ピラティスインストラクターとは?勉強法や資格、おすすめの本をご紹介!
ヨガと同様に、日本でも近年ますますニーズが高まっているピラティス。女性を中心に、姿勢改善やインナーマッスルを鍛えることを目的に多くの方がピラティスを始める中、ピラティスのインストラクターも増えています。
しかし、比較的新しい職種であるため仕事としてどのように勉強すればピラティスインストラクターになれるか不明瞭な部分が多々あります。
そこで今回の記事では、ピラティスインストラクターを志す方を対象に勉強法や取得すべき資格、おすすめの書籍をご紹介します。
ピラティスとは?ヨガとの違いって何?
スポーツジムのヨガスタジオでは、ピラティスコースがあるケースや、ヨガ・ピラティスと併記されているケースがあります。
上記の状況を受けて、なんとなく同じ種目のように考えられがちなヨガとピラティスですが、両者には明確な違いがあります。
そこで本項では、ヨガとは異なるピラティスの成り立ちや魅力を見てみましょう。
ヨガとの違い
ピラティスの成り立ち
ピラティスは、1920年代にドイツ人従軍看護師ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが開発したエクササイズです。
現代ではヨガのアレンジ、またはヨガとよく似たものとして捉えられがちですが、もともとは戦傷病者のリハビリテーションのために考案されたものであり、身体のストレッチ、筋力や身体バランスの強化や回復を目的としている点で、瞑想法として発生したヨガとはその成り立ちが異なります。
長い歴史の中でメンタル面を重視されてきたヨガに対し、ピラティスは長い歴史を持ちませんが、成立が新しいからこそ歴史を辿りやすく体系的に整理されているため効果が検証されています。
筋肉の捉え方
リハビリテーションから発生したピラティスは、骨格を意識しながら体幹の筋肉を整え、姿勢や動作を正すことを重視します。身体感覚に特に注目していると言え、基本的に動きは止めずに行います。
翻って、ヨガは、独自の思想や哲学を持ち、心の平穏や精神の安定などスピリチュアルな面を重視しています。静止ポーズが多いことも特徴です。身体と心の調和を図る、という点では類似しているものの、それぞれに、重要視している方向性が違うのです。
呼吸法
肉体感覚を重視するか、精神性を重視するか。この違いは、ピラティスとヨガの、理想とする呼吸法の違いにも表れています。
ピラティスの呼吸は交感神経を活性化して感覚をクリアにする胸式呼吸で、一方のヨガでは副交感神経を活性化して精神をリラックスさせる腹式呼吸です。それぞれ異なる効果を期待して、異なる呼吸法を行うことを求めています。
現代社会とピラティス
美容・健康面で注目される昨今
もともとは戦傷病者のリハビリとして考案されたピラティスですが、現在では、美容や健康面で特に注目されています。
ピラティスは、ヨガと比べて動きが多く活動的な印象で、より筋肉強化に向いている点が主な理由でしょう。また、本来のリハビリエクササイズの目的を以って、医療機関や、運動強度に制限のある産婦人科でも多く取り入れられているようです。
ピラティスの対象者
ピラティスは身体への働きかけが多いエクササイズでありながら、筋力トレーニングほどの激しい動きがない点が特徴です。
また、運動負荷も小さく高齢者や低体力者にも向いており、他のスポーツジャンルと比較して受講対象を選びません。
現在は決してメジャーとは言えないジャンルですが、姿勢矯正や身体機能回復などの効果から現代の高齢社会の健康志向にもマッチしており、今後ピラティスを始める方が増えるでしょう。
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ピラティスの知識
ピラティスは歴史が新しいだけに、方法論が整理されており、内容が複雑すぎると言うことがありません。正しい知識と実践で効果を得られやすい点が良いところです。
反面、正しさにおいてヨガより厳密な部分もあるため、種類や種目ごとの対象、求められる効果など、基礎的な理解が大切になります。
ピラティスの種類
マットピラティス
マットピラティスは、ベッドの上でも行えるように開発されたピラティスです。もともとリハビリ目的で始められたピラティスにとっては、最もベーシックなものと言えるでしょう。
マットさえあればできますので、気軽に取り組めます。大小のボールやゴムベルトなど、補助的な道具を使用する場合もあります。
マシンピラティス
専用のマシンを利用しながらエクササイズに取り組めます。ここでの専用マシンにはリフォーマーやキャデラック等があります。
マシンピラティスは身体的な負荷を調整することができるので、高齢者や怪我等肉体的トラブルを抱える方にも向いています。
全身を効率よく使うためのリフォーマー、座面とスプリングの組み合わせで筋力強化を行うチェア、ベッド型のトラピーズテーブルなどの大型器具を中心に、さまざまな補助器具を用います。
求められる効果
効果1:姿勢の改善
ピラティスは肉体感覚にフォーカスしたリハビリ目的のエクササイズがベースにあるため、筋肉への刺激という点で特に効果があります。
普段使わない深層筋、いわゆるインナーマッスルを使い、また整えることで、姿勢改善や歪みの矯正が見込めます。
効果2:代謝アップ
ピラティスはヨガとは異なり、胸式呼吸で交感神経を活発化させます。加えて、ゆったりとした動きながら静止せずに動き続ける、運動としての側面もあります。
結果、呼吸量が増え、運動で筋肉が温まることで身体が軽く動きやすくなり、代謝アップにつながります。
効果3:精神の安定
ピラティスはヨガと違いスピリチュアルな面を重視はしていませんが、それは、心を整える効果がないと言うことではありません。激しすぎない適度な運動量と、ゆっくりとした深い呼吸の組み合わせは、心を落ち着け思考をクリアにする効果があります。
また、猫背の矯正で考え方まで前向きに明るくなると言われますが、ピラティスは腹筋背筋をつける効果があるため、姿勢の改善によって、同様の心の変化も期待できるのです。
リハビリテーションエクササイズとして開発されたピラティスは、傷病者でも簡単に行えることが重視されています。
正しい姿勢や動作で身体機能の回復を図るとともに、怪我や肉体トラブルを抱えて心が塞ぎがちな方のためか、運動を通した精神活動の活発化や前向きな思考へのアプローチが考えられている点も、非常に興味深い点です。
ピラティスインストラクターの仕事内容とは?
ピラティスインストラクターの仕事は、ピラティスのクラスでピラティスのエクササイズをお客様に安全かつ正確に教えることです。また、フィットネスクラブで働くピラティスインストラクターは、ピラティスを教える他に事務や清掃などの業務もあります。
通常ピラティスのクラスは45〜60分程度で行われます。ピラティスをお客様に教えるためにはピラティスについての知識やピラティス用語、呼吸法、解剖学の知識なども必要です。
ピラティスの知識の学び方
ピラティスの知識を勉強する方法は大きく分けて3種類あります。
本項にて順々に解説していきますので、勉強方法にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
1.正しい知識を身に付ける
2.指導スキルを身に付ける
3.ピラティスを仕事にする
正しい知識を身に付ける
ピラティスはヨガとは異なり、独学や自己流で指導をしているケースはほとんどありません。正しい姿勢や正しい動作の指導が大切なため、既定のメソッドに沿った正しい指導方法が重んじられます。
そのため先ずは、自分自身がスタジオの一般クラスを体験したり、インストラクター養成所の講座や養成コースに参加するなどして、正しいトレーニング法や知識を身に付ける必要があります。
インストラクターを名乗るのに資格は必須ではありませんが、資格取得のための勉強は、正しい知識習得への一番の近道と言えるでしょう。
指導スキルを身に付ける
正しいトレーニングを積み、方法論を身に付けた方がインストラクターを目指す場合、次に求められるのは安全性への理解、そしてコミュニケーションスキルです。
身体にトラブルのある方がリハビリとして行うことを本来の目的とするピラティスでは、特に安全性への理解が大切です。また近年、グループレッスン以外にもパーソナルトレーニングの需要が伸びていることから、マンツーマン指導にも堪えるコミュニケーションスキルは重要なものとみなされています。
ピラティスを仕事にする
ピラティスはヨガと違い、身体面や筋肉の動き、姿勢、運動機能の改善を目的としています。つまり、ヨガインストラクターのような精神的な導き手としての存在感は、指導する側には求められていないのです。
仕事としてピラティスの指導を行うなら、相手の目的や目標を見誤ることなく、最適な指導を提供するという姿勢を常に意識してゆくべきです。
ピラティスインストラクターになるには?5つの資格を解説
先述の通り、ピラティスインストラクターになるために取得すべき資格はありませんが、正しい動作・姿勢の指導や規定の指導法を重んじる傾向にあるため、未経験者にとっては勉強すべき要素が多い点が特徴です。
そのため、資格の取得をゴールに指導にあたって求められる知識を勉強するのも一手でしょう。本項では、ピラティスインストラクターを目指す際に取得すべき資格を5種類解説いたします。
1.BASIピラティス
2.PHIピラティス
3.APICA日本ピラティス指導者協会
4.ストットピラティス
5.一般社団法人 ボディ・エレメント・システム・ジャパン
BASIピラティス
全米各地、世界30カ国でピラティス専門のプログラムを提供している、世界最大規模のピラティス専門団体です。
日本では東京・大阪・岩手・名古屋・北海道・仙台の6都市で、マットやマシン、マットとマシンの両方のエクササイズを指導できる3種類のインストラクター養成講座を開講しています。
学習期間は最短36時間、費用は最低価格で約30万円からです。試験合格後に指導者資格が発行されます。
PHIピラティス
リハビリテーションとコンディショニングとしての「ピラティス」を正式に継承していると称する、トップアスリートから高齢者までアレンジを活かせるプログラムを提供することを目指す団体です。
認定コースは全6コースあり、最もベーシックなマットコースは学習期間4.5日、費用は約24万円となっています。試験合格後には、本部のあるアメリカから指導資格の認定証が送付されます。
JAPICA日本ピラティス指導者協会
スポーツドクターや理学療法士、アスレチックトレーナー等を迎えて設立された団体で、欧米人とはちがう日本人の骨格に合わせたアプローチ法を加えた指導を行っています。本来のピラティスからすると、アレンジされている新流派の部類に入ります。
マットピラティス2コース、マシンピラティス1コースと専門コースとして特にゴルファーを指導対象とするゴルフピラティスの資格を認定しています。基礎コースは指導者資格ではなく知識習得証明となりますが、修了までの学習期間は15時間、費用は約8万円で試験合格後に修了書の発行を受けることができます。
ストットピラティス
カナダに本部を置き、傷害等身体的に特殊な条件をもつ方、またアスリートからビギナー、高齢者まであらゆるクライアントに対応できるインストラクターになるための体系的なカリキュラムを提供している団体です。
資格取得のためにはさまざまなコースがありますが、インストラクター希望者も含め、初めてプログラムを受講する方には初級・中級マットコースが推奨されています。
講座の学習期間は40時間ですが、修了後に各種課題が計95時間分設定されています。すべて終了すると、インストラクター資格試験の受験資格が認められます。費用は最低価格で約31万円からとなります。
一般社団法人 ボディ・エレメント・システム・ジャパン
ピラティスの普及による心身の健康促進、維持に寄与することを目的として、情報発信や指導者育成を行う団体です。
マットやマシン等全4種類のトレーナー資格とその他2種類の認定資格があります。マットピラティストレーナー資格は学習期間全32時間、費用は約18万円で、日本国内約20地域で受講できることが特徴です。
ヨガに比べて愛好人口は少ないとはいえ、上記のように、ピラティスの普及や実践を目的として講座や認定資格を設置している団体も存在します。
また、ヨガスタジオやヨガスクール等がヨガに関わる1コースとして、或いはフィットネス系スポーツトレーナーの1コースとして、ピラティスのインストラクター資格を認定している場合もあります。
さらには、幾つかの通信教育でもピラティスを学ぶことができるようです。思ったよりも選択肢が多く、ハードルは高くなかったのではないでしょうか。ご自分のライフスタイルや必要性、興味の深さに合った内容をよく吟味し、より良い形での学習方法を選んでくださいね。
ピラティスインストラクターのおすすめの勉強法
ピラティスインストラクターの勉強をするにあたって、資格の取得だけでなく本を読むこともおすすめです。
そこで本項では、ピラティスを勉強するためにおすすめの書籍として、
・コントロロジー ピラティスメソッドの原点(ジョセフ・H・ピラティス著)
・姿勢の教科書(竹井仁著)
・フランクリンメソッド骨盤力エクササイズ(モートン・ディスマー、ディスマーゆかり共著、エリック・フランクリン監修)
・プロフェッショナルピラーティス(アラン・ハードマン著)
の4種類をご紹介します。
コントロロジー ピラティスメソッドの原点(ジョセフ・H・ピラティス著)
ピラティスの生みの親であるジョセフピラティス氏が書いたピラティスの基本の本です。ピラティスの基本情報や歴史、ピラティス氏の思いやピラティスを正しく行うための原則などが書いてあります。
また、写真付きでフォームの解説や筋肉の使い方、意識のしかたなども載っているので分かりやすいでしょう。
この本を読むことで、呼吸やアライメント、姿勢、動きを解剖学的に理解できるようになります。本で紹介されているピラティスのエクササイズは現在とは違う動きのものもありますが、原則を知ることで、どのように今のピラティスに変わって来たのかを考えるとより理解が深まります。
初心者から上級者まですべての方々におすすめの本です。
姿勢の教科書(竹井仁著)
姿勢とは何かや正しい姿勢と不良姿勢について、解剖学や運動学の知識などが書いてある姿勢についての本です。筋肉や骨を理解していないと読みにくい本なので、基本的に中級から上級者向けの本とされていますが、初心者の方にもおすすめの内容なので、調べながらゆっくりと時間をかけて正しい姿勢の大切さについて学んでみてください。
日常生活を送っていると、知らず知らずのうちに身体には姿勢の癖がついてしまいます。いつも同じ足を組んでいたり、カバンを同じ肩にかけていたりなどの習慣が、身体に癖をつけてしまい悪い姿勢や体型を作り出しています。
この本は、日常のどのような習慣が姿勢に影響しているのかや楽だと思っていた姿勢は悪い姿勢であることが多いこと、悪い姿勢を修正するエクササイズ、安定した姿勢を保つ方法などを紹介しています。
本を読むだけで正しい姿勢の大切さが身に沁み、姿勢を自然と正しくしたくなるでしょう。ピラティスの勉強には必須の内容ですが、ピラティスのためだけでなく、ご自身の健康や体型のためにもなる本なので、ピラティスをしていない方にもおすすめです。
フランクリンメソッド骨盤力エクササイズ(モートン・ディスマー、ディスマーゆかり共著、エリック・フランクリン監修)
この本は、骨盤の重要性や骨盤の構造と動き、呼吸とのつながり、トレーニング方法などを写真とイラストとともに分かりやすく紹介しています。そのため、初心者にも読みやすい本です。
この本を読むことで、生体力学や機能形態学、イメージ力をつかったエクセサイズなどを学ぶことができ、骨盤の日常の動作そのものをエクササイズにすることができるようになります。
骨盤の使い方はピラティスにおいてもちろん大切ですが、ヨガやダンス、リハビリなど他の分野の専門家にとっても重要です。そのため、この本は幅広い分野の人たちに役立つ内容になっています。
身体を動かすイメージの大切さがわかり、身体を変化させてくれる一冊と言えるでしょう。
プロフェッショナルピラーティス(アラン・ハードマン著)
ピラティスの基本情報、エクササイズで使う筋肉の動かし方、解剖学、生理学さらにピラティスインストラクターとして開業・独立して運営するために必要な情報や仕事を軌道に乗せる方法などが学べる本です。
プレピラティスエクセサイズやジョセフ・ピラティス氏の34のオリジナルエクササイズが写真付きで説明されていたり、骨粗鬆症や妊娠している人への禁忌情報が書かれたりしているため、幅広い知識を学ぶことができます。
この本は、ピラティス中級者からピラティスインストラクターにおすすめとされています。レッスンプランを立てるインストラクターに非常に役立つ内容になっています。
ピラティスインストラクターの働き方って?業種・年収とは?
知識を得て資格を取ったら生業として活かせるのかという点は、ピラティスを学ぶ上で気になる点だと思います。
ピラティスインストラクターとして収入を得るにはどんな方法、働き方があるのか、代表的なものを見てみましょう。
業態
正社員
正社員の求人を出しているような施設でピラティス専門のスタジオというのは、現時点では決して多くはありません。
ピラティスのレッスンを開講しているフィットネスクラブのインストラクター職、ヨガスタジオ内のピラティスコースの講師などが、現実的な選択肢となります。
その場合、ピラティスを教えることのみを仕事とすることは難しく、他のコースのインストラクター、雑用等社内業務も並行して担うことになるでしょう。
フリーランス
正社員として働く場合のような安定性はありませんが、フリーランスのインストラクターを目指すなら、ピラティスを専門で扱うことも可能です。
フィットネスクラブ等でのレッスンはもちろん、リハビリや介護予防の一環としてピラティスを取り入れている医療、福祉介護施設、また健康教室やイベントへの出張等、必要とされる場面は多々あります。
人脈づくりや営業力が必要となりますが、努力次第で結果が得られる、やりがいのある業態です。
独立・開業
フリーランスとしてレッスンを開くのと並行して、または生業の主軸として、ピラティスのスタジオや教室を開設し、独立・開業するという手段もあります。
その場合は講師、インストラクターとして他者を指導するための知識だけでなく、スタジオ経営や教室運営についての知識も必要となります。特に、宣伝などの集客に関するノウハウは収入に直結する大切な要素となります。
年収
平均年収
ヨガスタジオ、フィットネス施設インストラクターとしての社員の平均月収は、17〜19万円と言われています。年収200万円ほどで賞与分がプラスされる程度と給与面では優遇されているとは言えませんが、実績を積みベテランと見做されるようになれば、月収30万円ほどまでは望めるというのが一般的な見方です。
とは言え、インストラクター職に就いている方からは、趣味を仕事にできる楽しさや生徒さんから受ける感謝の言葉など、給与以上の価値が感じられる仕事だという意見も多いのが特徴です。
収入の安定化のために
ピラティスは近年人気が上がって来ているとはいえ、ヨガやエアロビクス系のスポーツインストラクターほどの求人数がないのが現実です。
ヨガとピラティスを併せたサロンも多いことから、収入の安定を目指すなら、ピラティスと併せてヨガの知識もあると良いでしょう。
正社員として就職する場合には応用が利く方が好まれますし、フリーランスとして働く場合でも、顧客のニーズを満たしやすくなります。
収入の現実
ピラティスやヨガのインストラクターとして働く場合、フリーランスで望める1レッスンの報酬は、平均4,000~5,000円程度となります。週5で働くフリーランスインストラクターのモデルケースとして、1レッスン5,000円とした場合週9回で45,000円、月収見込みは180,000円ほどです。
プライベートレッスンやレンタルスタジオ等での教室開催なども担えれば収入増は望めますが、実績や営業努力、併せて備品やスタジオレンタル代などの経費が必要になります。
ピラティスインストラクターを生業にするには、まだまだ難しいのが現実です。ヨガなどほかの資格も併せて取得することで活動の幅を広げたり、本来のリハビリエクササイズとしての効果を考慮して医療や介護福祉現場で働くことも視野に入れて考えてみましょう。
また、趣味や日常の運動としてピラティスを取り入れたいと言う層に対し、副業としての立場で指導やレッスンを行うのも一つの働き方です。生業として以外の活かし方についても考えておくと、将来の可能性も広がりますね。
ピラティスインストラクターに関するその他のQ&A
【Q1】ピラティスは我流でも習得で切るの?
ピラティスは方法論の確立されたエクササイズなので、我流での習得は推奨されません。ピラティスのスクールに通い正しいトレーニング法を理解する、また、養成スクール等に通い正しい指導法を理解する必要があります。きちんとした指導者について正しく学ぶことが、ピラティス習得への近道でしょう。
【Q2】フリーランスのピラティスインストラクターになりたい!注意する点は?
生徒、講師とも身体を使うエクササイズ関連の指導においては、一番の留意点は安全です。怪我はあってはいけないことですが、万が一ということもあります。スポーツインストラクター向けの賠償保険については、内容を確認したうえで必ず加入しましょう。また、自宅をスタジオとして使用する場合には、施設や設備に対する保険も検討する必要があります。
【Q3】ピラティスの資格と一緒に持っていた方が良い資格はある?
ピラティスの資格一本では、就職やフリーランスでの活動の際に決して有利とはならないのが現実です。ヨガとピラティスをひとまとめに考える風潮も考慮すれば、ヨガ系の資格は持っていた方が良いです。特に、ヨガの流れをくむタイ式美容体操、リラクゼーションマッサージ法であるルーシーダットンは、資格としてはマイナーながらピラティスと思想的に重なる部分も多く、指導者受講者ともに興味を持てる分野ではないでしょうか。
トレーナーエージェンシーでは、
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まとめ
今回は、ピラティスインストラクターを目指す際に勉強すべきことや資格の取得について取り上げました。
ピラティスは、ヨガと比べるとまだ認知度や人気が高くはないですが、しっかりとした方法論が確立していて、専門の認定団体も存在するなど指導内容は充実しています。また、現在のスマホ社会では姿勢の悪化に苦しむ人が多いため、姿勢改善やインナーマッスルを鍛えることに長けているピラティスは、今後人気はさらに高まっていくことでしょう。
ピラティスインストラクターとして活躍し、お客様の健康や身体作りに貢献したい人はまずピラティスインストラクターの資格を取得したり、ピラティスに関する知識を身に付けたりすることから始めてみてください。
また、「人体に関わる仕事がしたい」「トレーニング指導を通じて健康的な人を増やしたい」と考える方にとって、パーソナルトレーナーなどのトレーニング指導を行うトレーナーも希望職種の1つでしょう。
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