リハビリトレーナーの平均年収は約300万円?年収UPの秘訣
近年の日本人は平均寿命が上がり、いつまでも「元気」で長生きしたいという気持ちから健康寿命を高めたいという人が多くなっていますが、人間はどうしても生きているうちは思わぬケガや病気に見舞われることもあります。
そんなケガや病気をした時に適切なリハビリができるか、ということが重要になります。そこで今回は、ケガや病気の人を助ける「リハビリトレーナー」という職業についてご紹介します。
1)リハビリトレーナーとは?
そもそも「リハビリトレーナー」って何?という人もいますので、最初にリハビリトレーナーとはどんな仕事なのかということについてご紹介します。
リハビリトレーナーの役割は?
リハビリトレーナーとは、ケガや病気によって、身体がケガや病気をする前と異なる状況になった人に向けて、身体横能の回復の手助けをするのが仕事です。国家資格など特別な資格を持つリハビリの専門家とは異なり、相手が健康で過ごせるよう日常生活上のアドバイスやリハビリフォローなどを行うことがリハビリトレーナーの最大の役割です。
最近では「リハビリトレーナー」とは病気や故障をしたスポーツ選手の健康を管理する「スポーツリハビリトレーナー」を指すことが多いです。
リハビリトレーナーの活躍の場は?
リハビリトレーナーの仕事内容は、働き先によって様々です。リハビリトレーナーの就職先は、病院・福祉施設・フィットネススタジオ・スポーツジム・リラクゼーション施設・接骨院などの治療院・プロのスポーツチームなど多岐にわたります。ただし、リハビリトレーナーの仕事は就職する職場によって仕事内容が異なります。
(1) 病院や福祉施設
病院や福祉施設では、日常の動作を行うためのサポートを行うのがリハビリトレーナーの仕事です。主な仕事内容は以下の通りです。
・機能訓練プログラムの作成
・立つ・歩くなどの動作の訓練(理学療法)
・食事・トイレ・着替え・日常生活に必要な作業の訓練(作業療法)
・聞く・話す・読む・書くことの訓練(言語聴覚療法)
・医師・看護師・ソーシャルワーカーと、今後のプログラムについて話し合い
・退院前訪問指導(手すりや家具の配置、自宅での動作について指導)
(2)フィットネスやスポーツジム
フィットネスやスポーツジムでは、スポーツを行う人のサポートやケガからの回復や動作の改善を行うのがリハビリトレーナーの仕事です。
主な仕事内容は以下の通りです。
・トレーニング・リハビリの際のプログラム作成
・トレーニング指導
・ケガの予防や治療法について指導
・栄養管理
・運動後のテーピング・アイシング・ストレッチの補助
・運動へのモチベーションを高めるためのメンタルケア
・鍼灸治療
・マッサージ
リハビリトレーナーに資格は必要?
リハビリトレーナーに特定の資格は必要ありません。ですが、理学療法士・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師などの資格を持っていると活躍の場が広がるでしょう。
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・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
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2)リハビリトレーナーになるには?
人の役に立つことができるリハビリトレーナーの仕事ですが、リハビリトレーナーになるためにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、リハビリトレーナーになるため方法についてご紹介します。
高校からスポーツ系の専門学校へ進学
最初に紹介する方法は、高校卒業後にスポーツ系の専門学校へ進学し、専門知識を得るという方法です。リハビリトレーナーになるためには、身体の構造やスポーツについての専門知識が必要となりますので、その知識をスポーツ系の専門学校へ進学することで得ることができます。
高校からスポーツ系の短期大学へ進学
2つ目の方法としては、高校卒業後にスポーツ系の短期大学へ進学し、専門知識を得るという方法です。近年は、短期大学自体数が減っておりますが、4年制大学よりも短い期間で卒業できることから大学卒業よりも早く経験を積めるということで進路として短期大学を選ぶ人もいます。
ただ、4年制大学より勉強できる時間は少ないのでかなり過密スケジュールになるので自己管理ができるかどうかが重要なポイントとなっていきます。
高校からスポーツ系の4年制大学へ進学
3つ目の方法としては、高校卒業後にスポーツ系の4年制大学へ進学し、専門知識を得るという方法です。専門学校や短期大学に比べて、卒業するのに時間がかかりますが専門学校や短期大学卒よりも、大卒のほうが収入が高くなる傾向にあります。
さらに、スポーツ系の4年制大学には部活動が盛んにおこなわれている学校が多く、学生のうちに、部のトレーナーとして帯同する機会もあるので、実績を積むことができます。また、在学中に理学療法士・柔道整復師・はり師・きゅう師、あん摩・マッサージ指圧師などの資格の勉強をすることもできます。
高校から各職場の採用試験に合格する
あとは、高校からストレートに各職場の採用試験に合格することでリハビリトレーナーになることもできますが、なかなか難易度が高いです。
3)リハビリトレーナーの年収は?
リハビリトレーナーになろうと思ったときに気になるのは、リハビリトレーナーの年収についてではないでしょうか?ここでは、リハビリトレーナーの年収についてご紹介します。
年収は人によって異なる
リハビリトレーナーの年収についてですが、具体的にいくらと決まっているわけではなく、その人の職場や仕事内容よって異なりますので、人によって異なります。年収は200万円程度という人から1,000万円もらっているという人もいますので、大きな差があるということです。
どうしたら年収が高くなるの?
では、リハビリトレーナーとして年収を増やすためにはどうしたらいいのでしょうか?実際、リハビリトレーナーとして年収が高い人は、有名なプロチームやアスリートと専属契約を結んでいる人です。その中でも特に年収が高いのは、プロ野球とJリーグのチームと契約しているリハビリトレーナーです。
プロ野球とJリーグのチームと契約しているリハビリトレーナーの平均年収が600万円~1,000万円に達し、スポンサー契約の多いチームの専属トレーナーほど高収入を稼いでいます。
一般のリハビリトレーナーの平均年収は?
リハビリトレーナーとして高額年収を得ている人は、有名なプロチームやアスリートと専属契約を結んでいる人であるということですが、残念ながらそうした場で活動できるメディカルトレーナーは全国でも一握りに過ぎません。大半のリハビリトレーナーは病院・整体院・フィットネスクラブ・スポーツジムなどに所属しながら企業チーム・大学・高校などに派遣されているということが多いです。
そうしたケースでは給料も勤務先から支給されることになるため、給与水準は必ずしも高くないと言われており、スポーツトレーナー全体の年収にも下は200万円程度から400万円くらいだといわれています。
4) リハビリトレーナーになる為に必要な資格とは?
リハビリトレーナーに特定の資格は必要ありませんが、理学療法士・はり師・灸師・あん摩マッサージ指圧師などの資格を持っていると活躍の場が広がるでしょう。ですので、ここでは理学療法士・はり師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格についてご紹介します。
理学療法士
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くなどの日常生活を行う上で、基本となる動作の改善を目指します。関節の可動域の拡大や・筋力強化・麻痺の回復・痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習・歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。
はり師灸師
はり師灸師とは、はりやお灸といったシンプルな道具を使い、人間の身体にある361のツボを症状に合わせて刺激します。刺激する事により、血液の流れを良くし自然治癒力を高めることが出来る治療法です。
病気やケガをしないための予防治療・神経痛・リウマチ・腰痛・肩こり・花粉症・ぜんそく・アトピーなどさまざまな症状を緩和、改善することができる伝統医学です。こちらも、人の身体へはりを刺すなどの治療を行うので国家資格を取得する必要があります。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師の仕事は東洋医学に基づいて行う施術で、基本的に器械を使わないで手だけで施術を行います。「あん摩」「マッサージ」「指圧」の3つから成り立っている治療で、自然治癒力や免疫力を高める目的で行います。
5) メディカルトレーナーに役立つスポーツ系の資格は?
メディカルトレーナーの資格を取得しておけば、メディカルトレーナーとして活動することができますが、ほかにも資格を持っていればさらに活躍の場が広がります。ここではメディカルトレーナーに役立つスポーツ系の資格に着目してご紹介します。
タイプ1:日本スポーツ協会のスポーツプログラマー
最初にご紹介する資格は、「日本スポーツ協会」の「スポーツプログラマー」についてご紹介します。スポーツプログラマーとは、スポーツ医学やスポーツ科学の知識を活かして、アスリートやスポーツクラブの利用者に対して安全で効果のある運動指導を行うことができることを証明する日本スポーツ協会認定の資格です。
スポーツプログラマーの資格を取得することで、スポーツクラブやフィットネスクラブでプロのスポーツトレーナーとして、利用者に対して健康を保つために適切な運動のアドバイスや指導をすることができます。
スポーツクラブやフィットネスクラブに来る利用者の目的・年齢・体質・体調などの状態は人それぞれで、各利用者に合った運動指導が必要となります。スポーツプログラマーの資格を取得することでスポーツクラブやフィットネスクラブの現場で利用者のニーズに答えることができるようになるということがメリットです。
ただし、この資格には資格取得条件がありますのでご注意ください。日本スポーツ協会のスポーツプログラマーの資格取得の条件は以下の通りです。
・満20歳以上の健康な男女であること
・ウエイトトレーニングやサーキットトレーニングなどエアロビックトレーニングの実務経験が1年以上あること
・体育系学部、学科の大学生、専門学校生であること
・体育施設で指導実績のあること
・日本体育施設協会の主催する「トレーニング指導士養成講習会」を受講すること
タイプ2:キネシオテーピング協会の「キネシオテーピング資格」
キネシオテーピングとは、キネシオテーピング協会が認定する民間資格です。受験資格は特に必要がなく、キネシオテーピング技術を養成する学校で一定の講習を受ければ、資格を取得できます。この資格を取得する人の多くが、すでに、柔道整復師などの国家資格を持っていて、活動の幅を広げるために受講していることが多いようです。
タイプ3:日本スポーツ協会の「ジュニアスポーツ指導員」
続いて日本スポーツ協会の「ジュニアスポーツ指導員」についてご紹介します。ジュニアスポーツ指導員とは、子どもへの運動指導をすることができます。今は、スマホやゲームの普及から子どもの運動能力が低下しているので、子ども向けの運動指導の需要が高まることが予想されます。
ジュニアスポーツ指導員の資格があれば地域スポーツクラブなどにおいて、幼・少期の子どもたちに遊びを通した身体づくり、動きについての指導を行うことができます。こちらの資格もあります資格取得条件がありますので、ご注意ください。日本スポーツ協会のジュニアスポーツ指導員の資格取得条件は以下の通りです。
・受講する年の4月1日現在 満20歳以上であること
・指導者マイページから申込が出来ること
タイプ4:日本スポーツ協会のアスレティックトレーナー
最後にご紹介する資格は、日本スポーツ協会のアスレティックトレーナーです。アスレティックトレーナーとは、アスリートをサポートするスポーツドクターやコーチと連携し、アスリートの健康管理やスポーツ傷害への予防、ケガの際の応急処置、リハビリやトレーニングを行う役割があります。
アスリートが自分の力を存分に発揮し、結果を出せるようにサポートする重要な役割を担うアスレティックトレーナーには、スポーツについての幅広い知識を持っているということが必要不可欠です。そのため、求められる知識も幅広くなり、難易度もかなり高くなります。
アスレティックトレーナーの資格は、難易度が高く合格率も低いです。ですが、その分資格に対しての業界の信頼度は非常に高く、資格を持っているとトレーナーとしての評価が高まります。さらにこの資格を持っていることで、プロスポーツチームやジュニア・ユースのスポーツチーム・実業団のスポーツチームなどと契約しやすくなりますので、就職先の可能性が広がることもメリットの1つです。こちらの資格も資格取得条件がありますので、ご注意ください。「日本スポーツ協会」のアスレティックトレーナーで定められている受験資格は以下の通りです。
・受講する年の4月1日現在、満20歳以上であること
・日本スポーツ協会加盟団体、または日本スポーツ協会が特に認める国内統括競技団体が推薦し、日本スポーツ協会が認めた者であること
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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6) リハビリトレーナーについてのQ&A
ここまでリハビリトレーナーやリハビリトレーナーの年収についてご紹介しましたが、まだわからないことがあるという人もいますので、最後にリハビリトレーナーについてのQ&Aをご紹介します。
【Q1】リハビリトレーナーを目指せる学校の学費ってどのくらい?
リハビリトレーナーを目指そうと決めたときに気になるのは、学校の初年度納入金についてです。
リハビリトレーナーを目指せる学校の初年度納入金についてですが、大学では大学・短大初年度納入金がおよそ100万円~300万円、専門学校では60万円~300万円となっています。
【Q2】リハビリトレーナーを目指すための進学先はどう決めたらいいの?
リハビリトレーナーになるには、高校からスポーツ系の専門学校やスポーツ系の短期大学・4年制大学へ進学するということでご紹介しましたが、具体的にスポーツ系の専門学校やスポーツ系の短期大学・4年制大学とはどんなところを選べばいいのかわからないという声も聞きます。リハビリトレーナーを目指すための進学先の選び方ですが、スポーツ学・健康科学・保健・衛生学などの学科がある学校をオススメします。
今回は、リハビリトレーナーについてご紹介しました。ケガや病気に見舞われたときには、ケガや病気をした時に適切なリハビリができるかということが重要になりますし、特にスポーツ選手にとっては今後の競技人生を左右されることもあります。責任重大な仕事ではありますが、その分やりがいもある仕事です。人の助けになりたい人やスポーツが好きで仕事にしたいという人はぜひ、リハビリトレーナーという職業も選択肢の中に入れてみてください。