理学療法士がスポーツ業界で活躍するために必要なことを紹介!
理学療法士は「座る・立つ・歩く」などの基本動作能力の回復や維持、障がいの悪化を予防することを目的として、運動療法や物理療法を用いてリハビリテーションを行う動作の専門家です。
そんな理学療法士がスポーツ業界でどのような職業に就き、どのように活躍していけるのかを消化していきます。
理学療法士の知識や経験をスポーツ業界で活かせる!
スポーツ業界で理学療法士に求められる役割は、さまざまな目的をもってスポーツに取り組む人が、効率よく安全にスポーツをするために、ケガの予防やケガからの早期回復といったケースに理学療法士の持つ知識やスキルを役立てることです。
これをスポーツ理学療法といいます。
具体的には、病気やケガによる身体的問題でスポーツができなくなった人や支障をきたす人などを対象に、少しでも早く良い身体状態でスポーツを再開できるようにサポートします。他にも準備運動など、ケガの予防法の指導もスポーツ理学療法の分野です。
年齢や性別だけでなく活動量や競技種目問わず、誰でもより良い身体状態でスポーツができるようにさまざまな角度からサポートします。
主な領域と内容は以下のようになります。
- スポーツ活動時の外傷予防、疾病予防
スポーツ選手の動作や姿勢、身体のゆがみなどの動作全般を分析することで、ケガの発生や体調を崩す原因を改善します。
- スポーツ実践能力の向上
選手一人ひとりのコンディションに合わせた的確な動きの指導を行うことで、パフォーマンスを向上させます。
- スポーツ再開・復帰を目標とした外傷・疾病後のリハビリテーション
医師の診断に基づいて、身体機能を回復させる効果的な運動メニューを計画・実行します。
またスポーツ選手のリハビリを支えるなど、精神面のサポートも行います。
- 障がい者のスポーツ活動実践に対する支援
スポーツを通じて障がい者の社会参加や自立の支援を行います。
障がい者に対する直接の指導だけでなく、各関節の可動域や関節まわりの筋力などを正確に診断して、障害がい者スポーツのクラス分けやスポーツ用義足の改良に携わります。
- 身心の健全な育成に関わる学校保健
幼少期の運動機能などの低下は、青年期から高齢期まで影響を及ぼすため、幼少期からの取組を行います。
運動器疾患に対して、早い時期から発見・治療ができます。
参考:概要 – 日本スポーツ理学療法学会
参考:パラリンピックへの期待と理学療法士の役割
参考:平成 28 年度研究助成報告書 学校保健分野における理学療法士による運動器検診支援モデルの確立
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選手をサポートするために専門的な知識が必要
常にベストコンディションでスポーツ選手がパフォーマンスできるためのマネジメント能力が、スポーツトレーナーやスポーツ業界で活躍する理学療法士に求められます。
スポーツトレーナーにはスポーツの専門家として取得しなくてはならない国家資格はありませんが、トレーニングだけでなく毎日の健康管理やケガが発生した場合の応急処置からリハビリテーションまで、それぞれの選手をトータルサポートする専門知識が必要です。
スポーツ外傷や障害の基礎知識
主なスポーツ外傷や障害の種類・特徴など基本的な知識が求められます。
関節の動きの悪化を防ぐ方法や筋力アップの方法、心肺機能の改善などを理論と実践を繰り返して学ぶことで、正しい知識と技術を身につけます。
テーピングやストレッチなどの治療・リハビリ方法
手指や肘・膝など全般的なテーピング方法の幅広い知識が求められます。
アイシングや止血・包帯法などの基本的な応急処置の方法も、スポーツの現場には必要です。
検査と測定・評価方法
ケガの予防と応急処置・現場復帰まで、スポーツ理学療法のすべての基礎となる重要な科目です。
選手の身体の状態を正確に把握するための方法と技術が求められます。
スポーツチームの理学療法士として活躍できる!
近年、フィットネスの需要が高まりスポーツ業界で活躍する理学療法士が増えています。
理学療法士が動作のスペシャリストとして、身体動作を改善させることでケガ予防や、ケガからの回復のためのリハビリをサポートするといったことが求められています。これからのスポーツ業界において、理学療法士にはどのような就職先があるのでしょうか?
医療現場
- スポーツ選手が治療やリハビリに訪れる病院
- トレーナー派遣に力を入れている病院や整形外科
- プロチームに帯同するチームドクターが開業しているクリニック
スポーツ選手などに関わる機会が多いスポーツリハビリテーション施設で、理学療法士としての経験を積むことが求められます。
医師の診断をもとに身体機能の回復・ケガや病気の再発を防ぐために、最適なリハビリを実践した経験が必要です。
スポーツチーム
- プロチームのスポーツトレーナー兼理学療法士
ケガをした選手に対して競技復帰できるよう、身体的・精神的なリハビリテーションの指導を行います。
また心停止など命にかかわるトラブルが起きた場合、応急処置や適切な治療を行うことも理学療法士の重要な役割です。
トレーナー向けの民間資格!
理学療法士は医学的なリハビリのプロとして、ケガや身体に障がいのある人に対し、直接働きかける運動療法を行うことが認められている国家資格です。
スポーツ業界でも、ケガをした選手の回復やケガを予防する指導の役割が求められます。
スポーツトレーナーとして活躍している人が取得している資格には以下のような資格があります。
選手の健康管理やケガの手当て、トレーニング指導など、選手に寄り添った知識を持っている証明になります。
- 公認アスレティックトレーナー(公益財団法人日本スポーツ協会認定)
- ストレングコーチ(NSCA)
- メディカルトレーナー(日本医学トレーナー協会)
- フィジカルトレーナー(公益社団法人日本フィジカルトレーナー協会)
- 認定理学療法士(公益社団法人日本理学療法士協会)
<関連リンク>
スポーツトレーナーになりたい人に絶対オススメの資格6選!
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スポーツに対する深い専門性を持った理学療法士が求められます!
超高齢社会を迎える日本において、リハビリの専門家である理学療法士の需要は高まっています。
スポーツ業界で活躍する理学療法士の数は増加しており、活躍の場も拡大していくことが予想されています。
病院や健康増進施設など、医療や介護福祉の業界だけでなく、スポーツ業界に興味関心がある理学療法士の人は、是非参考にしてください。
<参考>
概要 – 日本スポーツ理学療法学会
パラリンピックへの期待と理学療法士の役割
平成 28 年度研究助成報告書 学校保健分野における理学療法士による運動器検診支援モデルの確立
<関連リンク>
スポーツトレーナーになりたい人に絶対オススメの資格6選!