現在、理学療法士の活躍場所が医療機関からスポーツ業界まで幅広い業界で広がっています。
理学療法士の需要の高まりによって、理学療法に興味のある人が増加しており、平成31年度の理学療法士国家試験では合格者数が1万人を越えました。

今回の記事では理学療法士の学校に興味があるけども、近くに学校がないなどの理由から通信教育で理学療法士の資格を取ることはできないか？と考えている人もいると思います。
今回は、通信制の学校で理学療法士になれない理由と通信制を上手に活用する方法について紹介します。

通信課程では理学療法士になれません

理学療法士国家試験の受験資格には「文部科学大臣が指定した学校あるいは都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識及び技能を修得したもの」と定められています。
参考：第55回理学療法士国家試験の施行｜厚生労働省

そして2019年度現在、理学療法士養成校一覧に通信制の学校は認定されていないため、通信制のサービスのみを利用しても理学療法士国家試験の受験資格を得ることはできません。
参考：養成校一覧 – 公益社団法人 日本理学療法士協会

理学療法士は身体に障がいのある人の回復を目指すため、治療体操などの運動指導や電気刺激・マツサージ・温熱などの物理的手段を直接行います。
臨床実習を通じて実践力を身につける必要性があるため、通信課程では受験資格を得ることができません。

参考：理学療法士及び作業療法士法(◆昭和40年06月29日法律第137号)

＜関連リンク＞
理学療法士とは何か？仕事内容から、似ている作業療法士との違いまで解説！
理学療法士のなり方とは？4種類の学校の特徴と違いとは？

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東京アカデミーの「理学・作業療法士通信講座」

東京アカデミーは主に公務員試験などの資格試験対策ができる予備校です。

理学療法士国家試験の受験対策講座も開講しており、講義形式の通学講座や通信講座・模擬試験を実施しています。
さらに2019年実績で12月に実施された全国公開模試では、東京アカデミー受講者関係なく理学療法士国家試験を受けることができます。
問題の質が高く、学校の模試として活用されています。

しかし、理学療法士国家資格の受験資格は得られないので、主に養成施設の既卒者にとって一つの勉強方法としてご利用ください。

東京アカデミー通信講座の特徴

理学療法士養成学校の卒業生を対象とした講座となっています。

理学療法士国家試験の過去問題を分析し、よく出るテーマや重要ポイントをわかりやすく解説したオリジナルテキストとオリジナル演習課題を使用することで、ご自身のペースで学習することができます。

忙しくてまとまった時間を確保できない人や、地方にお住まいで通学講座の受講が難しい人などに適しています。
提出課題として理学療法士国家試験で出題される分野を中心とした演習問題がありますが、提出期限などはなくご自身のペースで学習できます。
返却された答案の復習ができるだけでなく、疑問点や不明点などは「SOSカード」を用いて相談することができます。

アドバイザーによる受験生の悩み相談も行っているため、通信講座は理学療法士国家試験の学習をスムーズに進めることができます。

参考：理学・作業療法士通信講座 | 理学・作業療法士／保健師・助産師国家試験対策講座 | 東京アカデミー

WEB上で学べる講座

• 理学療法士国家試験　もりもと塾

WEB上でおすすめの勉強方法や理学療法士国家試験の対策ができます。
動画による過去問題の解説や穴埋め形式問題、〇×暗記クイズなど、さまざまな形式で学習できます。

• 理学療法士向けe-Learning

既に現場で活躍している理学療法士のスキルアップを目指すためのWEB研修システムです。
幅広い分野のコンテンツが用意されており、それぞれに大学教授や専門家による監修が付いており、臨床医学や運動器などに関する学びを深めることができます。

吉備国際大学の通信課程で大学院に通える！

2019年現在、日本に通信制で理学療法を学ぶことのできる大学院は吉備国際大学の保健科学研究科（2年制）理学療法学専攻（修士課程）のみです。
臨床経験の豊富な理学療法士を、全国から社会人学生として15名程募集しており、卒業時には修士の称号を取ることができます。

参考：加盟校Information｜私立大学通信教育協会

社会人学生として臨床業務の疑問を研究によって解決することを目指します

入学希望の多くは、理学療法士として働くうえで必要な、高度な専門知識と技術を修得することを目的としています。
通信制の学習方法の流れは、担当教員が選んだテキストを参考にレポートを作成するテキスト学習と、担当教員と対面形式で研究に関する質問ができるスクリーニング科目に分けることができます。
2年制の学びを通じて「臨床時の疑問について、研究を通じて解く」ことを目指しており、修士論文として発展できるように、学習を進めます。
そのため理学療法士としての業務と両立しながら大学院レベルの学びを深めることができます。

吉備国際大学の受験資格と試験内容

受験資格は理学療法士として3年以上の実務経験と、大学院に入学するために必要な大卒者・学士の学位のある人・4年制専門学校を修了した人などが主な対象です。

試験内容は研究計画書などの書類審査と面接試験です。

研究計画書の内容は以下の項目です。
大学院生として、理学療法の学びを深めるために研究に対する姿勢が見られます。

• 希望する研究テーマ
• 研究の背景
• 研究目的
• 計画と方法などの研究に関する内容
• 志望動機
• 現在の研究環境
• これまでの活動実績

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理学療法士国家試験の正しい勉強法を知ろう

理学療法士国家試験の合格率は79.6%と比較的高い傾向にあります（令和4年度）。しかし、一度不合格になってからもう一度試験に挑戦する再受験者の合格率は37.4%ととても低いのはあまり知られていません。

なぜこんなにも合格率の差が大きいのでしょうか？

それは、試験に合格できない人は正しく効率的な勉強法があるのに知らないことが原因です。だから時間をかけて再受験をしたのに、再び試験に落ちてしまいます。

もともと学校の勉強が得意ではなかったり、新しい事を覚えるのに苦手意識はありませんか？そんなあなたは正しく効率的な勉強方法を知らない可能性が高いです。

だから、そのままの状態でせっかく理学療法士の目指せる大学に入って勉強をしても、合格できない可能性があります。

もし国家試験に不合格になるとさまざまなデメリットがあります

デメリット1: 再び試験を受けられるのは1年後

理学療法士の試験は国家試験なので、実施は年間1回だけです。だから、つぎに試験に挑戦できるのは1年後です。

次の試験を迎えるまでの間勉強をする、国試浪人をしなくてはいけません。

デメリット2: 理学療法士の内定が取り消しになってしまう

せっかく卒業の内定を獲得していても、国家試験に落ちると内定が取り消しになってしまいます。

なぜなら、国家試験に合格しないと理学療法士として活動できないと法律で定められているからです。理学療法士としての採用であれば、試験に合格できなかった場合の内定が取り消しになっても仕方がないと言えますよね。

1年後の再試験まで病院でアルバイトとして働けないか？と考える人もいるでしょう。しかし、残念ながらそのような理学療法士にそのような制度を設けている病院はとてもレアケースです。

国試浪人になったら、その間の生活費を賄う必要がある人がほとんどですが、理学療法士とは関係無い飲食などのアルバイトで食いつなぐ浪人生が多いようです。

デメリット3: 勉強も就活も全部自分だけでやり直し

国試浪人すると勉強も就活もすべて自己責任になってしまいます。

現役の学生なら毎日勉強できる環境があります。一緒に勉強する仲間がいるし、いつでも先生に質問ができます。

しかし浪人生はどうでしょうか？学校には通えないから、頼れるのは学校で買った教科書だけ。だれかに質問したくても出来ない環境です。

そして何よりもツラいのは、就活を自分でやらなくてはいけないことです。現役の学生であれば、在学中に内定した企業や病院に入社するのが普通です。

でも浪人生は、学校に紹介される求人を頼ることができません。自分で求人を探して応募し、内定まで自分の力で勝ち取る必要があるんです。

せっかく学校に高い学費を払ったのに、求人を紹介してもらえないのはもったいないですよね。

だからこそ、理学療法士の国家試験は絶対に現役合格したほうが良い！と言えます。

絶対に現役合格するための正しく効率的な勉強法を知る

勉強が苦手な人でも、正しく効率的な勉強法を知って理学療法士の国家試験は絶対に現役で合格しましょう。

そのためには、正しく効率的な勉強法を大学に入る前から知っておくのが理想です。

理学療法士の国家試験対策講座のLINEに登録すると、国家試験に落ちてしまう人の共通点や、合格のための正しく効率的な勉強法をまとめた攻略ガイドを配布しています。

これから理学療法士の勉強を始める人はこの攻略ガイドを読んで現役合格を目指してください。

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＜参考＞
第55回理学療法士国家試験の施行｜厚生労働省
養成校一覧 – 公益社団法人 日本理学療法士協会
理学療法士及び作業療法士法(◆昭和40年06月29日法律第137号)
加盟校Information｜私立大学通信教育協会

＜関連リンク＞
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