鍼灸師とスポーツトレーナーを合わせた働き方を紹介
近年、鍼灸師の活躍場所が大きく広がり、トレーナーとして活躍している鍼灸師が増えていることはご存知でしょうか?
2015年ラグビーワールドカップ日本代表チームのメディカルスタッフメンバーとして、チームを支えた佐藤義人トレーナーも、京都で鍼灸院を開業しているアスレチックトレーナーです。
鍼灸師は選手の体に直接触れてケガの施術からリハビリまで一貫してサポートすることができ、専属のトレーナーとしてチームに帯同することができます。
今回は鍼灸師がトレーナーとして働く場合、どのような働き方が期待されているのか紹介します。
そもそもスポーツトレーナーとは?
スポーツトレーナーは、プロスポーツ選手やアマチュア選手がいいパフォーマンスをするための運動指導・怪我の予防・ケアなどの指導をします。
一部ではスポーツジムやフィットネスクラブなどの施設で、トレーニング指導・補助をしたり、健康維持・肥満予防の指導をすることもスポーツトレーナーの仕事に含まれることもあります。
スポーツトレーナーには特定の国家資格はない
スポーツトレーナーという職業に対して、現在の日本ではなにか特定の国家資格が必要な仕事ではありません。
そのため民間資格のフィジカルトレーナー・アスレティックトレーナー・メディカルトレーナー・コンディショニングトレーナーなどを取得して、スポーツトレーナーとして活躍することができます。
トレーナーには選手のパフォーマンスをサポートする力が必要
スポーツトレーナーのおもな仕事は、選手が試合でいいパフォーマンスをすることができるようにサポートすることです。
そのためトレーニングやリハビリのプログラムの作成・テーピングやアイシングなどでケガの予防・栄養管理・生活指導など、仕事内容は非常に幅広くあります。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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鍼灸師とは?
鍼灸師とは整体師と同様、一つの職業名であり、資格名ではありません。
鍼灸とは、2000年以上前に古代中国で誕生したと伝えられており、鍼灸医学として6世紀ごろに日本に伝えられたとされる日本の伝統的医療です。
東洋医学あるいは漢方学の一分野として、明治時代の初期まで、漢方薬と共に医学の主流として活用されていました。
参考:鍼灸ってなんだろう? <鍼灸の歴史>|一般の方へ|社団法人 日本鍼灸師会
鍼灸師には「はり師」と「きゅう師」という国家資格がある
鍼灸師を目指す場合、非常に細いステンレス製の鍼(はり師)を人体のツボに刺す「はり師」と、艾(もぐさ)を燃やし、熱による刺激でツボを刺激する「きゅう師」の資格取得が必要です。
高等学校を卒業後、鍼灸を学べる専門学校・大学・短期大学の教育機関を卒業して、国家資格取得をする必要があります。
なぜ鍼灸師はトレーナーとして活躍できるのか?
なぜ鍼灸師はトレーナーとして活躍できるのでしょうか?
それは日本の法律で「人の体に触れて医療類似行為を行うには、医療系の国家資格を保有する者に限る」と定められているからです。
そのため鍼灸師や柔道整復師など、医療系の国家資格を所持していない人は選手の身体に触れた施術が許可されていません。
現在、鍼灸師を養成している専門学校や大学では鍼灸師の活躍の幅を広げるために、スポーツ業界でも活躍できる鍼灸師の養成を目指しています。
そのため、アスレティックトレーナーやフィジカルトレーナーなど、スポーツに関係する資格取得の環境整備が行われています。
養成学校でスポーツに関する知識や技術を習得することで、就職時に活躍の幅をスポーツ業界まで広げることができます。
実際に現在国内で活躍しているほぼ全てのトレーナーは、はり師・きゅう師・柔道整復師などの国家資格を持っています。
スポーツの知識も鍼灸師には求められる
鍼灸師がトレーナーとして現場で求められる力は、ケガの治療から回復・リハビリまで一貫してケアできることです。
鍼灸師は東洋医学的な知識をもっているため、練習中や試合中などの突然のケガに対して、状況に応じて応急処置や鍼灸治療・マッサージをすることができます。
さらにアスレチックトレーナーなどで学んだトレーナーとしての技術・選手の身体を診るポイントなど、幅広いスキルを活かすことができます。
スポーツ競技に対して理解のある鍼灸師だと、実際の現場でスポーツ選手とやりとりする中で良い信頼関係が築けられます。
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鍼灸師がトレーナーの資格を持つことのメリット
鍼灸とトレーナーの関係についておわかりいただけたと思います。
トレーナー業界にはアスレチックトレーナーなどさまざまな民間資格がありますが、法律上トレーナーの資格を持っているだけでは選手の体に触れるような施術はできません。
そのため鍼灸師などの医療系の資格を持っている人が、さらにスポーツ関連の資格を取得してワンランク上の活躍をしています。
実際に鍼灸とスポーツ関連の両方の資格を取得することで、将来の活躍の幅をスポーツ競技団体・スポーツジム・フィットネスクラブまで広げることができます。
ただ治療や施術を行うだけではなくスポーツ業界で働くなど、自分の希望するキャリアを形成するために役立てることが可能な資格であると言えます。
鍼灸師とトレーナーの資格を取得できる専門学校
鍼灸師とトレーナーの資格を取得できる専門学校はいくつかあります。
特に東京や神奈川県には多くあり、ここではトレーナーエージェンシー専門学校がオススメする専門学校を紹介します。
了徳寺学園医療専門学校
了徳寺学園医療専門学校の鍼灸科では、はり師・きゅう師の国家資格とJATI-ATI(トレーニング指導者)の資格取得を目指せます。
JATI-ATIの資格を取得することで、スポーツトレーナーとして選手を支える知識とスキルを身につけることができます。
鍼灸とスポーツトレーナーの2つの知識と技術を身につけることで、健康管理やパフォーマンス向上に活かせる鍼灸を学ぶことができます。
神奈川衛生学園専門学校
神奈川衛生学園専門学校の東洋医療総合学科では、鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の3つの医療系国家資格を取得することができます。
さらにスポーツ業界でも活躍できるように「アスレティックトレーナー」の資格取得をサポートしています。
特にオリンピックやパラリンピックなど、国際的な大会で活躍しているトップアスリートをサポートできるスポーツトレーナーの育成を目指しています。
スポーツ栄養学・スポーツ傷害概論・スポーツ東洋療法・運動処方など、「アスレティックトレーナー」の資格取得に必要な学びを行います。
参考:鍼灸師がスポーツトレーナーとして働くには|医療のお仕事辞典より
参考:スポーツトレーナーを目指す皆様へ | 明治東洋医学院専門学校|大阪の鍼灸師・柔道整復師の専門学校より
参考:スポーツトレーナー | 日本健康医療専門学校 [柔道整復師・鍼灸師・スポーツトレーナー・医療事務]一流の医療人を育成するより
参考:鍼灸師とスポーツ|東京メディカル・スポーツ専門学校より
大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。