NESTA-PFTとは?トレーナー必見のNSCAやJATIとの違いを徹底解説!
パーソナルトレーナーの資格NESTA-PFTは、業界でもメジャーな資格です。一方で、「NESTA-PFTは、NSCAやJATIとはどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、NESTA-PFTの取得方法や他の資格との違い、NESTA-PFT以外のおすすめの認定資格などをご紹介します!
NESTA-PFTとは?
大前提として、他の資格との差分を知る前にNESTA-PFTとはどのような資格なのか理解しておくべきです。
本項ではNESTA-PFTの資格概要に関してご説明しておりますので、本記事を読み進める前に熟読しておきましょう。説明します。
フィットネス団体「NESTA」
NESTAとは、アメリカカリフォルニア州に拠点を置くNational Exercise and Sports Trainers Associationというフィットネス団体です。
NESTAは、1992年よりアメリカでトレーナーとフィットネスに関わる人材育成を行い、これまでにおよそ6.5万人のメンバーとおよそ7万人のパーソナルトレーナーを育成しました。
現在、世界80か国で7万人以上のNESTAの会員が活躍しており、フィットネス業界の信頼性と国際的な認知度を高めています。
NESTAが発行する資格は、NESTA-PFTだけではありません。フィットネスに関する資格として生活習慣病の予防をサポートするものから美容関連のものまで合計23種類の資格を発行しています。
NESTAの資格の特徴は、トレーニング指導の知識やスキルだけでなくビジネス面で必要な知識も身に付けられることです。トレーナーとして安定した収入を得たり、独立したりしたいと思っている人は、NESTAの発行する資格を取得することをおすすめします。
認定資格「NESTA-PFT」の概要
NESTA-PFTは、PFT(パーソナルフィットネストレーナー)と名がついている通り、パーソナルトレーナーになるために適切な資格の1つです。フィットネス業界の中でも認知度が非常に高く、フィットネスクラブやスポーツジムの中には、NESTA-PFTの資格所有が採用条件になっているところもあります。
NESTA-PFTを取得するには、解剖学や栄養学、トレーニング指導の安全管理などの知識を勉強することが必要です。
NESTA-PFTを取得する過程で、パーソナルトレーナーとして活躍するために必要な知識やスキルが身に付くため、資格取得後は現場で活躍でき、お客様から信頼されるパーソナルトレーナーになれるでしょう。
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NESTA-PFTの取得方法とは?
NESTA-PFTの資格概要を理解いただいたところで、次に気になるのは取得方法でしょう。
本項では、NESTA-PFT資格の取得方法を解説しておりますので是非参考にしてください。
資格取得の方法
NESTA-PFTの認定試験を受験するためには、以下の必須条件と該当要件を満たしていることが必要です。
必須条件
・NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)からPFTテキストを購入済みである。
・CPR・AEDの技能を習得・保持している(定期的にトレーニングを積んでいる)。
※MFA(メディック・ファースト・エイド®)、IEMA(国際救命救急協会)の講習を推奨
※定期的なトレーニングを積んでいる必要あり。受講の証明書等の提出は必要なし
・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者。
・満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者。左記に該当しない場合は、以下の2つの方法で受験することが可能。
1.高卒資格を何らかの形で取得し、通常受験要件を満たす
2.NESTAが認定する教育カリキュラム 「ヒューマンアカデミー スポーツカレッジ」にて、カリキュラムを修了する
該当条件
・1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
・ 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
・体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
・ NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済みである
認定養成講座・コース
NESTA-PFTの必要条件と該当条件を満たしていることを確認したら、NESTA-PFTの資格取得をするためのコースを選びましょう。
コースは、
・認定試験コース
・ゼミコース
・WEBコース
の3種類ありますが、3つのうち1つを選んで認定試験を受験することになります。それぞれのコースについて以下で紹介します。
認定試験コース
認定試験コースは、NESTAが実施しているゼミコースやWEBコースなどの講座を受けずに直接PFTの認定を受験するコースです。
講座を受けないで試験を受けるため、未経験の人にはあまりおすすめできませんが、トレーニングに関してすでに知識や指導経験があるというトレーナーにとっては、72,500円(税抜)と費用を抑えて受験できるため魅力的なコースです。
ゼミコース
ゼミコースは、NESTAの開催する養成講座の受講を修了した後にNESTA-PFTの認定試験を受験するコースです。
ゼミコースは、2日間、4日間、6日間、8日間のコースから選べ、ビジネス・基礎理論・実践理論を学びます。
2日間ショートゼミコースは、必要な分野を集中して学べるコースで、体育系や医療系大学を卒業している人におすすめです。4日間ゼミコースは、体育系専門学校や大学で学んで基礎知識のある人や指導経験がある方におすすめです。6日間徹底ゼミコースは初めてトレーナーとしての活動をしたい人に最適のコースです。
WEBコース
WEBコースは、Eメールを活用した通信教育で学習し、修了後にNESTA-PFTの認定試験を受験するコースです。Eメールを使って課題に解答したり、担当講師からの添削を受け取ったりしながら学習を進めていきます。
WEBコースは自宅で学習することができるため、仕事や学校、子育てなどをしていて忙しい人でも空いている時間を利用して資格取得を目指すことができます。また、マンツーマン指導なので講師に自分の考えを率直に伝えやすいこともメリットです。
WEBコースの受講有効期間は、2年間となっています。時間をかけてじっくり自分のペースで学びたいという人におすすめです。
試験内容
NESTA-PFTの認定試験は、4択のマークシート方式です。125問中100問正解すると合格し、資格が取得できます。テストは筆記試験で試験時間は2時間です。
試験問題は、解剖学、生理学、ビジネス、栄養学など12項目から出題されます。出題範囲が広いので、テキストを読み込んだり、実際の問題を何度も解くなどの努力は必要でしょう。
合格率は50%前後ですが、しっかりと試験準備をして臨めば合格できる内容です。
資格取得にかかる費用
資格取得にかかる費用は選ぶコースによって違います。
・認定試験コース
79,750円(税込)
・ゼミコース
4日間ゼミコース:185,350円(税込)
6日間徹底ゼミコース:238,150円(税込)
2日間ショートゼミコース:132,550円(税込)
・WEBコース
118,250円(税込)
NESTA-PFTと他の資格の違いとは?
パーソナルトレーナーの資格の多くは、NESTA-PFTのようにアルファベットが続く名前です。資格の名前で混乱することも多いため、資格によってどのような違いがあるのか正直よく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本項では、NESTA-PFTと他の資格の違いを知るため、
・各資格の共通点
・NESTA-PFTとNSCA-CPTの違い
・NESTA-PFTとJATI-ATIとの大きな違い
の3点を以下で詳しく説明します。
各資格の共通点
まずは、NESTA-PFT・NSCA-CPT・JATI-ATIの共通点について見ていきましょう。
3つの資格の共通点は、トレーニングや解剖学、栄養学に関する知識レベルと資格の取得後に雇用先から優遇される度合いです。
そのため、基本的な勉強内容に共通する部分が多く、どの資格も同程度に優れているといえます。
従って、どの資格を取得するかを決めるときは、指導の対象となる人や解剖学や栄養学以外で学べる専門科目、認定団体の違いなどを参考にすると良いでしょう。
NESTA-PFTとNSCA-CPTの違い
NESTA-PFTはマーケティングや集客方法などのビジネススキルを学べるパーソナルトレーナーの資格です。そのため、将来独立や開業を考えている人は、ビジネス要素も学べるNESTA-PFTがおすすめといえます。
NSCA-CPTは、アスリート向けの知識を多く学べるため、アスリートを主に指導したい人におすすめの資格です。ただし、NSCA-CPTは一般の人のトレーニング指導などにも対応しています。年齢、性別、運動経験、体力を問わず様々な人たちに指導を行える資格でもあります。
NESTA-PFTとJATI-ATIとの大きな違い
JATI-ATIはNESTA-PFTとは違い、日本トレーニング指導協会が認定している資格で、一般人からアスリートまで様々な人に対してのトレーニング指導を行います。
JATI-ATIの知名度はNESTA-PFTほど高くはないですが、日本の環境や日本人に合ったトレーニングを学べるという特徴があります。
その他おすすめのトレーナー認定資格とは?
NESTA-PFT、NSCA-CPT、JATI-ATI以外のおすすめの認定資格にはどのような資格があるのでしょうか。
本項では、
・NSCA-CSCS
・JSPO-AT
・健康運動指導士
の3資格について説明します。
NSCA-CSCS
NSCA-CSCSは、NSCAの認定する資格です。NSCA-CSCSは、ケガの予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを提供するための知識と技能があることを証明します。
また、アスリートやプロスポーツチームの食事管理や施設運営なども学べる特徴もあります。
JSPO-AT
JSPO-ATは日本のJSPOが認定するアスレティックトレーナーの資格です。ケガをしたアスリートのリハビリを行うのがメインですが、パーソナルトレーナーとしての活動にも役立つ知識を学べます。
資格取得には、日本スポーツ協会が認定するスポーツ競技団体から推薦を受ける必要があります。推薦にはスポーツに関わるトレーナーとして何かしらの実績が必要なため、取得するのが難しい資格といえます。
健康運動指導士
健康運動指導士は、保健医療関係者と連携して個人の心身の状態に応じた運動プログラムの作成や指導を行う資格で、生活習慣病の予防や健康水準の保持・増進をするための知識を習得します。
健康運動指導士は、健康づくりのための運動を指導する専門家として活躍するため、パーソナルトレーナーとして働く際に役立つ知識やスキルを身に付けられます。
資格の選び方・比較ポイントとは?
パーソナルトレーナーに関する資格が多数存在する中で、どの資格を選べば良いのか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
本項では、資格の選び方・比較ポイントとして、
・資格の知名度
・資格の難易度
・更新頻度
・総額費用
以上4点について以下で詳しく説明します。
資格の知名度
資格の知名度がどの程度あるか、は資格を選ぶ上でとても重要なポイントです。何故なら、知名度が低い資格を取得しても、就職や転職の際に有利にならない可能性が高いからです。
知名度が高いパーソナルトレーナーの資格として最初に挙げられるのは、やはりNESTA-PFTやNSCA-CPTでしょう。そのため、特別なこだわりがない場合はこれらのどちらかを選択することをおすすめします。
資格の難易度
資格取得の前に、資格の難易度を必ずチェックしておきましょう。
資格の中には、アメリカの大学や大学院を卒業しなければいけないNATA-ATCのような資格や、英語で試験を受けなければいけないACSMのような資格も存在します。
このような資格を取得するとなると、大学での講義や留学、語学の勉強などで勉強時間や費用などがかなりかかることが予想できます。そうなってしまうと資格取得にばかり時間がかかりすぎて、パーソナルトレーナーとしてなかなか活躍できないということにもなりかねません。
資格取得をする際は、自分のスキルやレベルに合った資格を選んだ方が、早くパーソナルトレーナーとして活躍できるでしょう。
更新頻度
認定資格のほとんどは、定期的な更新が必要です。更新を万が一忘れたということになると、資格を失う可能性もあります。
せっかく取得した資格を失わないために、資格の更新頻度は必ず確認しておきましょう。また、資格によっては講習などを受講し、単位の取得が必要なものもありますので、必要な単位数などもチェックしておいてください。
更新には費用や時間がかかるので、できれば更新頻度が少ない資格を選ぶことをおすすめします。
総額費用
資格取得にかかる総額費用を計算しておくことも重要です。
資格取得にかかる費用として、
・登録業
・講習費
・教材費
・受験料
などが挙げられます。
予算オーバーで困らないようにこれらの費用を合計して、資格取得にいくらかかるのか把握しておきましょう。
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まとめ
今回は、NESTA-PFTについてやNSCA-CPT、JATI-ATIなどとの違い、NESTA-PFT以外のおすすめの認定資格などを紹介してきました。
パーソナルトレーナーを目指す際は、知名度の高いNESTA-PFT、NSCA-CPT、JATI-ATIなどの資格を取得し、専門的な知識やスキルを身に付けてください。
ただし、資格取得はあくまでパーソナルトレーナーという職業に就く・あるいはキャリアアップの手段にすぎません。そして資格取得ができれば、そのまま即就職ができるわけではないのも事実です。理想は「資格取得に必要なパーソナルトレーナーの知識を学びつつ、実践・実技でその技術を磨くことができる」ような勉強ができることと「勉強成績がそのまま就職につながるプログラム」です。
この2つの条件を満たしている、パーソナルトレーナー専門の養成スクールが、近年全国で増えています。
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大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。