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理学療法士にピラティスの資格は役立つ?取得のメリットやおすすめの資格紹介

リハビリを行う理学療法士
ケガや病気をした患者さんに、筋肉・関節の回復を目指してリハビリを行う理学療法士。

理学療法士として働いている人の中には、年収やキャリア、スキルなどに限界を感じていている人も多いです。

そのため、「他の知識やスキルを学び理学療法士としてキャリアアップしたい」「理学療法士の経験を活かして転職したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。

理学療法士の転職やキャリアアップ・年収アップにおすすめの資格として、ピラティスの資格が挙げられます。

今回の記事では、理学療法士がピラティスを学ぶメリットや理学療法士におすすめのピラティスの資格、ピラティスの資格を取得することで描けるキャリアなどを詳しく解説します。

特に転職やキャリアアップを考えている理学療法士の方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

理学療法とピラティスの関係

ベン図、関係図
理学療法は医療であり、ピラティスはエクササイズであるというアプローチの違いから、両者はあまり関係がないと思う人もいるのではないでしょうか。

実はピラティスはドイツの看護師であるジョセフ・ピラティス氏が患者さんのリハビリのために作ったエクササイズで、リハビリテーションの1つである理学療法とは切っても切れない関係にあります。

現にアメリカを中心とする海外では、ピラティスを使ったリハビリが一般的に行われていて、理学療法士がピラティスの資格を取得していたり、医療機関がピラティススタジオを併設していたりすることもめずらしくありません。

アメリカには、ピラティスマシンを用いて理学療法を行うクリニックがあるなど、一般の人からアスリートまで幅広い人たちのリハビリにピラティスが利用されています。

ピラティスと理学療法の共通点は、どちらも筋肉の改善を目指すことです。一方で、理学療法は筋肉を部分的にとらえて解剖学的に治療するのに対して、ピラティスは身体全体の動きをとらえて心身のバランスを整えながら改善するなどの違いもあります。

ピラティスと理学療法の両方を学ぶことで、幅広い知識と応用力の獲得が期待できるでしょう。

それぞれの知識を活かすことができれば相乗効果となり、理学療法士としてもピラティスインストラクターとしても大きなキャリアアップに繋がります。

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理学療法士がピラティスを学ぶメリット

メリットが大きい meritとdemerit
理学療法士がピラティスを学ぶ具体的なメリットとして、

  • 就職や転職などのキャリアアップに有利に働く
  • 運動指導の幅が広がりスキルアップにつながる
  • フリーランスや独立開業の可能性が広がる

の3つのメリットが挙げられます。それぞれの項目を以下で詳しく説明します。

就職や転職などのキャリアアップに有利に働く

1つ目のメリットは、理学療法士がピラティスのスキルを学ぶことで就職や転職などのキャリアアップに有利に働くことです。

現在、リハビリなどにピラティスを取り入れている医療機関が日本でも増えています。そのため、ピラティスの資格やスキルを取得している理学療法士は、今後需要がさらに高まっていくことが予想されます。

また、理学療法士とピラティスの資格の両方を所有していれば、他の理学療法士との差別化ができ、転職時に有利に働くことも期待できるでしょう。

今後、就職や転職をしてキャリアアップを考えている方は、ピラティスの資格を取得しておくとよいかもしれません。

運動指導の幅が広がりスキルアップにつながる

2つ目のメリットとして、運動指導の幅が広がりスキルアップになることが挙げられます。

前述したように、理学療法士とピラティスは筋肉を改善するという共通の目標がありますが、目標に辿り着く手法がそれぞれ違います。

例えば、ピラティスにはマットやリフォーマーなどの器具を用いたエクササイズが豊富です。理学療法士の従来の運動指導にピラティスの新たな手法や視点を加えれば、他の理学療法士が思いつかないような運動指導で患者さんにアプローチできるようになるでしょう。

また、理学療法とピラティスの利点を応用して患者さんの状態に対応できるようになるため、今まで以上の効果を出すことも可能になり、結果的に大きなスキルアップにもなります。

フリーランスや独立開業の可能性が広がる

ピラティスの資格を取得することで、フリーランスや独立開業の可能性が広がることもメリットの1つとして挙げられます。

理学療法士には開業権がありません。そのため、「高いスキルや知識があるのに開業できない」と悩んでいる理学療法士もいるのではないでしょうか。

ピラティスの資格を取得すれば、理学療法士でもピラティスインストラクターとして独立開業することが可能です。もちろんレンタルスタジオを借りたり、ピラティスジムと契約したりすればフリーランスとして働くこともできます。

開業者やフリーランスになると、理学療法士のように治療に携わることはできなくなるものの、理学療法士としての専門知識や経験を活かして、自由にお客様の望みや悩みと向き合うことができるようになります。理学療法士として医療機関で働いていたときのように医師の指示に従って働く必要がないため、のびのびと働けると感じる人もいるでしょう。

ピラティスインストラクターは人気の職業のため競争率が高いですが、理学療法士の国家資格を持つピラティスインストラクターなら、理学療法士でもあることをアピールすることで、他のインストラクターと差別化ができます。

また、国家資格を持っているということで多くのお客様からの信頼も得やすいため、独立・フリーランスで成功する可能性も高まります。

理学療法士がピラティス資格を選ぶ際のポイント

ピラティスインストラクター
理学療法士がピラティスの資格を取得する場合には、どのような点に注目して取得する資格やスクールを選べばよいのでしょうか。

資格取得の際のポイントは以下の3点です。

  • 取得したい資格の種類はどれか
  • 講座の形式は通学かオンラインか
  • 医療・リハビリ向けのカリキュラムがあるか

本項では、それぞれの項目について詳しく説明します。

取得したい資格の種類はどれか

まずは、取得したい資格の種類について考えましょう。

ピラティスの資格は、

  • マット
  • マシン
  • コンプリヘンシブ

の3種類があります。

マットピラティス資格は、ピラティスマットやヨガマットを使ってピラティスを学ぶ資格で、どこでもレッスンが行える特徴があります。

マシンピラティス資格は、リフォーマーやトラピーズテーブルなどのピラティスマシンを使ってピラティスを学ぶ資格で、パーソナルレッスンに有効です。

コンプリヘンシブ資格は、マットとマシンの両方を学ぶ資格です。両方の知識・スキルを習得するため、インストラクターとしての需要が多いとされています。

資格取得後のキャリアプランによってどの資格を取得するべきかが変わります。

ご自身に必要なものをしっかり検討して資格を選ぶようにしましょう。

講座の形式は通学かオンラインか

次に、スクールの受講形式が通学かオンライン講座かにも注目してください。

通学のメリットには、

  • 勉強をする環境を整えられる
  • 同じ目標に向かう仲間がつくりやすい
  • 時間管理がしやすい

ことなどが挙げられます。

一方でオンライン講座のメリットには、

  • 移動時間や通学の交通費などがいらない
  • 自分のスケジュールに合わせて勉強ができる
  • 受講料が抑えられる

ことなどが挙げられます。

理学療法士として働きながらピラティス取得を目指すなら、自分のスケジュールに合わせて勉強ができるオンライン講座を開設しているスクールも視野に入れて検討しましょう。

医療・リハビリ向けのカリキュラムがあるか

最後のポイントとして、医療・リハビリ向けのカリキュラムがあるかも調べておきましょう。

特にピラティスを学び、理学療法士としてのキャリアアップを目指すなら、臨床現場での応用のしやすさに直結する医療・リハビリ向けのカリキュラムの有無は重要です。

スクールに入学したものの医療・リハビリ向けの授業がないとなると、理学療法にピラティスを応用するのが難しくなり、理学療法士としてのスキルアップになかなか繋がらないということにもなりかねません。

理学療法士としてスキルアップしたい人や理学療法士の知識を活かしたインストラクターになりたい人は、医療向けのカリキュラムがあるかは必ずチェックしておきましょう。

理学療法士におすすめなピラティスの資格4選

資格勉強する手元
理学療法士におすすめのピラティスの資格として、

  • PHI Pilates Japan
  • Polestar Pilates
  • STOTT PILATES Rehab認定
  • BASI Pilates

の4つの資格が挙げられます。

本項では、理学療法士におすすめの4つのピラティスの資格について詳しく説明します。どの資格を取るべきか迷っている人はぜひ参考にしてください。

PHI Pilates Japan

PHI Pilatesは、解剖学に基づいたアプローチで、効率的な動作や健康的な姿勢を目指す指導スキルを習得するための資格です。

はじめて受講する方は、はじめにマットⅠ/ⅡかリフォーマーⅠのどちらかのコースを受講しなければなりませんが、リフォーマーⅠは受講制限があり、PHI Pilatesインストラクターの資格保有者または理学療法士のような医療・保健分野に関連した国家資格などの資格保有者のみに受講資格があります。

理学療法士は、はじめての受講でも基本講座を飛ばして最初からリフォーマーⅠから受講できるため、PHI Pilatesは資格保有の特権を活かして資格を取りたいという人におすすめの資格といえます。
参考:PHI PILATES Japan 公式ホームページ

Polestar Pilates

Polestar Pilatesは、リハビリテーション医学を基盤にした身体のケア・改善を目的として優れた指導スキルがあることを証明するピラティス資格です。Polestar Pilatesを取得することで、動きのプロフェッショナルになるために必要な全ての知識やスキルを身に付けられます。

Polestar Pilatesはリハビリ専門の資格なので、スキルアップをしたい理学療法士にはうってつけの資格といえるでしょう。

取得できる資格の種類は、マット資格やリフォーマー資格、コンプリヘンシブ資格などがあります。

参考:Polestar Pilates公式ホームページ

STOTT PILATES Rehab認定

STOTT PILATES Rehab認定は、理学療法士、作業療法士、カイロプラクター、スポーツ医学に携わる医師などの医療専門家向けの資格です。

リハビリテーションやケガの予防のために診療に取り入れられるエクササイズを学べ、理学療法士としてのスキルアップも期待できます。

参考:STOTT PILATES®(ストットピラティス)公式ホームページ

BASI Pilates

BASI Pilates は、筋力向上やダイエットを目的としたプログラムを提供しています。伝統的なピラティスと最新の科学的知見を融合させた理論と実践のバランスが取れた内容が学べ、初心者から上級者まで幅広く対応できるスキルが身に付きます。

BASI Pilatesは、解剖学・生理学的な原則に基づいた体系的な学習が可能なため、理学療法士向きの資格といえるでしょう。

参考:BASI Pilates「Education」

より詳細な資格の種類や特徴については、こちらの記事をご覧ください。
ピラティスインストラクターの資格6選!特徴をまとめて紹介「ピラティスインストラクターに資格は必要?取得するメリットやおすすめの資格を紹介」

理学療法士がピラティス資格を取得したらどんなキャリアが描ける?

キャリアウーマン
理学療法士がピラティス資格を取得すると、以下のようなキャリアを築くことが期待できます。

  • ピラティスの指導が可能な理学療法士としてクリニック・病院でキャリアアップ
  • ピラティスを手法として取り入れているリハビリ施設への転職
  • ピラティスインストラクターとしてフィットネス業界への転職
  • ピラティスインストラクター・理学療法士として独立開業

本項では、以上4つの項目について詳しく解説します。

ピラティスの指導が可能な理学療法士としてクリニック・病院でキャリアアップ

理学療法士とピラティスの資格の両方を取得すると、ピラティスの指導が可能な理学療法士としてクリニック・病院でキャリアアップできる可能性が高まります。

まず、理学療法士としての知識に加えてピラティスの知識があるということで、他の理学療法士と差別化ができ、昇進に有利になることが考えられます。

また、ピラティスのスキルを使ってリハビリで良い結果を出すことにより、リハビリもピラティスの指導もできる理学療法士ということで、患者さんからの評判も良くなることが期待できるでしょう。

さらに、資格の取得を通して病院側に向上心を示すことにも繋がります。

ピラティスを手法として取り入れているリハビリ施設への転職

ピラティス資格を取得すれば、ピラティスを手法として取り入れているリハビリ施設への転職を考えやすくなります。

前述したように、昨今では日本でも海外の流れを受け療法ににピラティスを取り入れているリハビリ施設などの医療機関が増えている状況です。

ピラティスの資格を持っていれば、そういったリハビリ施設への転職時に即戦力として雇用されやすくなります。

また、転職後も一般の医療機関とは違う手法で治療することで、仕事に対するやりがいを今まで以上に感じられるかもしれません。

ピラティスインストラクターとしてフィットネス業界への転職

ピラティスの資格を取得後、ピラティスインストラクターとしてフィットネス業界への転職する道も考えられます。

理学療法士のスキルや経験があるピラティスインストラクターは、ピラティスジムからの信頼を得やすくなるため、転職に有利になります。また、国家資格を持っていることで、お客様からの信頼や人気も得やすくなるでしょう。

理学療法士は、医師の指示のもとでリハビリテーションを行うことが法律で決まっています。そのため、理学療法士として働いているとお客様の希望や悩みに対して良いアイデアが浮かんだとしても、医師の指示がない限り何も施すことはできません。

しかし、ピラティスインストラクターになれば自由にピラティスのメニューを組み、提案ができます。

実際に、仕事の自由度を求めて、ピラティスインストラクターとしてフィットネス業界に転職している理学療法士も少なくありません。

理学療法士の資格を持ったピラティスインストラクターとして独立開業

中には理学療法士の資格を持ったピラティスインストラクターとして独立開業する人もいます。

前述したように理学療法士には開業権はありませんが、ピラティスインストラクターなら理学療法士の経験や知識を活かしたインストラクターの仕事として、独立開業することが可能です。

開業をすると筋肉や関節などについての知識やスキルだけでなく、マーケティングなどのビジネススキルも必要になります。

しかし、理学療法士でもあることをアピールすることで、一般的なピラティスインストラクターに比べて集客がしやすくなるなど、開業において理学療法士だからこそ受けられる恩恵は多々あります。

また、独立開業をして成功すれば、病院やスタジオで働くよりも年収を大幅ににアップさせることも夢ではありません。中には、独立して理学療法士として働いていた時の年収が倍以上になったという人もいます。

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まとめ

今回の記事では、理学療法士がピラティスを学ぶメリットや理学療法士におすすめのピラティスの資格、ピラティスの資格を取得することで描けるキャリアなどを詳しく解説しました。

理学療法士がピラティスの資格を取得すれば、将来的なキャリアアップやスキルアップ、開業できる可能性を手に入れられるなど、さまざまなメリットが得られます。

現在の仕事内容や年収などに限界を感じている理学療法士の方は、ぜひピラティスの資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。

理学療法士がピラティスの資格取得を検討する際は、資格取得後のキャリアプランを明確にしたうえで、どの資格が自分のキャリアに最適かを見極めることが重要です。

ピラティス資格の詳細についての記事も参考にしながら、ご自身に一番ふさわしい資格を選んで目指してみてください。

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