリーランスの場合は、フィットネスクラブと業務委託契約や個人セッションを行うことになりますが、資格以外にも「実績」「スキル」が欠かせません。

これからJATI-ATIの資格取得を目指す方の多くは、現在学生だったり、社会人であってもパーソナルトレーナー未経験だったりという方が多いのではないでしょうか?

こうした方の場合、初めは従業員として働くのが現実的な進路と言えるでしょう。

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JATI-ATIの資格取得はオススメだが「必須」ではない

パーソナルトレーナーの資格には国家資格は存在せず、資格は全て民間の団体が発行しています。

そのため、「パーソナルトレーナーになるなら、別に資格は必要ないんじゃない?」という疑問を持つ方も多いです。

しかし、資格は技術や知識、ノウハウを学べるとても有益なものです。それだけでなくお客様からの「信頼」を勝ち取る上でも欠かせません。

それに加えて、JATI-ATIは国内で高く認知されているので、パーソナルトレーナーの活動をするなら非常に有効な資格と言えるでしょう。

今後資格の勉強をするなら、ぜひJATI-ATIも候補に入れてみてください!

まとめ

今回は、JATI-ATIの団体、資格内容などについて解説しました。トレーナーエージェンシーではプロトレーナーの経験もあるスタッフが、これからパーソナルトレーナー業界をめざす方の相談に乗っています。

その中でもやはり非常に多い質問が、「パーソナルトレーナーになりたいが、どんな勉強をすればいい?」というものです。独学で一からトレーナーのことを学ぶなら、資格の勉強は非常に有益な方法です。しかしそれ以外にも、トレーナーエージェンシーでは様々なご提案をしています。

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服部拓也

パーソナルトレーナー

服部拓也

大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。

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