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スポーツカウンセラーとは?仕事内容・なり方まとめ

スポーツ選手は心身ともに充実した状態でなければいいパフォーマンスを発揮することができません。そして、その「心」の部分をケアするのがスポーツカウンセラーです。今回はそんなスポーツカウンセラーの仕事について徹底解説していきます。

1)そもそもスポーツカウンセラーとは?

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スポーツカウンセラーとは、心理学に基づきスポーツ選手のメンタル面を向上させ、最高のパフォーマンス、最高の結果を残せるように精神面からサポートする仕事です。日本のスポーツ界においては身体の充実にばかり目を向け、心の充実にはさほど関心がありませんでしたが、近年海外におけるメンタルトレーニングの発達と成功を目の当たりにし注目を集めています。

かつてはメンタル面のケアもコーチの仕事

とはいえ、日本において全くメンタル面のケアに重きを置いていなかった訳ではありません。しかし、選手のことを一番知っているのはコーチであり、メンタル面のケアもコーチがするのがいいという考えが日本にはありました。こういった背景もあり、いち早く海外の一流のスポーツカウンセリングを学んできた人もスポーツ界において当初は門前払いをされる場面も少なくなかったようです。

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2)スポーツカウンセラーの仕事って?

では、スポーツカウンセラーの仕事について解説していきます。スポーツ選手のメンタル面のケアをするということは前述しましたが、具体的にどのようなことをするのでしょうか。

まずは信頼関係を築く

スポーツカウンセラーの仕事は、クライアント、つまり選手との信頼関係を築くことから始めなければなりません。信頼関係を築くことができなければ選手の本音を聞き出すことができないからです。

(1)練習や試合には積極的に参加する

選手にとって、急にカウンセラーが来ても悩みを話そうとは思えません。競技内容もわかってない人ならなおさらです。練習や試合には積極的に参加して競技内容、選手の性格、チーム競技であればチームの性格・その中の役割を理解しなければなりません。

1にも2にも話を聞く

信頼関係を結ぶことができてからが本番です。選手の話を聞きましょう。話してもらえなければ仕事は始まりません。信頼関係を築くことができればチームメイトやコーチには話しづらいこと、素直に受け入れられないことも話すようになってくれます。スポーツカウンセラーが話を聞くだけでも選手自身、チーム内の潤滑油になります。信頼関係が結べたらカウンセリングやコーチングという手法を用いて選手やチームを良い方向に導きます。

(1)カウンセリング

カウンセリングはアドバイスとは異なり、明確な解決策を直ちに提示するものではありません。それは、選手が悩みを通じて自らに向き合い、その作業を通じて新しい理解や洞察に自ら辿り着くためです。そうする事で、選手が主体的に問題や悩みに対して向き合い、解決に向かうことができます。

(2)コーチング

コーチングは、未来質問や具体化質問など狭い領域に絞り込んだ目的志向の質問をビジネスライクに行うことで、選手自身が自覚していない潜在的な知識やスキル、潜在能力を解放させ、それを知恵にまで高め、結果に結びつけ、最大限に成果を上げさせることを目指します。

一緒にいること

スポーツカウンセラーの仕事は、究極は一緒にいるだけでクライアントに安心してもらえるようになることです。スポーツカウンセラーが一緒にいてくれるからいつでも話を聞いてもらえるという安心感を持ってもらえれば、実際には話さずとも安心感を与え、プレーの質の向上へと導くことができます。ここまでの安心感を与えるには相当の信頼関係が必要ですが、このような状態を目指さなければなりません。

3)スポーツカウンセラーになるには?

ではスポーツカウンセラーにはどのようにすればなれるのでしょうか。資格などは必要なのでしょうか。

スポーツカウンセラーに資格は必要ない

スポーツカウンセラーになるのに絶対に資格が必要ということはありません。しかし、スポーツカウンセラーという信頼関係が必要という性格上、資格を取得しておく方がいいでしょう。

スポーツカウンセラーの資格

(1)資格1:スポーツカウンセラー

スポーツカウンセラーは、日本臨床心理身体運動学会が認定する資格で、競技場面におけるカウンセラー資格としては日本唯一のものなのでぜひ取っておきたい資格です。スポーツ競技場面に関わる全ての人々を対象にとして心理臨床の専門家として認定するものです。中学生以降に継続6年以上、通算8年以上の運動歴が必要になります。スポーツカウンセラーの資格は、専門性に応じて「スポーツカウンセラー3級」「スポーツカウンセラー2級」「スポーツカウンセラー1級」に分けられます。

(2)資格2:メンタルトレーニング指導士

メンタルトレーニング指導士は、日本スポーツ心理学会が認定するスポーツ選手の成績向上に役立つ精神面のサポートをし、心理サポートを中心とした助言指導や相談を行うための資格です。原則として大学院でスポーツ心理学或いは関連領域(体育、スポーツ科学、心理学など)を専攻し、修士号を取得した人が対象となるためハードルは高いですが、スポーツカウンセラーと併せて取得できるといいでしょう。

メンタルトレーニング指導士は、「スポーツメンタルトレーニング指導士」「スポーツメンタルトレーニング上級指導士」「スポーツメンタルトレーニング名誉指導士」の3種類があります。

(3)資格3:臨床心理士

臨床心理士は、臨床心理士資格認定協会が認定する臨床心理学に基づく知識や技術を用いて人間の心の問題にアプローチする心の専門家です。臨床心理士になるには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の終了が必要でありハードルは高いでしょう。しかし、カウンセラーとして持っておきたい資格であることは間違いないので、「心」と向き合う仕事を本気でするのであれば取得しておきたい資格です。

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4)スポーツカウンセラーの収入って?

では最後にスポーツカウンセラーの収入についてみていきましょう。スポーツカウンセラーという仕事は、近年では徐々に知名度が上がって来ていますが、まだまだ取り入れているのはプロのスポーツチームや強豪の大学スポーツチームなど一部に限られます。

そういった事情から、スポーツカウンセラーはそういったチームに所属しているかフリーで活動している人がほとんどなので収入について金額を出すのは難しいです。1つのチームに所属できれば収入は安定しますが、それでも契約が更新されなければ仕事がなくなるので基本的には収入は安定しないものと考えた方がいいでしょう。

グラウンドに立つ 選手

5)スポーツカウンセラーに関するQ&A

【Q1】スポーツカウンセラーの勉強は日本より海外の方がいいですか?

最近では日本でもしっかりとしたスポーツカウンセラーになるための勉強をすることができます。しかし、やはりアメリカやドイツなどの方がスポーツカウンセリングについての研究が進んでいるのは確かです。学ぶチャンスと意欲があるのであれば、海外で学んでみてはいかがでしょうか。

今回はスポーツカウンセラーについて解説してきました。スポーツカウンセラーは以下のポイントがあります。

・近年日本でも知名度が上がってきた

・選手との信頼関係をしっかりと築くことから始める

・アドバイスをするというよりも話を聞くことが大事

・スポーツカウンセラーに資格は必要ない

・資格は必要ないが「スポーツカウンセラー」の資格は取得しておきたい

・収入は現時点では不安定

今回の記事を参考に、スポーツカウンセラーという仕事の理解を深めてみましょう。

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